鉄欠乏性貧血の原因 症状 治療 予防法は?



めまいや疲れやすいなどの貧血の症状は、辛いものです。
貧血の中でも特に多いのが鉄が不足して起きる「鉄欠乏性貧血」。
あまりに長期に続く貧血の症状は生活の質にも大きく影響しますので適切な治療が必要だといわれています。
鉄欠乏性貧血の原因・症状・治療と予防について解説します。

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■鉄欠乏性貧血はなぜ起きる?

赤血球の中にあるたんぱく質の一種「へモグロビン」は、酸素と結びつき
体中に酸素を送り届ける役割をしています。

鉄が不足するとヘモグロビンが合成できなくなり、
酸素が運ばれなくなってしまいます。

これが「鉄欠乏性貧血」です。

原因は、潰瘍やがんなどによる消化器官などからの出血や、
女性の場合は月経過多子宮筋腫による不正出血です。

また、ダイエットや食生活の乱れで偏食があると、鉄が不足する恐れがあります。

体内の鉄は成人男性で1日に1mmgが失われるため
この分を食事で補う必要があります。

鉄が身体に吸収される率は1割程度なので多めに摂取しなければいけませんん。

国の食事摂取基準(2015年)では、男性で1日4.5~11.5mmg、
女性で4.5~14mmg(月経のある女性を含む)と年齢ごとに摂取の必要量を決めています。

妊娠中や授乳の女性は赤ちゃんの分も必要になるので必要量はさらに増え
成長期の子供も筋肉などの発達に伴い必要な鉄の量が増えます。

 

■鉄欠乏性貧血の症状は?

酸素が体内に十分にいきわたらない状態になると、
心臓や肺は酸素をなんとか体中に届けようとします。

そのため、動悸や息切れが起こります。

また、脳などの臓器の酸素欠乏により眠気や立ちくらみ
倦怠感などの症状が出ます。

座った状態から立ったり、寝た状態から立つと、目の前が暗くなったり頭痛もします。

ひどくなると、歩いたり体をうごかすのも辛くなり
寝ていることが多くなります。

鉄の不足によって口内炎や舌炎、爪が割れやすい、爪が反り返ったりします。
氷などを無性に食べたくなる「異食症」も特徴的な症状の一つです。
 

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■鉄欠乏性貧血の治療は?

胃潰瘍や子宮筋腫など別の病気で起きた多量の出血が原因であれば、
まずその治療を行わなければいけません。

必要な量の鉄を摂取できなければ「鉄剤」と呼ばれる飲み薬を服用して
不足する鉄を補います。

鉄剤を処方された場合は、
鉄剤の服用30分前後はコーヒー・紅茶などタンニンやカフェインが含まれるものは避けるようにします。

普段コーヒーや紅茶を飲むことは全く問題ありませんが
鉄剤を服用するときにコーヒーやお茶で飲むと、鉄剤の吸収を阻害するので飲んではいけません。

鉄剤を服用すると胃を悪くする患者もいるため、
胃薬と一緒に出すことが多いようです。

鉄不足が原因の鉄欠乏性貧血は、鉄剤服用により通常2~3ヶ月もあれば治ります。

その他、食生活に問題があれば、その改善も必要になります。

 

■鉄欠乏性貧血の予防は?

バランスの取れた食事で必要な鉄を摂取することが一番の予防です。

鉄はレバーを含めた肉や赤身の魚には、
体内に吸収されやすいヘム鉄を含有しているので、積極的に取るといいでしょう。

また、赤血球を作るのには鉄とともにタンパク質も必要ですし、
鉄の吸収を高めるのにビタミンCも有効です。

その他、豆類や根菜にも多く含まれているとされ
要はバランスの良い食事がいいということですね。

また、便の潜血など出血が多く、疲れなどの自覚がある場合には貧血を疑ってみてください。
病院で血液を調べればすぐにわかります。

血液1デシリットル中のヘモグロビン量の正常値は成人男性で13~16g、
成人女性で12~15gが目安です。

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まとめ

疲れやすかったりめまいがしたり、貧血の中でも一番多いとされるのが「鉄欠乏性貧血」です。
血液の中の鉄分が不足するために、体の中に酸素がいきわたらず動悸や息切れなど様々な症状が出る病気です。
食生活を見直し、必要な量の鉄を摂取できなければ「鉄剤」と呼ばれる飲み薬を服用します。
鉄欠乏性貧血のほかにも様々な貧血があるので、貧血の原因がどこから来ているのかによって適切な治療が求められます。

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