嫁ぎ先の実家に「初彼岸」にいくことになりました。
でも、初めてお彼岸に行く場合、いろいろわからないことが出てきます。
洋服は何でもいいのかな?お供えは何がいい?お金も包むのかな?
今回はそんな疑問について考えてみたいと思います。
日本ではお彼岸の時期には亡くなった人を偲ぶという慣習があります。
実は、「先祖」という言葉には亡くなった人だけでなく、
現在も生きてるご主人の父母、祖父母も含まれるのです。
お彼岸に親に元気な顔を見せに行くというのも供養になります。
目次
■ 初彼岸の供物やご佛前は?
「初彼岸」にお参りに行く場合は、ご仏前として、お金を包むか
品物だったら、故人の好きだったものやお酒や菓子折り、
お線香、お花などをお供えしましょう。
お金の場合の表書きは「御佛前」または「御供料」とします。
ご仏前の金額ですが、一般的には、
お坊さんが来られてお経を読み上げられたその後、
会食の場が設けられていたら、
大人1人1万円を基準として「御佛前」または「御供料」をお包みします。
お経だけでしたら、初彼岸ということで5000円の「御佛前」、
または、3000円くらいの菓子折り、果物などを
持参されるといいと思います。
品物は故人の好きだったお酒や食べ物などに、
「初彼岸御供」「御供」のかけ紙をします。
ただ、冠婚葬祭のマナーなどは、親や親族からの代々の伝承です。
時代の流れの影響や、宗教宗派や地域の慣習、
家庭の事情などでなかなか一つの回答は難しいものです。
親戚同士で決められた額などもあるかもしれませんし、
一度、ご主人から実家の方へ聞いていただくと嫁として助かりますよね。
法要など特別のことがない場合は、
「御佛前」か「お供え物」のどちらかの一つで大丈夫だと思います。
■初彼岸に行けない場合は?
諸事情により、行きたくてもいけない場合があります。
気持ちで何かをしてさしあげたいと考えるなら、
故人の好きだった食べ物やお酒、お花などを贈られたらいいでしょう。
彼岸の時期はまだまだ暑く、
日持ちのする品物の方がよいかと思います。
「初彼岸御供」「御供」のかけ紙をします。
■お参りする服装は?
初彼岸の服装ですが、初彼岸のときなどには法要がある場合がありますので、
喪服の用意が必要になるときもあります。
3回忌以降はグレーなどの地味な平服でよいそうですが、
亡くなったばかりであれば、正式な黒の喪服がよいかと思います。
しかし、ご家庭によっては、堅苦しくない平服で行うこともありますから
お姑さんか親戚の方に聞いた方が早いかもしれません。
例え、「服は平服で大丈夫」と言われても
キラキラする光物や派手な色合いの服装は慎むべきです。
地味なグレーや紺などの暗い色合いのスーツやワンピース等で
お参りしてください。
また、嫁ぎ先の実家では、何かとお手伝いを任されることもありますので
白いエプロンを用意されて行かれた方がいいと思います。
■訪問時の挨拶は?
亡くなって初めて迎えるお彼岸に訪問する際の挨拶ですが、
挨拶する口上に付いては特に決まりはないようです。
「お参りさせて頂ければと思い伺わせていただきました。」
またはお供え物を渡すときの言葉としては、ご家族の方に挨拶したときに、
「ご仏前にお供えして下さい」程度で大丈夫です。
ただ、地域によっては定形のあいさつがある場合もあるようですし、
ご主人なり親戚の方などに確認されてください。
秋のお彼岸の頃は、お墓のまわりに赤い萬珠沙華(彼岸花)を目にします。
茎に有毒な成分があるので、土葬の時には虫や動物から死者を守ってくれるようにと
植えられているんだそうです^^
まとめ
初彼岸参りに顔を出すことで、嫁ぎ先のご両親も喜ばれることと思います。
遠方からだと大変ですが、顔を見せに行くのも供養だとされています。
お墓をきれいに掃除して、水をかけ花や線香と故人の好きだったものを供えると
気持ちがスッキリして心が安定しますね。