体調不良のため舞台を降板した女優の川島なお美さんが
24日、胆管がんのため入院先の東京都内の病院で亡くなりました。
54歳でした。
若すぎますね… 残念です。
川島さんは全国ツアー中だったミュージカル「パルレ~洗濯~」を体調不良で17日に急きょ降板。
20日には、11~12月に出演予定だったミュージカル「クリスマス・キャロル」(24都市28公演)の全公演を降板することを発表していた。55歳の誕生日(11月10日)を記念し、
11月5日に東京・恵比寿でバースデーライブを開催することを予定していました。
川島さんは14年1月28日、肝内胆管がんで、12時間にわたる腹腔鏡手術を受け、胆管を摘出しました。
そもそも、人間ドックで小さな腫瘍が見つかったのは13年8月。悪性か良性かも分からず、手術すべきかを悩み、「この人になら命を預けられる」と思える医師と出会うまで手術をしなかったといわれています。
もう少し早く手術していたら、もしかしたら救えた命だったのかも知れないと思ってしまいます。
目次
■胆管がんとは
肝内胆管がんとは、肝臓で作られた胆汁を十二指腸に運ぶ胆管にがん細胞が発生するもので、肝臓がんの一種です。
肝臓のがんということは、やはりアルコールの摂取が病気に影響するのかもと気になるところですが、医者によりますと
「お酒を常に飲んでいる人は、肝臓が慢性的に炎症を起こしています。胆管は肝臓の中にありますので、アルコールの多飲は胆管がんに大きな影響を与えるんです」と話されています。
患者数で見た場合、胆管がんは少数です。
■胆管がんの原因
胆管がんは、他のがんと同じくやはり加齢とともに増えるといわれています。
発生率が低い為研究が進まず、現在もはっきりした発症原因はつかめていません。
ただ、胆石や胆嚢・胆管炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、原発性硬化性胆管炎、膵胆管合流異常症といった病気にかかったことがある場合、リスクが上昇するといわれています。
また、女性であること、肥満、野菜や果物の摂取不足などもリスク要因として示唆されているようです。
■胆管がんの初期症状
「肝臓は沈黙の臓器」と呼ばれるように、がんを発症しても、かなり進行するまでは自覚症状が現れないことがほとんどです。
しかも、5年生存率は低いうえに再発率が高いとされ、非常に難しいがんと言えます。
■胆管がんの治療
胆嚢がんでも胆管がんでも手術が基本となります。ただし、転移などで手術できないこともあります。
がんの場所によっては大きな手術(胆嚢や胆管だけでなく、肝臓や膵臓の一部、さらには胃や十二指腸まで切除する)となるため、
身体が手術に耐えられない場合には他の治療法を選択します。
手術ができない場合は、抗がん剤治療や放射線治療が行なわれます。
抗がん剤治療では塩酸ゲムシタビン(ジェムザール)やティーエスワンという抗がん剤を使用します。
放射線治療には、体の外から照射する体外照射法と、胆管内から照射する胆管腔内照射法があります。
転移のない胆管がんなどで行われますが、その効果は限定的です。
参照サイト:デイリースポーツ
まとめ
ワイン好きで有名な川島なお美さん「私の体はワインでできてる」は有名なフレーズです。人一倍仕事熱心な川島なお美さんですがミュージカルの降板はさぞ無念だったことでしょう。心よりご冥福をお祈りいたします。