秋の七草の由来と薬効 花言葉を調べてみた。


b78ee2efa434ddb270a89a6cb7b91f4a_s秋の七草ですが、多くの花の中から、何故7つの花は選ばれたのでしょう。
どことなく寂しげな秋の七草ですが、他にも候補があったはずですよね。
秋の七草の由来はどこから来てるのか、気になったので調べてみました。

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■秋の七草の由来は?

秋の七草は、万葉集(巻八)で
山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ歌に由来しているとされているんだそうです。

その由来の歌とは

「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花」

「萩の花尾花葛花なでしこが花をみなへしまた藤袴朝顔が花」

だそうですが、
なかなか風情があっていい歌ですよね。

それにしても、ナデシコって春から夏じゃなかったかな?
ススキって秋ですよね。

それぞれ時期も季節もバラバラって思ってしまいましたが
調べてみると、夏の終わりから秋に咲くカワラナデシコのようです^^;

 一口に秋の七草と言っても、それぞれに生育に適した場所や開花期も少しずつずれていて、
自然の中でこの7種の植物をまとめて楽しむのはなかなか難しいことのようです。

出典:http://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/yakusou/intro/autmn7/akino-nanakusa.html

 
どうやらこれは、ハギの花や尾花 なでしこなど、七種の花を秋の七草として選んだというより、
秋の野原にそれらが揺れているような風情を歌った歌なのではないかということですね。

時期は、葛が生い茂り、自生するナデシコが残る野原に
萩やススキが花(穂)を見せはじめる、旧暦の8月中旬(今の9月中旬)の初秋ではないでしょうか。

順々に咲いては消えてゆく野原の風景のさまを歌ったのではないかというのが
一番しっくりいくと思います。

ただ、秋の七草は万葉集の歌人、山上憶良(やまのうえのおくら)が選んだ七草であり、
選び人が変われば、七草も変わるようです。

江戸時代中期の琴歌では「オトコヘシ、リンダウ、ノギク、シオン、カルカヤ、キキョウ、ワレモコウ」が七草として歌われ、
『秋野七草考』を著した向島百花園初代園主の佐原鞠塢は
「トロアオイ、リンドウ、オシロイ、カラスウリ、ヒオウギ、ゴジカ、ユウガオ」を七草に選んでいる。

出典:http://www5e.biglobe.ne.jp/~lycoris/ak

 
もし、山上憶良(やまのうえのおくら)が選人でなかったら
また違った秋の七草になっていたかもしれません。
 

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■秋の七草の特徴と薬功は?

秋の七草は鑑賞用とのことですが、薬草としても用いられていた(いる)そうです。
では七草ってどんな花なのか、ちょっと見てみましょうか。

萩(ハギ)

hagi

萩(ハギ)の花は、北海道南部から九州、および
朝鮮半島から国北部~東北部などに自生しています。

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落葉低木で樹高2m内外。

葉は互生し、3出複葉。葉の形は幅広の楕円形。
花期は7月から9月

枝の先の方にある小枝の葉の付け根のところから
紅紫色の小花を総状花序に多数つけます。

薬用部分は根で、婦人のめまい、のぼせなどに効果があると言われています。

 

薄(ススキ)

obana

ススキの分布は、日本各地で見られます。
朝鮮半島、中国などの温帯から暖帯にも多く分布しています。

多年草で茎の高さは1mから1.5m。
根茎は短く、茎は束になって生え大株になります。

花期は
薬用部分は根っこで薬効は利尿作用があるとされています。

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葛(クズ)

kuzu

葛(クズ)は
北海道から九州および朝鮮半島、中国などに分布。

つる性木本。茎は基部が木質化し、つるは匍匐しながらよく伸び成長すると10mにも達します。
葉は互生し、3出葉状複葉で、頂小葉は丸みを帯びたひし形で先は尖っています。
花期は7月から9月。紅紫色の小花を総状花序に密生します。

