「ハレ」と「ケ」の意味や由来を知って日本人の風習と世界観に酔いしれよ


晴れ着を着た女性
こんにちわ
ご無沙汰しまくりのkanauyoです^^

みなさんは『ハレ』と『ケ』って知ってますか?

よく特別なめでたい日を『ハレの日』とか言いますよね。

お天気でも「ハレ」とかいいますが、
はて意味などは一緒なのでしょうか。

 
今日は、『ハレ』と『ケ』の意味や由来について
正しく知って日々の暮らしをエンジョイしたいと思います^^

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■ハレの意味と由来

『ハレとケ』は、日本を代表する民俗学者である
柳田國男氏が提唱した、日本人の伝統的な世界観のひとつ。

 
むかしから日本人は、普段通リの日常生活を送る日を
「ケ」の日
と呼んでいました。

これに対して神社の祭礼やお寺の法会、正月や節句、お盆などの
年中行事、冠婚葬祭を行う日を「ハレ」の日
として
単調になりがちな生活に変化とケジメをつけていたということのようです。

ハレとケとは、柳田國男によって見出された、時間論をともなう日本人の伝統的な世界観のひとつ。

民俗学や文化人類学において「ハレとケ」という場合、ハレ(晴れ、霽れ)は儀礼や祭、年中行事などの「非日常」、ケ(褻)は普段の生活である「日常」を表している。

ハレの場においては、衣食住や振る舞い、言葉遣いなどを、ケとは画然と区別した。

出典:ウイキぺディア  

 
なるほど、毎日がいつも同じ日の繰り返しだと、
生活に変化がないので楽しくないっていうか、
士気が上がらないっていうかね、退屈でしょうがないですよね。

そこで!

「ハレ」と「ケ」の日を設けることによって、
生活に変化とケジメをつけたのですね (-w-)

 
「ハレ」の日はどう過ごすかというと、
日常の生活から抜け出して、特別な一日を過ごすことに。

例えば一番わかりやすいのが「お正月」。

おせち料理
 
ハレの日用のキレイな着物(洋服)を着て、
髪をきれいに結って、少し派手目のお化粧をして、

普段は食べないご馳走や雑煮、お赤飯などを食べたり
お酒を飲んでお祝いします。

 
ハレの語源は「はれること」。「晴れ」。また「晴れやかなこと」とされ、折り目や節目を表しているとされています。

ハレの日に着るという意味の
「晴れ着」や「晴れ姿」「晴れ舞台」。

 
むかしは、今と違い盆と正月くらいしか、
新しい洋服も買ってもえらえなかったものですw

私もお正月だけは、一年で一番楽しい「ハレ」の日でした。

天気用語では、秋晴れ・五月(さつき)晴れ・入梅(ついり)晴れ・梅雨(つゆ)晴れ・日本晴れ・晴れ晴れ・冬晴れ・夕晴れ・雪晴れ など。

これらは現代でも使われています。

 

■ケの意味と由来

一方「ケ」は、普段通リの生活を指します。

漢字では「褻」と書き、昔は普段着のことを褻着(けぎ)、
普段に食べる食事を褻稲(けしね)と言っていたそうで、
ケというのはここから生まれた言葉
といわれています。

 
むかしだと普段通リに起きて、いつもの朝食をとり
いつものように畑仕事に行って帰ってきてお風呂に入り
夕食を食べて寝る という繰り返しだったと思われます。

 
しかし、普段通リに生活してるのに、何となく体調が悪くなったり
気分がすぐれなかったり順調にいかなくなったりしてきます。

いつもと変わらぬことをしてるのに
体調や気分が悪くなるってどうしてなのでしょう。

 
つまり、この状態は「気枯れ」「ケガレ」になっていて、
気が枯れてる状態をいい

特に死や病、出産などは大きなケガレと考えられていたそうです。

 
「ケガレ」は忌み嫌われ、神様に近づくふさわしい体になるために
禊をして身のケガレを取り除いて清め、お祓いなどをしたりして

「ケガレ」を取り除いた状態が「ハレ」だったわけです。

 
それにしても、かつてお産がオメデタではなく
「ケガレ」とされた時代があったなんて驚きで悲しいですね(´;ω;`)ウッ…

 

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■ケガレを取りケを充実させる

世の中、陰と陽 表と裏 南と北 
暗と明 白と黒 暖と寒 夏と冬 

色や四季、季節や気候、感情や性格など、
すべてが「ハレ」と「ケ」で成り立ってるようなもの。

 
でも、これって風水でいう陰陽五行になるのかな?

ハレとケとはちょっとニュアンスが違うかもしれませんが
とにかく、世の中はハレとケで日々の暮らしが成り立っている訳です。

 
毎日、ハレの日が続いても面白くありません。

毎日 ケの日が続いても、もっと面白くありません。

普通の生活の中に、特別な非日常のハレの日があるから
人生も楽しくなるというものです。

 
普通に生活してる中で、

何だか最近美味しいもの食べてないな~とか
毎日、会社と家との往復だけで一日が終わるけど、
どっか旅行とかいきたいなア~とかね、

 
そんなことを思う時は、
毎日同じことの繰り返しの日々で
エネルギーや気力が消耗されていくからだそうです。

 
つまり、「気枯れ」「ケガレ」になっていて、
無意識に心や体が「ハレ」を欲しがってる状態になってるってこと。

さっそくハレの非日常的な場所や食べ物でチャージして
活性化させてあげる必要があるということでしょう。

 
ハレの日は特別な衣服をまとい、
特別な食事をしてお祝いする神祭りや人生儀礼で

普段の仕事や生活から解放されてて、
飲めや歌えやの軽い興奮状態で過すことが普通でしたが
むかしと違い、現在は次第に生活におけるハレとケの区別は希薄になりつつあるようです。

 
毎日同じことの繰り返しでエネルギーや気力が消耗されているなら

神祭りや人生儀礼にとらわれず、
月に1回は女子会やろう~みたいなノリで
ささやかなハレの日を生活の中に上手に取り入れていくと、
人生もっと楽しくなるのではと…(≧▽≦)

 
頑張りすぎは「ケガレ」の元。

気が枯れ朽ちる前にささやかな「ハレ」を取り入れて
「ケ」の生活を充実させていきたいと思います٩(ˊᗜˋ*)و

まとめ

古来より、日本人は、普段通りの日常を「ケ」の日、祭礼や年中行事などを行う日を「ハレ」の日と呼び、日常と非日常を使い分けていました。お正月や結婚式、成人式などは究極の『ハレの日』といえるでしょう。

ケの期間が長いと『ケガレ』という体の不調がでてくるので、ハレの日を上手に取り入れると生活を充実させていくこともできるようです。

特に季節の変わり目などに、祭礼や年中行事が多いのも、変わり目に体調を崩さないようにとの昔の人の知恵から生まれたのかもしれません。

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