自律神経失調症て何?更年期障害との違いとその症状は?



動悸、めまい、息切れ、肩こり、手足の冷え、など自律神経失調症の症状と更年期特有の症状はとても良く似ています。
自律神経失調症と更年期障害とは。そしてこれら2つの違いは何なのでしょう。

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動悸や息切れ肩こり、手足のしびれ、のぼせ・・・など
寝こむほどでもないけど何とな調子が悪かったり、長引くと不安になってしまいますよね。

誰にでも、調子がもひとつということはありますが、
あまりに長引くと、「本当にどこか悪いのではないか」と心配になり
病院を訪れてしまいます。

でも、病院でいくら検査をしても
どこにも異常が発見されないということがあります。

 

(これだけシンドイのに… (-“”-;) )

そして、病院では検査しても異常がみつからない場合、
「おそらく自律神経失調症でしょう」といわれたり

50代前後の女性なら
「更年期障害でしょう」という病名でひとくくりにされてしまったりします。

 

自律神経失調症って何?

更年期障害って?

私の本当の病気は一体どっちなの?と迷ってしまう事になります。

 

“自律神経失調症”と“更年期障害”との違いについて解説します。

 

■自律神経失調症って?

自律神経失調症の原因は「過度なストレス」

自律神経は、神経、内分泌系、免疫の調整など、自分の意志で動かすことのできない神経のことで、
血流や血圧、心拍、体温、発汗など、生きるために、重要な全身の機能をコントロールしています。

 

自律神経には互いに反対の働きをする交感神経と副交感神経があり、
普段はそれぞれバランスを保っているんですが
過度なストレスが加わると自律神経の働きを乱してしまいます。

 

交感神経と副交感神経はシーソーのような関係のため、
どちらか片方しか動くことができません。

 

そのため、ずっと心身ともに緊張状態が続いたり、
過労や睡眠不足などにより交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、
不定愁訴のいずれかの症状が出やすくなります。

自律神経失調症

検査をしても、その症状に基づく(その症状が出る原因となる)異常所見が見当たらず
また器質的な病変がないのに、自律神経の機能障害によって、
全身倦怠感、頭痛、動悸、胃腸症状など様々な体の不定愁訴を訴える状態

自律神経失調症のほとんどは、交感神経の異常興奮によるものなので
病院でいくら検査しても、どこも異常が見つからない場合が多く
「おそらく自律神経失調症でしょう」といわれてしまいます。

 

ここでは、自律神経失調症という言葉から、
「自律神経という神経系統に何らかの問題があって
不定愁訴が引き起こされたもの。」というように理解しておくといいでしょう。

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■更年期障害って?

更年期障害の主な原因は、
「エストロゲン(女性ホルモン)の減少」と「閉経」です。

卵巣機能の低下により、ホルモンバランスが崩れると
自律神経の働きも大幅にみだれることもあるため
女性ホルモンの減少と自律神経は密接に連動しているといえます。
 

女性の場合、自律神経失調症は、更年期症状のひとつとなり、
更年期症状は自立神経失調症のひとつとなるようにお互いに関連する位置にあります。
 
女性ホルモンは女性の一生を左右するホルモンといわれ、
男性と比べ、ストレスを敏感に感じてしまう女性の方が自律神経失調症の症状が強く表れるようです。

 

■自律神経失調症と更年期症状の身体的症状は?

前述したように、自律神経失調症の主な原因は過度なストレスで
更年期障害の主な原因は女性ホルモンの減少による自律神経の乱れでお互いに密接に関連しています。

そのため、自律神経失調症の症状と更年期障害の症状はほぼ同じとされています。

自律神経は体の隅々まで広く分布して、体の臓器や期間を支配しているため
影響を受ける器官や現れる症状も様々で、その種類は全身に及びます。

自律神経が乱れた時の身体的症状

1、全身的な訴え

全身倦怠感、イライラ感、疲労感、眠れない、集中できない、熱感、寝汗 など

2、神経や筋肉に関する訴え

下肢倦怠感、不眠、めまい、しびれ感、肩こり、背痛、腰痛、頭重感、頭痛 など

3、心臓や血管に関する訴え

動悸、息切れ、胸内苦悶、浮腫、不整脈、咳 など

4、胃や腸に関する訴え

食欲不振、胃重感、悪心(むかむかしたり吐き気がすること)、腹痛、便秘、下痢 など

 

更年期障害は、生理が終わってから初めて始まるのではなく、
閉経の前後5年くらいあるといわれています。

また自律神経失調症や更年期障害とよく似た病気には、
他にノイローゼやうつ病などもあり、なかなか判断が付けにくいようですね。

近年は、自律神経失調症の症状に悩む人が増えてきていることから
「心身症外来」「診療医療内科」「婦人科」などで積極的に研究が進められているようです。

まとめ

「どこも悪い所見は見当たりませんよ」といわれても
本人にすれば相変わらず調子が悪い日が続くので心配になりますよね。
更年期障害と自律神経失調症の症状はほとんど同じものですが、
自律神経失調症は定義が良くわからず、便利といえば便利な病名になっています。
中にはノイローゼやうつなどもありますから注意深く観察が必要だと思います。

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