HIV(ヒト免疫不全ウイルス)とは!原因 症状 治療 検査法について



2015年の日本のHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染者の件数は、エイズ(後天性免疫不全症候群)患者を合わせて1434件だそうで、確実に増えているんだそうです。
昔は不治の病といわれたHIV感染症とはどんな病気なのか、ここでもう一度学習してみることにしました。

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■HIVって?

「HIV」は1983年に発見されました。

感染したHIVは、様々な感染症から体を守る働きの
中心的な役割を果たしている免疫細胞(CD4要請リンパ球)の中で増殖します。

やがて免疫細胞は数日の間に破壊され、
体中の免疫細胞数が徐々に減少してしまいます。

この病気が「エイズ」です。

免疫機能が低下するため、通常ならば抑えられている病原菌が増殖して
健康な人では感染しない、病原性の弱い微生物に感染することを指す
「日和見感染症(ひよりみかんせんしょう)」を生じてしまいます。

かつては、そのほとんどが死に至る病気でしたが、
治療薬や治療方法の進歩によって感染者の予後は大きく向上してきました。

HIVは適切な時期に適切な治療を行うことにより
コントロールが可能な病気だといわれています。

 

■症状は?

初めてHIVに感染すると、発熱や倦怠感、筋肉痛やリンパ節の腫れなど
インフルエンザと似たような症状がみられます。

その後しばらくは症状のない状態が続き、
この期間は感染直後を除いて何も自覚症状が出ない時期とされており、本人も気づきません。

これを無症候期といいます。

しかしその間もウイルスは増殖を続けています。

やがて免疫の働きとウイルス増殖のバランスが崩れ
免疫細胞数が減少すると免疫不全状態となり
感染者がエイズを発症するのです。

こうした経緯を把握する指標となっているのが
CD4陽性リンパ球の数です。

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■治療法は?

治療の基本は3剤以上を併用する「多剤併用療法(ART)」で
現在日本で使用可能な抗HIV薬は20種類以上あるとされています。

かつては一日に何十錠もの薬を服用しなければならず
医師の指示通りに服薬する「アドヒアランス」の維持が課題でした。

しかし近年は、1日に1回の服用で副作用も少なく
ウイルスの薬剤耐性がつきにくい新規治療薬が開発されているそうです。

ただしARTはウイルスの増殖を抑えることはできますが
ウイルスそのものを死滅させることはできないため

したがって一生涯継続する必要があり、
当然 薬剤耐性のリスクの増加についても考える必要があります。

きちんとアドヒアランスを守って抗HIV薬の服用を続ければ
エイズの発症を阻止することだけでなく
クオリティー(生活の質)を保つことができるということになります。
 

 

■HIVは感染するの?

HIVの感染経路は

1、性的接触
2、血液感染
3、母子感染

といわれています。

HIVは感染力が弱くて少しくらいの性的接触では感染しない、と言われることがあります。
果たしてこれは本当でしょうか。

調べてみると、医療者の針刺し事故を対象とした有名な研究があるのだそうで、
その中では、たしかに「感染力が弱い」とするデータがあるようです。

※針刺し事故とは、感染患者に使った注射針などを、
医療者が誤って自分の指などに刺してしまう事故のこと。

それによれば針刺しをしたときに

B型肝炎ウイルス(HBV)なら30%、
C型肝炎ウイルスなら3%、
HIVなら0.3%

が感染する、という数字が出ているのだとか。

そしてこの数字はあまりにも有名だそうで、
医療者でなくとも知っている人がいるほどだともいわれています。

しかし

エイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める
谷口医院院長の谷口恭先生によると、このデータは過信すべきではないと忠告されています。

元々の感染患者さんが持っていたウイルス量がどの程度かにより、
刺してしまった後の感染率はまったく異なるのでいつも0.3%とは言えないというのが理由です。

実際に患者さんをみていると、
ささいな接触で感染している人もいるというのも現実だとされ

針刺し事故のデータを鵜吞みにしないで、
正しい知識の普及や教育が必要だと言えるでしょう。

海外の報告では、治療してウイルス量が抑制されていれば
感染は起こらないことが分かっています。

また感染者であっても子供をもつことも可能な場合があります。

日本では予防薬として承認されてる薬はありませんが
海外では予防投薬としてリスクの高い人などに服薬を行ってる例があるのだそうです。

 

■HIVはどこで検査するの?

HIV感染症の検査は各地の保健所などで行うことができます。
そして保健所での検査は匿名、無料で受けることができます。

一部の保険所や医療機関では即日検査を導入してるところや
夜間や土日に検査を行っているところもあるそうなので
自分がもしかしたらと思い当たることがある人は早めの検査をおすすめします。

読売新聞【医なび】より引用 

まとめ

一時と比べ、最近はあまり聞かなくなりましたが確実に増えているようです。
HIVは正しい知識を持ち感染を予防することが大切です。
薬も日々進化していて少ない量の服用で副作用の少ない薬もできているそうでよかったですね。
キチンと治療をしていると生活の質を落とさず保つことができ、
感染者でも子供をもつこともできる場合もあるといわれます。
これからは予防のためのワクチンや薬が開発されたらいいですね。

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