脳脊髄液減少症の原因 症状 治療 対策は?


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脳せき髄減少症とは、脳や脊髄を覆っている脳せき髄液(髄液)が減ることです。
頭痛や吐き気など多様な症状を引き起こします。
患者本人の血液を患部に注入して治す「硬膜外自家血注入(ブラッドパッチ)」と呼ばれる治療法が4月から保険の適用となりました。脳せき髄液減少症の病気を調べてみました。

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■脳せき髄液減少症の原因は?

思考や運動などを司る脳と脊髄の中を走り脳からの信号を手足に伝える脊髄は、
人間が活動するための司令塔みたいなものです。

脳と脊髄は髄液と呼ばれる液体の中に浮かび、
外部からの衝撃に守られています。

しかし、脳や脊髄を外側から包み髄液を密封している硬膜などの膜は、
交通事故やスポーツ中での接触や打撲などで裂け目ができることがあります。

すると裂け目が出来た部分から外へ髄液が漏れ出します。

とくに、神経が脊髄から手足に向けて枝分かれする部分の膜が破れやすいと考えられています。

 

■脳脊髄液減少症の症状は?

髄液が膜の外に漏れ出て、髄液の量が減ると
頭痛、吐き気、耳鳴りなどが起きます。

髄液が漏れ多様な症状がでるのが「脳せき髄液減少症」です。
2001年頃、日本の医師が発見したとされる病気です。

髄液が減ると脳は浮力を失い位置が下がります。
そして頭頂部周辺から脳に伸びる血管や神経が引っ張られ頭痛を起こします。
その他の症状も、脳の位置が下がることによるズレで関係してきます。

脳せき髄液減少症の主な症状

・頭痛(頭重も含む) ・めまい  ・耳鳴り  ・倦怠感(疲れやすい) ・吐き気  ・視覚障害  ・聴覚障害 ・手足のしびれ  ・腰痛 ・背痛 ・忘れっぽい など

 

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■脳脊髄液減少症の治療法は?

まずは安静を優先し、
減ってしまった脳脊髄液を点滴で補いながら自然治癒を待ちます。
1週間~1ヶ月で、硬膜の穴がふさがる患者が8割とされています。

それでも治らない場合は「ブラットパッチ」を行います。

2016年4月から保険適用となった「ブラットパッチ」は、
患者本人から採血し髄液が漏れ出ている脊髄の周辺に血液10~40mlを注入するという治療法です。

血液中の凝固成分が固まって漏れ出しを止めてくれます。
3日~1週間入院し治療します。

治療の対象は、微量の放射線を出す薬剤を腰から入れ
特殊な画像装置で髄液の流れを見る「脳槽シンチグラフィー」やMRI(磁気共鳴画像)の検査などで
髄液の漏れが認められた患者になります。

この治療を受けた人を分析の結果、重い副作用もなく
治癒が36.1% 症状が軽くなった人が55.8%と9割強で効果がみられています。

患者の事故負担額はこれまで数十万円かかっていましたが
今回、保険適用になったことで大幅に軽減されることになります。

治療を実施できる病院の条件としては次の通リです。

1、脳神経外科、整形外科、神経内科、麻酔科 のいずれかを診療科目として掲げている病院

2、患者3人以上のブラッドパッチ治療の経験を持つ医師がいる病院

 

■注意点として

交通事故などで被害を受けた後、起きた姿勢では頭痛やめまいが起きる場合、
しばらく横になっていると自然に膜の裂け目がふさがり治ることも多いとされます。

安静にしても症状が改善されない場合は、
早めに病院で診てもらった方がいいでしょう。

しかし、症状があっても、検査で髄液漏れが明確に確認できないと治療の対象になりませんので
漏れを的確に判断できる病院を選ぶ必要があります。

そして、髄液のもととなる水分を普段より毎日1~1.5ℓ多めに取ることも大切だといわれています。

また、交通事故の後遺症としてはムチ打ち症がありますが
ムチ打ち症の治療法として、多くは牽引療法が普及しています。

ところが、この牽引療法は、無理に外から力を加えることによって、
脊髄の硬膜に空いた穴を塞がりにくくするといわれてます。

そして、慢性的なムチ打ち症と診断されていた人の中には、
本当は「脳脊髄液減少症」と診断されるべき患者がいた、ということもあったようです。

ムチ打ち症だと思って、通院して牽引療法を受けてる人は、
開いた穴をふさがりにくくし、

そして長くムチ打ちで苦しんでる方の中には、
本当は「脳脊髄液減少症」だったという人もいるようですので、
その見極めが大切だといわれています。

まとめ

この病気は横になると楽になるので一瞬治ったかのように見え、しかし立つと激しい頭痛に襲われるといわれています。人それぞれ治る期間は違って、長い人は何年も苦しい思いをされているそうで怖い病気だと思います。
発症したら何もせず絶対安静!水分摂取が治る早道のようです。それでも改善されない場合は早めに検査を受けましょう。

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