台風の由来と語源は?呼び名(表記)の付け方と誰がつけるの?


台風で強風に揺れるヤシの木
最近の日本は災害が多くて、この先が思いやられますね。
北海道地震もそうですが、その前に発生した台風21号の時は関西でも大変な被害が出てしまいました。
停電でPCが使えなかったり信号がつかなかったり、木々が倒れてても撤去が遅れたりです。

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毎年TVの天気予報で聞く“台風○○号が発生しました”って
何気なく聞いていましたが、そもそも台風の呼び名っていつから数えるのでしょう。

台風21号ということは、今年に入って21回も来たってことですよね?
本当に多いです。

いきなり21号とか耳に入ってきたりして、災害をあまり受けない大阪では、
関西空港がゴーストタウン化してるなんてニュースが入ると、防災意識が低いなってつくづく思ってしまいます。

今回は台風の由来や語源について、
そして台風の呼び名の付け方と誰がどうやってつけるのかを調べてみました。
 

■台風の由来や語源は?

台風という呼び名(表記)は、昔は何と呼ばれていたのか気になり調べてみました。

大昔は野分(のわき)というきれいな呼び名でちょっと驚きました。源氏物語なんかにも「野分(のわき)」となっていますね。

気象用語としては、風速32.7メートル以上の強風を颶風(ぐふう)と呼ぶのが一般的で、明治時代末に、当時の中央気象台長「岡田武松」が「颱風(たいふう)」を使い、当用漢字が定められた1946年以降は、「台」の字が代用され「台風」となったといわれています

その他、

1、台湾や中国福建省で、激しい風のことを「大風(タイフーン)」と呼び、「颱風」という字を当てはめた。
2、中国福建省あたりでは、もともと「台湾付近の風」という意味で、「颱風」が使われていた。
3、アラビア語で、ぐるぐる回る意味の「tufan」が、「typhoon」となり「颱風」となった。
4、ギリシャ神話の風の神「typhon(テュフォン)」が、「typhoon」となり、「颱風」となった。

などなど、いろんな説があり、正確な語源はいまだに解明されてないようです( ; ; )

 

■台風の呼び名と付け方は?

台風の呼び名ですが、1月1日より台風の出来た順番に台風1号2号3号…と言います。

ただ、台風が出来ても途中で消滅したりする事が多いようなんですね。

だけどその場合もカウントされているので、
台風10号の後にいきなり14号が来たりした場合は中の三つは自然に消えたか、
進路が大きく外れたものと判断出来ます。

で、今回のように20号、21号と大きな台風がやってくると、
アレ?もう20回も来たの?ってなるわけです(゚д゚)?

そして台風の名前の付け方にですが、「番号方式」と「リスト方式」があります。

日本は「番号方式」が普及していて
台風の号数は4桁で表されています。

西暦の下二桁と、その年の発生順で号数が決まります。

例えば、

2018年に最初に発生した台風ならば1801号となり、
9月4日に接近し大きな爪痕を残した台風は1821号になります。

2018年で21個目の台風という意味です。

天気予報では上2桁を省略して発表するので、
新聞やテレビなどのメディアで使われるのは、「台風21号」「台風22号」など2桁方式です。

 

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しかし番号方式は「覚えにくい」ということが欠点だとされ、気象庁は人々が記憶しやすい様に、
台風によって大規模な災害が引き起こされたり、台風に伴って顕著な気象現象が観測されたとき、その台風に特別な名前を命名することができるようになっています。

過去には次の8個の命名された大型台風があります。

1. 洞爺丸台風(195415号)
日本海を高速に進み温帯低気圧化する過程で発達するという典型的な風台風の経過をたどり、東北〜北海道に吹いた暴風により青函連絡船・洞爺丸が沈没するという大事故が発生した。

2. 狩野川台風(195822号)
東海地方と関東地方に降った大量の降水により、浸水家屋が52万以上という過去最大の水害となり、特に伊豆半島中部の狩野川流域の被害が甚大だった。

