骨密度を上げるには、運動や食習慣の見直しが大切だとわかりましたが、自分の骨密度が現在どれくらいなのか、また年代による基準値などがあればわかりやすいと思いますよね。。
ところで、骨密度はどこに行って測ることができ、どんな検査方法があるのでしょう。
また骨密度の基準値・平均値なども気になるところです…
見た目と若さは比例するといわれるように、
見た目が老けてる人ほど体内の老化が進んでいるということが
ある研究でわかっています。
「歩いたり走ったりするだけでも骨に“衝撃”がかかり、刺激になりますから
積極的に運動を生活の中に取り入れてみるといいです。
ちなみに骨密度を上げる運動のおすすめは「かかと落とし」や「飛ぶだけ運動」がいいですよ。
さらに、年齢別に骨密度の平均値や基準値とかがわかると、
これからの参考になると思いますね。
目次
■骨密度の測定場所と測定方法は?
「骨密度」は骨がもろくなっているかどうかを知るため、
骨粗しょう症を判定するための代表的な指標といわれています。
自分の骨密度を知りたかったら健診を行っているクリニック、
病院、健診所などの医療機関で測定することができます。
体組成計の上級機種では骨量を調べる機能はありますが、
骨の中の密度までは調べられません。
しかも、すぐに結果が出るような手や踵のレントゲン、
または腕の超音波などは誤差が出やすいといわれています。
正確に調べたい場合は、腰や大腿骨で測る方法だと
安心できるのではないでしょうか。
そういうことで、測定方法には、大きく分けて4つの方法が有ります。
DXA(デキサ)法
DXA(デキサ)法は、骨粗しょう症の診断に使用される測定方法です。
背骨や太もものつけ根、前腕などの骨密度をX線で測定します。
検査着で装置に横になり、数分じっとしていれば終わります。
診断に加えて、お薬の治療効果の評価にも適しています。
MD(エムディ)法
手の骨密度をX線で測定する方法です。
簡便に測定できるので、DXA(デキサ)装置のない医療機関ではよく用いられている方法です。
ただし、お薬による骨密度の上昇効果が判定しにくいです。
(QUS)定量的超音波測定法
かかとの骨に超音波を当て、骨の強さを反映する超音波による測定方法です。
診断には使われませんが、検診などで骨折リスクを簡単にスクリーニングする方法として普及しています。
(QCT)定量的CT測定法
CTで測定する骨密度検査のことです
X線CT装置を使用した物で高度に精度が高く測定できます。
ただし、所要時間、被曝、料金も高額となります。
腰椎の中でもこの検査では第3腰椎の椎体中央が多いそうです。
調べていくと、健康イベントやお祭りなどで行われる超音波タイプや
手のX線写真で測定するのはあまり正確ではないことがあるようですね。
骨密度とか体脂肪率や筋肉量など測る機械なども、そうだといわれています。
精度で言うと、QCT法 > DXA法(デキサ法)> QUS法 > MD法 でしょうか。
最低でも骨粗しょう症の診断で使われる「DXA法(デキサ法)」で行うといいと思います。
因みに健診施設ではDXA(デキサ)法が殆どですが、
小さなクリニックではMD法が多いようです。
何となく漠然と知りたいのか、それとも正確に知りたいのか、にもよりますが、
骨粗しょう症の診断に使われ、腰や大腿骨で測り、
簡易方法なのに、正確さを求めるならDXA(デキサ)法がおススメです。
受診される場合は病院に電話をかけ、最低でも
DXA法があるかどうかを確認されていかれてください。
キーワード検索窓に『骨密度検査 〇〇市』と入れれば出てくるようになってます。
検査の時間も5~10分程度。
費用は保険適用で 1,100円程度、保険適用でない場合3,700円程度です。
■骨密度の基準値や平均値は?
骨密度の診断は、若年成人の平均骨密度をもとに行われます。
骨密度測定の結果、やや低い程度(若年成人の平均値の80~90%)の場合は、
「要指導」で食生活や運動などの生活改善の指導を受けます。
骨密度があるレベル以下(若年成人の平均値の80%以下)の場合は
「要検査」で、精密検査を受ける必要があります。
若年平均値と比べ
異常なし… 90%以上
要指導… 80~90%未満
要精密検査… 80%未満
また、背骨のエックス線写真で脊椎の圧迫骨折があれば、骨粗鬆症と診断されます。
20~44歳の成人平均値(最大骨密度)を100%とし、それに対する割合を基準として診断されます。
正 常… 80%以上
骨量減少… 70~80%
骨粗鬆症… 70%以下
基準となるのは、同年齢の骨密度の平均値と、骨量が最大となる20~44歳の若年成人の平均値(YAM値)です。
※ 若年比:骨の密度は20歳代で最大値(最大骨量)になります。その最大値と骨密度とを比較します。
※ 同年比:同年代の方の平均値と骨密度との比較になります。
調べてみると、骨密度の数値は年齢や施設によって
判断が違ってくるみたいですね。
その他の施設の骨密度のグラフはコチラでも見ることができます。
いづれも参考程度にして、
自分が受けた施設での担当医の説明に従われることをお勧めします。
骨密度の絶対値は加齢とともに低下していきますが、
50代前半で骨密度を指摘される方は、若い頃の食生活に偏りがあった方が多いといわれています。
最近では若い女性にも骨量の減少がみとめられる人がいるようですが、
原因として、過度のダイエットなどによるカルシウムの摂取不足、
好き嫌いが多くファーストフードの取りすぎ。
不規則な生活などによる長期間の卵巣機能不全、
運動不足による骨形成刺激の不足など、骨量減少を引き起こしやすい環境にあるようです。
若いうちに骨密度の低下を指摘された方は、早めに治療して下さい。
悪い場合は、その低下を極力抑えることに依り、
同年齢の同性に対する%を高めることができます。
そうしないと、60歳前後で骨粗鬆症となり、転んだだけで大腿骨骨頭を骨折したりします。
寝たきりの原因とも言われていますから、
年に1回は検査して、骨密度の低下に注意が必要だといえるでしょう。
まとめ
見た目年齢と老化は比例するように、骨密度が下がると老けて見える上に体内の老化も気になるところです。骨密度の検査は健診を行っているクリニック、病院、健診所などの医療機関などで測定することができます。
検査方法は大きく分けて4種類あり、基準となるのは、同年齢の骨密度の平均値と、骨量が最大となる20~44歳の若年成人の平均値(YAM値)です。特に若い方で骨密度の数値が悪いのは、成長期の食事と運動に問題があるようです。一つの食品を過剰摂取することは他の弊害が起こることがありますから、何でもバランスのイイ食生活をすることです。更に、一日数十分の紫外線に当たることも骨にとっては必要といわれています。