結婚して新しい命がお腹に宿り、
やがてお腹が膨らみ始めたある時期になると腹帯を巻きます。
腹帯は妊婦がお腹に巻く帯として一般的に知られていますが
いつ巻くのでしょうか?またその理由は何故でしょう。
帯祝いの意味、帯を巻く理由や時期などについてまとめてみました。
目次
■帯祝いって?
妊娠5か月の戌の日には、妊婦にさらしの腹帯を巻いて妊娠を祝い、
安産を祈る行事が「帯祝い」です。
そのルーツは帯祝いという江戸時代からの儀式から由来したものであると言われ
この時に用いる帯を“岩田帯”といいます。
“岩田帯”を巻いて安産の神様に安産祈願のお参りをしましょう。
海外では、ガードルやコルセット、
スカーフやベルトなどを利用する国もあるようですが
戌の日に“岩田帯”を巻くという習慣は日本のみのようです。
■腹帯を巻く理由は?
腹帯(岩田帯)を巻く理由には、次のような効果があります。
・お腹を固定し正しい姿勢を保つ
・冷え性防止
・お腹への衝撃の緩和
・出産後の妊娠線を予防
・妊婦・母親としての自覚を高める
腹帯を巻くことで医学的なメリットだけでなく、
母親としての心構えや自覚、子供に対する初めての愛情表現という
心理的・社会的な多角的効果が存在するといわれています。
腹帯の巻き方はこちらで詳しく説明されています。
■岩田帯の準備は?
帯は通常、妻の実家から贈るものとされていますが
夫の実家や夫婦で用意することもあります。
また、通院している産婦人科から
お祝いとして贈られることもあるようです。
正式には、紅と白の絹帯地を一筋ずつと、白木綿一筋を奉書紙に包み
紅白の蝶結びの水引をかけて贈ります。
最近は帯の代わりに現金を包むことも多くなっています。
金額は岩田帯の値段を目安に3000円~5000円。
帯以外の品物を贈る際の表書きは
「御祝い」か「寿」です。
妊娠5か月目の戌の日までに届けるようにします。
■戌の日に腹帯を巻くのは?
戌の日に帯祝いを行うのは、
多産でお産の軽い犬にあやかろうというものです。
しかし、戌の日にあまりこだわる必要はありません。
まずは妊婦の健康状態が第一ですから。
腹帯を巻くことで体調的に問題がないのであれば、
昔から伝わる腹帯を戌の日に巻き、試してみてください。
あくまでも内輪の祝い事ですから
夫婦、または双方の両親が集まってに和やかに過ごしてください。
いただいたお祝いのお返しは
特に必要ありません。
まとめ
腹帯は医学的にもメンタル的にも色んな効果が期待できるとされています。
ホルモンのバランス崩れで冷えるお腹を温め、不安な妊婦の気持ちを和らげる心理的効果もあります。
体調を考え、不快感やこだわりがなければ、古来より伝わる腹帯を試してみるのも良いかもしれません。