初盆とは!新盆の迎え方 準備 流れについて!


初盆・新盆の迎え方
身内が亡くなり初めてのお盆を“初盆”といいます。
初盆を迎える家では、お墓の掃除から盆提灯の準備、仏壇の飾りつけや飾り棚の設置など多くの準備がいりますが、
具体的にどのようなことをすればいいのでしょうか。

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初盆を迎える家では、親戚はもちろん、ご近所や、知人の方が
入れ替わり立ち替わりお線香をあげに来られます。

その方たちにお茶を出したり、茶菓子を出したり、
故人の思い出を語り合ったりと、息つく暇もなく忙しい時間が過ぎていきます。

お盆の前にも多くの準備があります。

かなり遅くなってしまいましたが、初盆の意味や迎え方と準備について
簡単ですがまとめてみました。参考にしてみてください。

 

■初盆とは?

人が亡くなり49日法要(忌明け)が終わって初めて迎えるお盆を
「初盆(はつぼん)」または「新盆(にいぼん)」
と呼びます。

49日前(忌明け前)にお盆を迎えた場合は、翌年が初盆(新盆)となります。

お盆の時期は7月または8月の13日より16日までの4日間ですが、
関西の初盆の準備は盆月の朔日(ついたち)から始まります。
この日にあの世の釜のフタが開いて、ご先祖様の霊が 冥土からそれぞれの家に旅立つとされています。
 

■初盆の迎え方!準備と流れは?

<事前準備として>

・お盆の一週間前までに、お墓をキレイに清掃しておく
(遅くても前日までには済ませておく)
・墓所用盆灯篭の準備
・墓所用生花の準備
・墓所用お供え品の準備
・仏壇を清掃し飾り棚や盆提灯を準備
・仏壇の線香やローソクの確認と準備
・精進料理の準備
・お寺様への手配の準備
・僧侶へのお布施の準備
・初盆返しの準備(初盆法要出席者に帰る時に渡すお礼)
・訪問客(会食用)の料理の準備
・飲み物の準備
・茶菓子の準備
・引物の準備(お供えや香典をくれた人へのお礼)

これくらいでしょうか。
宗派や地域等によっても違ってくる場合があります。

 

<精霊棚の作り方>

棚の上にゴザを敷きお盆の間住まわれる新棚(精霊堂・位牌堂)を置き位牌を安置します。
お膳や果物・野菜をお供えして、お盆提灯や牛・馬、ホオズキで飾ります。

関西地方の一般的な例が「お仏壇の浜屋」さんのHPにありましたので
お借りしました。

盆棚の祀り方
出典:浜屋

飾りの中の おがら、馬、牛、ほおずき、お菓子、果物、などはスーパー等にも売ってますが、
自分で牛をなすびで馬をキューリを使って作ってもいいですね。

「ご仏壇の浜屋」では初盆(新盆)セットをわかりやすく説明、販売されています。参考にしてみてください。

※地域や宗派によっては祀り方も違う場合があります。

 

<初盆専用の盆提灯>

初盆には、無地で白木地の白い初盆用提灯を使うことが一般的です。
初盆用の無地の提灯を1個飾り、合わせて絵柄の入った提灯もあれば一緒に飾りします。

提灯は初盆を迎える家で揃えたり、親戚や知人がお盆の前に贈ったりします。

迎える家の家紋を入れて一対にして贈るのがもっとも丁寧とされ、
進物の場合は初盆以降もお飾りできる柄物の提灯を送られることが多いようです。
白提灯は一度きりしか使いませんので、お盆が終わったらお寺で供養してもらうか、送り火で燃やします。

 

<線香・ろうそくの確認>

初盆には親戚はもちろん、親しかった方やご近所の方たちなどが、
入れ替わり立ち替わりお線香をあげにこられます。
そのためにも線香やろうそくは切れない様に多めに準備しておきましょう。

 

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■お盆の過ごし方

八月十三日(七月十三日)

