「秋の日はつるべ落とし」といわれるようにあっという間に暗くなり、
やがて晩秋から初冬にかけては冷たい「木枯らし」が吹くようになります。
ところで木枯らしの風ってどんな風をいうのでしょう。
1号は発表されても2号3号って聞いたことありませんよね。
何故なのかな?
あんなに暑い暑いといってた夏もとうに過ぎ、
コスモスが揺れススキが草原を埋め尽くし、
秋が次第に深まり、日が暮れるのが早く感じられるようになりました。
やがて冬の使いとされる「木枯らし」がやってきます。
「木枯らし」てどんな風の事をいうのか。
その定義や条件とは?
1号はあっても2号3号はないのかについてまとめてみました。
目次
■木枯らしってどんな風?
晩秋から初冬にかけて吹く冷たい風の事を「木枯らし」といいます。
ウイキぺディアでは次のように解説されています。
木枯らしは、晩秋から初冬にかけて吹く風速8メートル以上の風を「木枯らし」よ呼び
その年、初めて吹く木枯らしを「木枯らし一号」と呼びます。
なお「木枯らし一号」は関東地方(東京)と近畿地方(大阪)でしか発表されません。
●東京においての木枯らしの条件
1 期間は10月半ばから11月末までの間に限る。
2 気圧配置が西高東低の冬型となって、季節風が吹くこと。
3 東京における風向が西北西~北である。
4 東京における最大風速が、おおむね風力(風速8m/s)以上である。
●大阪においての木枯らしの条件
1 期間 霜降(10月23日ごろ)~冬至(12月22日ごろ)まで。
2 気圧配置 西高東低の冬型の気圧配置。
3 風向・風速 北よりの風が吹き、最大風速8m/s以上。
出典:ウイキぺディア
山々は紅葉で色づき、紅葉狩りの楽しい時期ですが、
昔の人は、木々が紅葉して葉を落とすのを、この風が吹き荒れるためだと思っていたそうな。
木枯らしが吹く日は急激に気温が下がり、日中に冷たい木枯らしが吹くと
気温が上がらず、夜まで下降し続ける日も出てきます。
高気圧に覆われて晴れると夜間の冷え込みも強まります。
日本海側では冷たい時雨になり、
北日本や標高の高い山では初雪や初冠雪も見られるようになるといわれています。
■木枯らし2号・3号はないの?
台風は1号2号…とあるのに、木枯らしは1号はあっても2号3号…て聞かないですよね。
不思議だと思いませんか?
しかし、晩秋から初冬の間に吹く風速8m/s以上の北寄り(北から西北西)の風を「木枯らし」と呼ぶなら、
その期間に「木枯らし」の条件に当てはまる風は木枯らしになりますよね。
なので、もし台風のように順番に番号を付けるとすれば
2号3号4号…と結構あるのではないかと思いますけど・・・・ね。
でも気象庁の発表は「木枯らし1号」のみです。
しかも関東と近畿しか発表されません。
その理由としては、木枯らしが吹き初めた日が大切であって、
木枯らしが何度吹いたかは問題ではないから…だと。
また台風のように大規模かつ局地的で
被害が大きい気象現象ならば回数を区別する必要がありますが
木枯らしは大きな気象災害になる事は殆ど無いので
回数を区別する必要がない。とも言われています。
なるほどね~
木枯らしが吹き初めた日が大切で、
尚且つ台風と違って大きな気象災害に繋がらないというのが理由のようですね。
ちなみに東京の木枯らし1号は2018年(平成30年)と2019年(令和元年)はありませんでした。
出典:wikipedia
大阪では2019年は11月4日に到来してます。
出典:wikipedia
東京と大阪でも、こんなに違うんですね。
私は大阪に住んでますが、確かに「北風ピューピューで冷え込みがキツイ」という実感はありますが
木枯らし1号で家屋が壊れたとか、人が飛ばされたとの被害は確かにないですよね^^;
せいぜい、慌てて厚手の上着を着こんだり、
スカーフやマフラーをするくらいですもん。
そういうことで、秋から冬へと移行する「木枯らし」の時期は、
寒暖の差が激しくなるため、風邪を引きやすくなります。
服装や寝具で調整しながらの体調管理が必要ですね。
まとめ
秋晴れの日も夜はグッと冷え込み、日没時間もずいぶん早くなりました。あんなに暑かった夏も終わり晩秋から初冬にかけては「木枯らし1号」も発表されたりします。
木枯らしの定義は晩秋から初冬にかけて吹く風速8メートル以上の風を「木枯らし」よ呼び、その年、初めて吹く木枯らしを「木枯らし一号」と呼びます。
2号3号…と呼ばれないのは、木枯らしが吹き初めた日が大切であって、回数が問題ではないということ。台風のように大きな気象災害を残さないというのが理由ではないでしょうか。
寒暖差が激しくなるので体調管理が必要になってくる時期ですね。