薬用部分は根っこで、葛根湯(かっこんとう)でも有名です。

葛根は発汗、解熱、鎮痙薬として、熱性病、感冒、首・背・肩こりなどに用いられます。
花(葛花<カッカ>)も眩暈や悪寒に用いられます。

 

撫子(ナデシコ)

nadesiko

撫子(ナデシコ)は、
北海道から九州およびユーラシア大陸の温帯地域に分布。
主に日当たりの良い草原や河原に生育するが、路傍や山地の斜面、海岸の砂浜等でも生育する。
多年草で草丈50cmから100cm程度。

葉は対生し、先が尖っており、基部は茎を抱いた形になります。
花期は7月から9月。淡紅色の花をつけます。

薬用部分は全草と種子。全草・種子ともに消炎、利尿、通経薬として水腫、
小便不利、淋疾、月経不順などに用いられます。
流産の危険性があるので妊婦は決して用いてはいけないとされています。

 

女郎花(オミナエシ)

ominaesi

女郎花(オミナエシ)は、
日本各地および千島、サハリン、台湾、朝鮮半島、中国、モンゴルなどに分布。

多年草で草丈60cmから100cm。
根茎はやや大型で横臥します。

葉は対生し、羽状に裂けたような形状になります。
花期は8月から10月。茎の上部に黄色い小さな花を多数散房花序につけます。

根っこと全草に鎮静、抗菌、消炎、浄血などの作用があり、
腸炎などによる腹痛、下痢、肝炎、腫痛、婦人病などに用いられています。
サポニンによる溶血作用があるため、連用は避けた方がよく、
強度の貧血の場合には用いてはいけないとされています。

 

藤袴(フジバカマ)

fuzibakama

藤袴(フジバカマ)は
本州は関東地方以西、四国、九州および朝鮮半島から中国に分布。

多年草で茎は直立し、下のほうにある葉は小型で花の頃には枯れています。

中葉は対生して多くは3裂します。
花期は8月から9月。茎の先に淡い紅紫色の頭花を散房状に密生します。

薬用部分は全草。水製エキスには血糖降下作用、利尿作用などがあり、
糖尿病、浮腫、月経不順などに用いられています。

 

桔梗(ききょう)

kikyou

桔梗(ききょう)は、
日本各地および朝鮮半島、中国北部から北東部などに分布しています。

多年草で草丈40cmから100cm。
根は太く、黄白色。
茎は直立し、上部で分岐します。

葉は互生し、幅の狭い卵型から幅の広い卵型。
花期は8月から9月。茎の先に青紫色の鐘型花を数個つけます。

薬用部分は根っこ。桔梗の煎剤はサポニンの局所刺激による去痰作用があります。
鎮静、鎮痛、解毒作用のほか、抗炎症、鎮咳、血圧降下作用などが認められます。
去痰、鎮咳薬として、痰、気管支炎、咽頭痛などに用いられます。

参考:薬草園の世界

 

■秋の七草の花言葉は?

では最後に、花言葉を見てみましょう。

●萩の花(はぎのはな):想い、前向きな恋、内気、思案、柔軟な心

●尾花(おばな):努力、活力、勢力、悔いなき青春、生命力、

●葛花(くずばな): 治癒、芯の強さ、恋のため息、根気、努力、活力

●なでしこの花 :いつも愛して、思慕、純愛、無邪気、大胆、快活。
ヤマトナデシコ(カワラナデシコ)の花言葉は、可憐・貞節である。

●女郎花(をみなえし):美人、心づくし、はかない恋、永久、忍耐

●藤袴(ふじはかま):躊躇、遅延、あの日を思い出す、優しい思い出

●桔梗(ききょう):変わらぬ愛、気品、優しい温かさ、誠実、従順、清楚、気品

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まとめ

秋の七草の由来は面白かったですね。選び人が違っていたら、今の七草はなかったかもしれませんし。
昔からの言い伝えや風習は、その時代の背景が影響するということでしょう。
春の七草と違って秋の七草はなんとなくはかなげで寂しそうな花が多いように思います。
確実にやってくる冬という季節のせいなのでしょうか。

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