お昼までに仏壇や飾り棚を整えます。

日が暮れる前にお墓参りを済ませ、夕刻、縁側の軒先か精霊棚のところに吊るされた盆堤灯に火をともします。
そして家の門口や玄関で素焼の焙烙(ほうろく)にオガラを折ってつみ重ね、

火をつけて燃し、その場で合掌します。
これを迎え火といい、オガラを燃したその煙に乗って先祖の精霊が家に戻ってくるといわれています。

八月十四日(七月十四日)

ご僧侶にお経をお願いします。
そのため、お坊さんの来る時間を親戚には連絡しておきます。

お布施は戒名や寺院とのお付き合いの程度によっても変わりますが、
初盆には、他の場合と比べ多めに包むようにします。

法要が終わったら、参列者と会食をしてお返しを付けて帰ってもらいます。

お盆の期間は毎日お墓参りをします。
クーラーボックスに冷たい飲み物のお茶やビール、ジュースなどを入れて墓所に持ち込み
お線香をあげにきてくださった方に出します。

家の方にも初盆には親戚や知人がたくさん訪問されますので、
飲み物や茶菓子を出して、帰りに初盆返しを持たせます。

大体、皆さんあちこちに回られるので、
数分程度お茶を飲んでお話したら帰られますが…。

八月十五日(七月十五日)

送り火は地域によっては15日と16日がありますが
住んでいる地域の慣習で行うといいでしょう。
京都「五山の送り火」は毎年16日に行われます。

夕方迎え火をたいた同じ場所で
オガラをつみ重ねて送り火を焚き、ご先祖様をお送りします。

またどうしてもその日に都合がつかない場合は、
日にちを調整してもいいそうです。

先祖を思う心が大事ですから、できることを行えばいいと思います。
ここでは15日としています。

そして、初盆の家では精霊船を出します。
盆棚の飾り物や供物は盆舟に乗せ明かりをともし、川や海に流します。
※地域や宗派によっては精霊船を作らないところもあります。

真宗では、人は亡くなると浄土に往生し仏となるとされ、追善供養は必要ないと言う考えから、
送り火を焚いて迎えたり、新棚などは不要とされているようです。

 
私の田舎の長崎では、初盆の家では、墓の前にいただいた盆提灯を飾ります。
20個 30個 多い家ではそれ以上にもなります。

先祖代々が眠ってる墓所では、みな、ご近所顔なじみで、
近所の方たちが、みなさんお線香をあげにきてくださいます。

盆提灯がたくさん掲げられてる家は、初盆だともわかるので
こちらも、お線香をあげにいきます。

そしてお墓の前では子供たちと一緒に花火をして、とても賑やかです。

最後は精霊船を出して、町を練り歩き海に流します。
ただし、昔には本当に海に流していたようですが、現在は海洋汚染などの問題もあり、
決められた流し場まで船をもって行くということになっているようです。

さだまさしさんの「精霊流し」の唄のように静かではなく
爆竹と掛け声、ドラの音でとてもうるさいのですが、中国由来で恒例になってるので
年に一度の大騒ぎを楽しむ人が多いです(〃艸〃)ムフッ

16日に行われる京都の五山の送り火「大文字焼き」と同じように
長崎も「精霊流し」で先祖の霊を送り出す文化の風習になっています。

まとめ

初盆はすることが多いですが、ひとつの区切りとなりますから、丁寧に供養して差し上げることが大事ですね。
13日盆入りは墓参りや、夕方に玄関先や縁側に提灯を灯し、オガラを焚いて手を合わせ祖先の霊を迎えいれます。
14日は僧侶の読経で供養し、家族そろってお墓参りに行き、お墓の前で手を合わせ、今ここにいるのは先祖のおかげと感謝の言葉を添えてお参りしましょう。16日の夕方(または15日)にはオグラを焚いてお盆で帰ってきた魂を、再びあの世へ送り出してあげます。

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