幼稚園 保育園 認定こども園の違いって何?



4月は、新入園や新入学の月。いまだに待機児童が多いとされる日本ですが、そもそも幼稚園や保育園、認定こども園の違いは何でしょうか。
現在何かとお騒がせの幼稚園やこども園の話題もあり、その違いについて調べてみました。

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■幼稚園と保育園の違いって?

まず、幼稚園と保育園は似てるようで似ていません。

幼稚園は3~5歳児に教育を行う「学校」の一種という扱いになり、
満3歳以上の未就学児ならだれでも入ることができます。

保育園は小学校までの未就学児が通うのは同じですが、
保護者が働いたり親を介護したりして、
日中に家庭でこどもの世話ができない場合に子供を預かるところです。

保育園を利用するためには、保護者の事情や共働きの有無、
保育が必要な時間などいろんな案件があり、それらが考慮されます。

幼稚園には夏や冬に長期の休みがありますが、保育園にはありません。
中には通常の受け入れ時間の前後や長期休みの間に預かってくれる幼稚園もありますが
親が働いてる家庭にとっては、やはり保育園の方が預けやすいということになります。
 

■認定こども園って?

一方、「認定こども園」というのは、幼稚園と保育所の役割を併せ持つのが特徴で
「幼保一元化」が目的で2006年にスタートした施設です。

「認定こども園」は「幼保一体施設」と違い
幼稚園児と保育園児が同一の教室に存在することが認められています。

 
ちなみに「幼保一体施設」は0歳から就学前までの乳幼児期に一貫した教育・保育を提供する施設で
同じ敷地内に保育園機能と幼稚園機能を兼ね備えています。

「幼保一体施設」では、同じ教室の中に幼稚園児と保育園児が混在することは出来ません。

または幼稚園の建物内に保育園児が存在すること、
或いは逆に保育園の建物内に幼稚園児が存在することはできません。

例えば同じ4歳児であっても、
幼稚園児として入園した子どもは幼稚園の教室で過ごさなければならず、
保育園児として入園した子どもは保育園の部屋ですごさなければなりません。

教室の使用制限だけでなく、幼稚園児は幼稚園の先生が見なければなりませんし、
保育園児は保育士が見なければならないとされています。

そこで「認定こども園」の登場です。

「認定こども園」の場合にはこの垣根が緩和され、
10人の幼稚園児と10人の保育園児が入園した場合には
1つの教室と1人の先生がいればよいという事になりました。

幼稚園児と保育園児が同一の教室に存在することが認められています。
すなわち幼稚園と保育園のいいとこどりが「認定こども園」ということですね。
 

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実は「認定こども園」を導入した背景には、
深刻な「待機児童」の問題があったとされています。

都市部では共働き世帯が増え、
相変わらず保育所を利用したいのにできない人が急増!

その一方で、少子化が進み幼稚園は相次いで定員割れを起こしています。

このアンバランスを解消することも「認定こども園」の狙いだったといわれているんですが
相変わらず、認定こども園の数も増えず、待機児童の問題は現在も解決されていないようです。

※認定施設以外は「認定こども園」と表示することは禁じられています。
 

■幼稚園・保育園・認定こども園の詳細

幼稚園・保育園・認定こども園の詳細は以下の通りです。

<幼稚園>

所管:文部科学省
対象:3~5歳児
年間開設日数:39週以上 春夏冬休みあり
1日の保育、教育時間:4時間 9時00分~14時00分
職員資格:幼稚園教論
月額保育料:所得に応じて役所が決定(私立幼稚園は園が決定)
 

<保育園>

所管:厚生労働省
対象:保育の必要がある0~5歳児
年間開設日数:約300日
1日の保育、教育時間:8時間 7時30分~17時00分
職員資格:保育士
月額保育料:所得に応じて役所が決定。
 

<認定こども園>

所管:内閣府
対象:保育が必要な0~2歳児と全ての3~5歳児
年間開設日数:39週以上
1日の保育、教育時間:8時間 7時30分~17時00分(4時間も可能)
職員資格:保育士と幼稚園教論の両資格を有する人
月額保育料:所得に応じて役所が決定
 

まとめ

保育園・認定こども園・幼稚園は、すべて就学前の子どもを預かる施設ですが
その内容については少しづつ違いがあります。
しかし働くために保育所が必要なのに、入所させるためには働いているという証明がいります。
鶏が先か、卵が先かという話。これを解決しないと待機児童はこれからも減らないでしょうね。

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