口唇ヘルペスとよく似た症状に口角炎があります。
どちらも口の周りにでき、痛いなど症状がよく似ているのでどっちだろうと不安になりますよね。
今回は、口角炎の原因と症状!口唇ヘルペスと口角炎の違いについて調べてまとめてみました。
口角炎 痛いですよね。
口の端が切れて痛かったり、ヒリヒリして、
飲んだり食べたりするたびにしみるなどの症状が出ます。
どことなく口唇ヘルペスとよく似ていますが、よーく観察していれば症状が違うので判断できるようですよ。
目次
■口角炎の原因は?
口角炎の原因は、カンジダ菌と呼ばれるカビの一種とされています。
カンジダ菌が原因のものを「カンジダ性口角炎」とも呼ばれることがあり
口角に白色の苔状のものがあらわれるのが主な症状です。
カンジダ菌自体は、皮膚の常在菌の一種であるため常に体内に生息しています。
通常の量であれば人体に害を及ぼすことはありませんが、
衛生状態が悪い、高温多湿な環境、抗生物質などの影響で菌が増殖したり、
ストレスや疲労による免疫力の低下が感染症状を引き起こしやすくなると考えられています。
他にも、ビタミンB2・B6の欠乏、機械的刺激、口腔の乾燥、
老化などが原因ともいわれています。
■口角炎の症状は?
口角炎とは、その名の通り、
口の両端である口角に炎症が起こる皮膚疾患のこと。
発症すると飲食だけではなく、口を開くたびに痛みをともなったり出血したりするため、
日常生活において、口を開けること自体が苦痛になってきます。
また、口角炎を何度も繰り返していると、口の端が黒ずんで汚く見えるため
女性にとっては気になるところですが、コンシーラなどで上手にカバーすることである程度対処できます。
口角炎は、通常、3日程度で治癒すると考えられており、
長くても7日程度で完治するとされていますが、口角炎は一度治っても再発しやすい病気です。
せっかく治りかけてるのに、会話や飲食で口を開くことで
亀裂が生じて再発してしまうケースが多いためです。
また、口角炎のかさぶたははがれやすく、完治が長引く傾向があります。
唇を舐めるクセがある人は、唇およびその端を湿らせることによって、
カンジダが繁殖しやすくなるので舌でなめないように注意しましょう。
■口角炎と口唇ヘルペスの違いは?
まず、口唇ヘルペスは、ヘルペスウイルスの感染により、
唇やその周辺に小さな水ぶくれのような物がプツプツと出来るのが特徴です。
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口角炎は炎症による亀裂が症状としてあるため、
ヘルペスの特徴である小さな水ぶくれの集合体はみられません。
ですから、口の端の炎症部をよく確かめて、水ぶくれがなければ口角炎、
あれば口唇ヘルペスだと見分けるようにします。
それでもわからない場合は、自己判断せずに必ず皮膚科で受診することをおすすめします。
■口角炎の予防は?
口角炎の主な原因は、ビタミンB2とB6の欠乏、そしてストレスと疲労なので、
規則正しい生活を送り、バランスのよい食事を取ることが大きな予防になります。
納豆や卵、うなぎやレバー、海藻などの、
ビタミンB2とB6が豊富に含まれている食材を積極的に摂って改善するのもいいみたいです。
ただし、これらの栄養素のうち、ビタミンB6、ナイアシンは過剰に摂取し続けると人体によくない影響が出る可能性があるといわれていますから、くれぐれも摂取しすぎないように注意してください。
口角炎に効く市販の薬としては、
チョコラBBの内服薬やドリンクがあります。
またリジンというサプリメントもとてもよく効くそうです。
口角炎になり、かさぶたができたときは、なるべく影響がない程度に口を動かし、
舌で舐めないように注意しましょう。
参考書籍:家庭の医学
まとめ
口角炎は口の両端である口角に炎症が起こる皮膚疾患。口唇ヘルペスは唇に小さな水泡ができる皮膚疾患。口角炎と口唇ヘルペスはよく似ていますが、治療方法が異なってくるため、自己判断せず、この2つの疾患の正しい見分け方を知ることはとても大切ですね。栄養状態を良くする、適度な運動、十分な睡眠、ストレスをためないなど、通常、体に良いと言われていることを心がけましょう。再発するものだと諦めずに、デイリーケアの一貫として予防する努力をしていくことが大切ですね。