脳梗塞と聞くとお年寄りの病気だと思っていませんか?
まだまだ若いから大丈夫!なんて思ってはいけないようです。
今、30~40代の若い人の脳梗塞が増えているんだそうです。
生命力あふれる活動期に突然襲われるかもしれない若年性脳梗塞についてまとめてみました。
目次
■脳梗塞って?
脳の血管が詰まったり破れたりする脳血管障害のうち、
急にマヒやしびれなどの神経症状が現れる病を「脳卒中」といいます。
脳卒中は、「出血性脳卒中」と「虚血性脳卒中」の2つに分かれ
この「虚血性脳卒中」こそが脳梗塞になります。
【出血性脳卒中】
血管が破れるタイプで、脳出血・くも膜下出血 がある。
<脳出血>
動脈硬化でもろくなった脳の動脈が血圧の上昇により破れて脳の中に出血する。
<くも膜下出血>
脳の動脈にできたこぶが破れて、脳を包んでいるくも膜と軟膜の間に出血する。
【虚血性脳卒中】
血管が詰まるタイプ。アテローム血栓性脳梗塞・ラクナ梗塞・心原生脳塞栓症 がある。
<アテローム血栓性脳梗塞>
脳の太い血管が狭くなり血栓が詰まる
<ラクナ梗塞>
脳の細い血管が狭くなり血栓が詰まる
<心原生脳塞栓症>
心臓にできた血栓が脳の血管に詰まる
脳卒中の約65パーセントが脳梗塞、25パーセントが脳出血、
残りの10パーセントがくも膜下出血といわれており、
70代の高齢者に多くおきますが、30代、40代でも発病することがあり、
寝たきりとなる原因のトップで、介助を要する後遺症を残す、最大の病気でもあります。
■症状は?
「片麻痺」は脳梗塞の最も起こりやすい症状です。
体の左右のどちらか片側の手足が動かなくなったり、力が入らなくなったりします。
また、突然、体の左右のどちらかの手足がしぶれたり、感覚が鈍くなったり、
突然に言葉がうまく出てこなかったり話せなくなったりします。
他にも下記のような症状がみられます。
1)顔、手足など身体の左右の半身が、力が入らなくなる、突然しびれるといった症状が出る。
2)急に片目が見えなくなる。
3)突然、ろれつがまわらなくなる。言葉がもつれる、話せなくなる、人の言っていることが突然理解できなくなる。
4)中年以降に、今まで経験したことのないような頭痛が起こったときは、
くも膜下出血の可能性があります。
5)めまい感、体の不安定、突然倒れるなどの症状が、
前出の1~4の症状に伴って起こった場合は、脳卒中の兆候を疑う。
ポイントは、
「左右どちらか半身」と「突然に」です。
症状が毎日しょっちゅう出たり、両側に症状が起こるということは
まずありません。
■原因は?
脳梗塞のほとんどは脳の血管に起こる動脈硬化です。
動脈硬化を進行させるような病気があると、脳梗塞を起こす危険度が高くなります。
最大の危険因子は「高血圧」です。
血管に常に強い圧力がかかり血管が傷つけられることによって
動脈硬化が早まるからです。
その他、肥満、糖尿病、脂質異常症も動脈硬化を進行させるといわれています。
心臓疾患も脳梗塞の原因になるといわれ、心房細動(不整脈)のある人は特に危険です。
生活習慣では、
大量の飲酒や運動不足、ストレスが引き金になることもあるといわれ
勝ち気でプライドが高く短気な“A型性格”も危険因子のひとつだといわれています。
■対処法は?
脳梗塞の発作は突然に起こります。
少しでも早く治療を開始することが肝心で、
早期に治療を開始すればそれだけ命が助かる確率も高くなり、
重大な後遺症を残さずに生活できる可能性も広がります。
まず、救急車を呼びます。
到着するまでは、安静にしておきます。
例え、意識があって人の手を借りれば歩けそうでも決して立ってはいけません。
立つことで脳の血流量が減ってしまうので、寝たままの状態にします。
ベルトなどはゆるめて、靴下やネクタイなど、体を締め付けてる物は脱がせます。
頭の下には枕は決して当てないで、気道をふさがないようにします。
吐きそうな時は、嘔吐物で気道が塞がれないように、体を横向きにします。
脳梗塞を発症した場合は、時間との闘いです。
発症後4時間半以内に血栓溶解療法(T-PA)を始めると、
完全回復、もしくは後遺症が軽くなる人が3割も多くなるとされています。
しかし、脳梗塞発症から4時間半以上経過してしまうと
治療してもあまり効果が期待できなくなり
かえって脳出血のリスクが高くなるそうです。
とにかく一刻も早く病院へ運ぶことです。
そして、万が一のことを考え、かかりつけの病院があるなら、
T-PA治療を行っているどの病院へ行くのかを元気なうちに事前に調べておくことが大切ですね。
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まとめ
今までは高齢者に多かった脳梗塞ですが、今では若い人も脳梗塞になる人が増えてるそうです。
原因は脳血管の動脈硬化。高血圧や糖尿病などの生活習慣病は動脈硬化を促進させるので、生活を見直してみましょう。
ポイントの「左右どちらか半身」と「突然に」に気を付け、発生したら安静にし、4時間半以内に血栓溶解療法(T-PA)ができる病院へ受診できるように事前に調べておくといいですね。