慢性硬膜下血腫の原因 症状 治療 予防法について



転んで壁や床に頭を軽くぶつけた後、脳の表面に血がゆっくりたまり、血が脳を圧迫して認知症の症状がでることがあります。
慢性硬膜下血腫という病気です。
治療が遅れると後遺症が残るといわれ高齢者に多いそうです。
その原因と症状、予防法について解説します。

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■慢性硬膜下血腫は何故起きるの?

脳は頭がい骨と3層の膜で大切に保護されています。
幕は頭がい骨に近い方から、

「硬膜」「くも膜」「軟膜」と呼ばれています。
慢性硬膜下血腫はこのうち、硬膜とくも膜の間に血がたまり、
血腫ができる病気です。
骨の下にできるダンコブをイメージして頂くとよいです。

多くは軽い頭部への衝撃がキッカケに起きますが
患者の中には、頭を打った記憶がない人もいます。

頭を打ったところだけでなく、反対側の野の表面に血腫ができることもあります。
ドバっと出血するのではなく、じわじわと出血しそれが皮膜に包まれた状態で脳を圧迫して
数週間から数か月間にかけてできていきます。

10万人に一人程度の人が発症し、
特に70、80歳代の飲酒歴のある男性に多くみられる病気です。

 

■慢性硬膜下血腫の症状は?

頭を打った直後は、特に目立った症状はありません。

でも数週間後から血腫がしだいに脳を圧迫しはじめ、
会話の受け答えがうまくできなくなる、
体の一部が麻痺して歩きづらくなる、失禁する
といった認知症の症状が急速に進んできます。

性格が変わったり、もの忘れが多くなったり
会話がうまく通じなくなったりすることもあります。

「ズキン ズキン」とする頭痛が数週間続くこともあり、
最悪の場合は意識が戻らなくなることもあります。

 

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■慢性硬膜下血腫の治し方は?

「穿頭血腫(せんとうけっしゅ)ドレナージ術」と呼ばれる手術をします。

血腫に近い頭部の皮膚を3センチくらい切り、
頭がい骨と硬膜に1~1.5センチほどの穴をあけ、チューブで血を吸いだします。

多い人で100ミリリットルほどの血がたまっていますが
血を吸いだすと出血は自然に止まります。

難しい手術ではありません。
局部麻酔で1時間ほどで済み、術後劇的に症状が改善することが多いため、
患者が超高齢であっても手術適応となり得る方法だといわれています。

手術費用は、保険適用可で、15万円前後、
約1週間ほどで退院できます。

手術でほとんどの人が完治しますが、約1割の人は再発するといわれています。
術後1か月前後の早い時期に再発する場合が多く、
中には1か月で3~4回も手術した患者さんもいるんだとか。

再発した場合は、再び手術する必要があります。

発見が遅れて血腫が大きくなると、
手術をしても体にまひなどの後遺症が残ってしまうこともあります。

 

■慢性硬膜下血腫の予防は?

日頃から転ばないように足元に気を付け、
頭を守るように心がけます。

飲酒時に転倒して頭を打つケースは多いので
新年会や忘年会などのシーズンは注意が必要です。

抗血小板剤など、いわゆる「血液をサラサラにする薬」を飲んでいる人は
発症しやすいので気を付けなくてはいけません。

たとえ発症しても早期に診断し、手術をすれば後遺症は残りません。

なお、慢性硬膜下血腫をおこすと、1か月ほど、「血液サラサラの薬」を中止されます。
その間に脳梗塞や心筋梗塞にならないか心配になるわけですが、
薬をやめてから効果がなくなるまで概ね1週間ほどあるとされます。

やめたから、すぐに血液がドロドロになるわけではないでしょうが、
休薬してからは「水分を十分に摂る」「ストレスから遠ざかる」「血圧の高い方なら、管理をいつもより注意して行う」「余計な旅行や飲み食いの会には出ない」など、
薬以外に脳梗塞の増加を防ぐ生活に努めることが必要です。

「いつもと同じ生活」ではなく、自重しておとなしくすごし、1ヶ月を乗り切ってください。
「休薬しているんだから」といつもより気をつけることで、十分予防は可能だといわれています。

そういうことで、頭を打った数週間後に頭痛が続き認知症の症状が出てきた場合は
近隣の脳外科や脳神経外科を受診するようにします。

特認知症の症状がある80~90歳代にも慢性硬膜下血腫が多く見られるといわれています。
高齢者を抱える家族は、おじいさんやおばあさんが「急にぼけだした」と感じたらこの病気を疑い
脳神経外科で早めの受信をおすすめします。

引用元:読売新聞【医なび】



まとめ

高齢者に多い病気ということですが、最近おじいちゃんやおばあちゃんの様子が何か変!認知症かなと感じたら
もしかしたら慢性硬膜下血腫かもしれません。キッカケがわからず進むようなので怖いですね。
受傷後すぐに症状が出なくても1~2ヶ月してから症状が出て発見されることが多いとされていますから
高齢者を抱えている家族は認知症と決めつけず、まず脳神経外科で一度受信されたらよいでしょう。

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