小学生の頃には、冬休みの宿題で書き初めというのがありました。
学校から指定された書初めの宿題に、何を書こうかと悩んだ経験があるかたも多いのではないでしょうか
。そもそも書き初めはなぜあるのでしょうね。書き初めの意味や、書く時期、相応しい漢字などについて調べてみました。
目次
■書き初めって?
書き初め(かきぞめ)は、年があけて毛筆で初めて書や絵を書くことをいい
「1月2日」に書くのが習わしになっています。
試筆・吉書(きっしょ)・試筆(しひつ)・筆始(ふではじめ)・初硯(はつすずり)ともいいます。
もともとは宮中で「吉書初め」を2日に行っていたというこの行事ですが
一般庶民のあいだに広まったのは、江戸時代に入ってからだと伝えられています。
昔は若水をくんで墨をすり、菅原道真(書の神様とされてている)の画像を飾って、
恵方(吉の方向)に向かって書いていました。
当時はおめでたい詩歌を書くことが決まりになっていたようで、
書く詩歌は「長生殿裏春秋富、不老門前日月遅」という漢詩がよく用いられたそうです。
ちなみに「長生殿裏春秋富、不老門前日月遅」の意味は、
名は「門をくぐると時がゆっくりと進む=歳をとらない」の意です。
この詩は、天子(玄宗皇帝?妃は楊貴妃)の万歳長久を慶賀したもの
出典:http://blog.hodokiya.com/?eid=1251271
■書き初めに相応しい言葉って何?
昔はおめでたい詩歌を書くことになっていたそうですが、現在は何でもアリの世界。
それでもお正月ですからね、
なるだけ、おめでたい漢字や言葉、詩歌の句などを書くようにするといいですよね。
なんかこう、ワクワクして希望が持てるような言葉がいいんじゃないかなって思います。
「お正月」「はつゆめ」「初日の出」「書き初め」「希望」「春の海」「未来の光」とか
干支をとって2018年だと「戌年」もいいですね。
あと、文字を一つだけだと、
「進」「心」「良」「愛」「学」「祈」「望」とかですかねぇ~。
また「書き初め」だったら、四字熟語などもいいですよね。
お相撲さんの口上にも使われる四字熟語などは、
お正月の「書き初め」としてはピッタリだと思います♪
歴代力士の口上:http://hanntaigo.main.jp/yojijyukugo/sumo.html
小学生から社会人まで、優しいものから読み方がわからないような難しいものまで
たくさんあって、勉強にもなります。
私も知らなかった四字熟語とかを覚えると、知識の自慢にもなり、
脳も活性して楽しい脳活にもなりました。
■書き初めにピッタリの四字熟語は?
本当に四字熟語ってたくさんあるんですよね。
もう知らない熟語が多い多い…><;
とりあえず、私がおすすめする四字熟語をご紹介します。
温故知新(おんこちしん)
昔の事を調べて、そこから新しい知識や見解を得ること。
森羅万象(しんらばんしょう)
この世に存在する全てのものや現象のこと。
臨機応変(りんきおうへん)
その時その場に応じて、適切な手段をとること。
清廉潔白(せいれんけっぱく)
心が清くて私欲がなく、後ろ暗いことのまったくないさま。
一生懸命(いっしょうけんめい)
命がけで事にあたること。
花鳥風月(かちょうふうげつ)
美しい自然の景色を意味する。
諸行無常(しょぎょうむじょう)
この世のすべては常に変化し、いつまでも変わらないものはないということ。
不言実行(ふげんじっこう)
だまってきちんと行動すること。
行雲流水(こううんりゅうすい)
何ものにも執着せずとらわれのない心境で生きるさまのこと。
天真爛漫(てんしんらんまん)
子どものように清らかな心のこと。
明鏡止水(めいきょうしすい)
澄み切って落ち着いた心の形容。
堅忍不抜(けんにんふばつ)
どんなことがあっても心を動かさず、じっと我慢して堪え忍ぶこと。
真実一路(しんじついちろ)
ウソのない心をもって、どこまでも生きてゆくこと。
出典:https://idiom-encyclopedia.com/sitemaps/
書き初めは、なるべくめでたい言葉がいいとされていますが、
毎日の生活の中で自分が心にピーンとくる言葉を書けばいいと思います。
健康に気をつけているなら
「健康第一」「毎日元気」「医食同源」「腹八分目」など。
また、生活がダラダラしてたら
「整理整頓」「有言実行」「早寝早起」など。
好きな人がいてたら、
「恋愛成就」「以心伝心」「一期一会」など (* ´艸`)
とにかく、自由に書いて「書き初め」を楽しんでみるといいですね♪
2018年、あなたの書き初めの言葉は決まりましたでしょうか。
尚、書き初めで書いたものは左義長やどんど焼きで燃やし、
その炎が高く上がるほど上達するといわれています。
以上!
書初めの意味と相応しい言葉や漢字を調べてみた♪ でした。
まとめ
子供の頃、冬休みの宿題であった書き初めの記憶がよみがえって来た人は多いと思います。
私が子供のころは墨を硯ですって書いていました。
今はPCで活字をうってプリンタで印刷。ご祝儀や香典なども筆記具は筆ペンです。
たまには昔ながらの筆を持ち背筋を伸ばして書をたしなむのもいいものですね。