破傷風ってどんな病気?原因 症状 治し方や防ぎ方は?


泥遊びをする子供たち
地震や豪雨などの被災地では「破傷風」が話題に上がるそうです。
土砂と一緒に、汚れた釘や竹片などがあり、ケガをしやすい環境下で破傷風のリスクが高くなるといわれています。
破傷風とはどんな病気なのでしょう。治し方や予防について…

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私が破傷風を知ったのは映画『震える舌』。

医療ドラマというより、オカルト・ホラー的趣向で製作されていて
かなりショッキングだった記憶があります。

『震える舌』内容
ある日、マンションの近くで泥んこ遊びをしていた女の子・三好昌子が、落ちていた小さな釘で手にケガをした。
よくあるケガだと思い自宅で一般的な消毒などをしたが、数日後に歩き方がおかしいことに気づいた父の昭と母の邦江が聞いてみると、
昌子は「歩けるけど、歩きたくないの」と言い、話し方もどこかいつもと違う。
昭と邦江は昌子を病院に連れていくが、「大したことはない」と診断され、取り合ってもらえない。
やがて昌子は痙攣を起こし、自身の舌を噛み切って悶え始めた。
大学病院での専門医による検査の結果、昌子は破傷風にかかっていることが判明し、隔離された病室に入院することになった。

 

■破傷風ってどんな病気?

映画『震える舌』のように土いじりをしたり、
土砂があり、けがをしやすい環境下で感染リスクが高まるといわれています。

破傷風は、破傷風菌により発生し、かかった場合に亡くなる割合が非常に高い病気です。以前は新生児の発生もみられましたが、近年は30歳以上の成人を中心に患者が発生しています。
主に傷口に菌が入り込んで感染を起こし毒素を通して、さまざまな神経に作用します。口が開き難い、顎が疲れるといった症状に始まり、歩行や排尿・排便の 障害などを経て、最後には全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたり、息ができなくなったりし、亡くなることもあります。

出典:厚生労働省

破傷風は土壌に存在する破傷風菌が傷口に感染して起こります。

破傷風菌は土や動物の糞便などの中にいて、
トゲや古釘を刺したり、やけどなどによって傷口に侵入します。

多くは自分で気づかない程度の小さな切り傷から感染しているとされ
潜伏期間は3日~3週間ほど。

したがって発病したときは、すでに傷は治っていたりするため、
心当たりがないという場合もあります。

 

■破傷風の症状は?

破傷風の症状ですが、初めは倦怠感や不眠症などの症状が出て、
ものを噛む筋肉がこわばり口が開けにくくなる「開口障害」や
その他、首筋が凝る、寝汗、歯ぎしりなどの症状がでます。

・第一期(潜伏期)
身体、受傷部の違和感、頸部や顎の疲労感、寝汗、歯ぎしり

・第二期(痙攣発作前期)
「破傷風顔貌」と呼ばれる状態で次第に開口障害が強くなる。語・嚥下障害、咬筋・頸部筋などの圧痛、四肢硬直

・第三期(全身痙攣持続期)
生命に最も危険な時期。バビンスキー反射(後弓反張)、クローヌス(全身痙攣)、呼吸困難

・第四期(回復期)
各種の症状が緩和し全身性の痙攣はみられないが、筋の強直、腱反射亢進は残る。

出典:ウィキぺディア

ちょっとした音や光などの刺激で、全身の痙攣を起こしたり、呼吸困難になったりして
症状が重いと命を落とすこともあるとされる怖い病気です。

 

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■破傷風の治し方は?

破傷風が疑われる場合はすぐに傷口の洗浄や消毒を行い
抗菌薬や菌の毒素を中和する「免疫グロブリン」をできるだけ早く投与します。

破傷風による痙攣は、光や音に反応して起き、少しの刺激で痙攣が誘発されるので、
刺激を避ける目的で部屋に暗幕を垂らしてできるだけ部屋を暗くしたり、音を遮断した静かな部屋で治療していくことになります。

予防では、破傷風トキソイドと呼ばれるワクチンの接種が有効といわれています。

日本では破傷風患者は1950年に約1900人の患者がいましたが、68年から定期予防接種が始まり患者数は激減しました。
しかし、2000年代も年間の患者数が100人を超えることが多く13年以降は毎年120人以上が報告されています。

 

■破傷風の防ぎ方は?

破傷風は災害と深く関係しているといわれています。

地震や豪雨などの被災地では、汚泥やがれきなどの撤去など土に触れる機会が多く、
実際、11年の東日本大震災では発症後の約1年間で10人の発症が報告されています。

18年の西日本豪雨でも広島県で少なくとも3人の破傷風患者が報告され
60~80歳代の男女でいずれも被災者だそうです。

ボランティアなど外傷を受けやすい環境下の人は
破傷風のリスクが高くなるので以下の点に注意するようにと呼びかけています。

<被災地における破傷風予防のポイント>

1、汚泥やがれきの撤去は丈夫な手袋や底の厚い靴で手足を保護し、素肌を露出しない。

2、怪我をしたら清潔な水で良く洗い、土や泥に触れないようにする

3、破傷風を疑う症状があれば医療機関をすぐに受診する

 

67年より前に生まれた人は免疫を持たない人が多いとされていますが、
ワクチン接種により、100%近い方が十分な抗体を獲得すると報告されています。

ただ、ワクチンの効力は10年ほどなので、ボランティアで被災地へ行く人で
破傷風ワクチンの接種歴が不明な人や、接種から10年以上たってる人は
ワクチン接種を検討するようにしたほうがいいですね。

また海外への出張や旅行の予定の人も破傷風の予防接種をし

とくに発展途上国は医療体制が整ってない事があるので
事前の予防対策は必須といえます。

参考書籍:家庭の医学
参考文献:読売新聞【医なび】
参考サイト:ウィキぺディア

まとめ

破傷風は土壌に存在する破傷風菌が傷口に感染して起こる病気で、トゲや古釘を刺したり、やけどなどによって傷口に侵入します。口が開き難い、顎が疲れるといった症状に始まり、歩行や排尿・排便の 障害などを経て、
最後には全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたり、息ができなくなったりし、亡くなることもある怖い病気です。
毎年、年間患者数が100人を超えることが多く、災害の多い日本では被災者やボランティアなど外傷を受けやすい環境下の人は破傷風のリスクが高くなるとされています。破傷風ワクチンの接種歴が不明な人や、接種から10年以上たってる人はワクチン接種をすることで、100%近い方が十分な抗体を獲得できるそうなので海外出張や旅行へ行かれる場合はワクチン接種は必ずやっておくことが大切といえるでしょう。

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