3. 宮古島台風(195914号)
宮古島で記録した最低気圧908.4hPaにより宮古島台風と呼ばれ、宮古島での損害は壊滅的なものとなった。

4. 伊勢湾台風(195915号)
伊勢湾で発生した史上最大級の高潮によって、死者・行方不明者は5000人を越えて過去最大、日本のその後の防災対策を決定付けた台風でもある。

5. 第2室戸台風(196118号)
室戸岬では84.5m/s以上の最大瞬間風速を記録し、関西各地に暴風・高潮被害を引き起こした。

6. 第2宮古島台風(196618号)
宮古島では最大風速60.8m/s、最大瞬間風速85.3m/sを記録し、これは現在でも日本の観測史上1位の記録である。

7. 第3宮古島台風(196816号)
宮古島では最大風速54.3m/s、最大瞬間風速79.8m/sを記録し、宮古島に再び甚大な被害を残した。

8. 沖永良部台風(197709号)
沖永良部島で最低海面気圧907.3hPaを記録した。

出典:デジタル台風 資料室

特別な名前が付けられた台風は、聞いただけで当時の記憶がよみがえり
災害の怖さを実感でき防災意識も高まることがわかっています。

そういうことで、番号方式で呼ばれる日本の台風ですが、
以前は米軍との協定により日本でも英語の女性名が付けられていた時代があったそうですよ。

2000年からは台風の国際名として英名に代わってアジア名が付けられるようになりました。

台風は1号や2号などの番号の他に、2000年からアジア14の国と地域が命名した合計140の名前が付けられています。

もともとは英語の人名が使われていましたが防災意識を高めることを目的としてアジアの人々になじみの深い名前を付けました。

日本の場合は台風の影響が非常に大きい船乗りになじみのある“星座の名前”を採用しています。
出典:国土交通省 気象庁

一方多くの国ではリスト方式が普及していて、スペルが簡単で読みやすく発音しやすいものが条件となっているそうです。「カトリーナ」とか「マリア」など人物の名前をとってつけられるのが代表的な例になります。

また、特色のある名前を使うことで、
迅速にコミュニケーションができミスも少なくなるからだともいわれています。

よく女性の名前が多いといわれていますが、人気のあった“Storm”という小説の中で、ストームに女性の名前がつけられていたことから

刺激を受けた空軍や海軍の気象学者が、母国に置いてきた愛する奥さんやガールフレンドの名前を付けるようになったのが始まりともいわれているようです。

また1979年以降は男女同権を尊重して、男女の名前を交互に用いるようになったといわれ
男性の名前もつけられるようになったそうですよ。

 

■台風の名前は誰が付ける?

台風のアジア名を決めるのは、世界気象機関(WMO)熱帯低気圧プログラムに属する、アジア・太平洋14か国・地域の気象機関で構成する台風委員会です。

一方ハリケーンの命名はマイアミにあるアメリカ海洋大気圏局ナショナルハリケーンセンター またはホノルルにある中部太平洋ハリケーンセンターのどちらかで命名されてるそうです。

ハリケーンの名前ですが、はやはり女性の方がロマンがあっていいですね。

参照元:国土交通省 気象庁
参照元:デジタル台風
参照元:ヤフー知恵袋

まとめ

いかがでしたでしょうか。台風や地震など災害が多い日本ですが、意外と台風の由来や語源などをシッカリ知らない人も多いと思います。
私も勉強になりました。日本は番号式で、1月1日より台風の出来た順番に台風1号2号3号…と付けられ、西暦の下二桁と、その年の発生順で号数が決まります。一方アメリカなどリスト方式では人物の名前をとってつけられるのが代表的になっています。災害をもたらすほどの大型台風でも「マリア」とか「カトリーナ」など優しそうな女性の名前を使われると、なんだか複雑ですね (-_-;)

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