煤払い(煤掃き)はいつするの?ススハライの意味とやり方は?


木に立てかけられた竹ぼうき
煤払い(すすはらい)という行事を知ってますか?年末になると神社やお寺で竹ぼうきなどを使って煤を払う行事をTVや新聞で一度は見たことあるのじゃないでしょうか。年末の風物詩となってる煤払いですが、日にちはいつなのか!煤払いの意味とやり方について調べてみました。

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■煤払いはいつするの?

煤払い(すすはらい)という行事は1年に1度、全国的に12月13日に行われることが多く
まもなく新年を迎えることから、この日に大掃除を行う家も多いようで年の瀬の行事になっています。

また12月13日を『正月事始め』の日ともいい、昔は”囲炉裏(いろり)”や”竈(かまど)”で煮炊きをしていたので、家屋に煤がつきやすく、煤払いは”正月事始め”の最初の仕事とされていました。

各地の神社では、今でもこの行事が残っているので、煤払いの様子がTVや新聞で伝えられます。

関西では、奈良東大寺の大仏さんの煤払いなどが毎年テレビで放送され、年末の風物詩になっています。

 

■煤払いの意味は?

煤払いは「煤掃き」とも呼ばれ、日本で正月の神を迎えるために、
家の中だけでなく建物の外面などの煤ほこりを払い清める習慣
のこと。

年に一度、12月13日に行うところが多く厄払いの意味もあります。

地域によって「正月迎え」「正月事始め」「ええことはじめ」「まつならし」等と呼ぶ地域もあるようですね。

年神様を迎えるために1年で溜まった煤を払って清浄な場所にする神事で、神社のすす払いは、単に正月に備えて大掃除をするというより年神祭の準備のための信仰的な行事でした。

なので、12月13日のすす払いは神事で少々大々的に行われます。

昔は仕事を休み、子供から大人まで家族総出で大掃除をしていたそうです。

神様にお団子を供え、一家で餅や雑炊、粥などを食べ、煤払いが終わったらお風呂に入り、身も心も、住居もできる限り清潔にして年神さまを迎えようとする習慣があったとされています。

煤払いの行事は、この日に江戸城の御煤納めが行われたこともあって、江戸時代には一般家庭にも定着し、大正時代までつづきましたが、十三日に大掃除をすると、また汚れてしまうので、しだいに年末近くに繰り下げられて行ったようです。
 

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■煤払いのやり方は?

まずは神棚と仏壇を掃除し、それから、台所・リビングなど各部屋を掃除します。

掃除道具は、あらかじめ刈ってきた笹竹の先に葉や藁を付けたものを作り、これを使って掃除します。
昔だと、裏庭から竹を切って笹を束にしての作業なので、男性が担当していたのでしょう。

これを清め竹という地域もあり、煤払いには掃除だけでなく神棚を清める意味合いもあるとされ、
煤払いに使った笹や竹箒は小正月の火祭(どんど・左義長)で燃やす所もあります。

ただ、現在では笹竹の入手が難しいので、
新品の掃除道具を用意してこれにあてるといいそうです。(神社庁のHPにて)

その代わり、購入した物の中にプラスチックや金属・塩ビなどが使用されている物は
お焚きあげは出来ないのでご注意ください。

 

■煤払いの俳句をひとつ

「煤払い」は年末にする行事で冬の季語。

「煤払や神も仏も草の上」正岡子規

普段、神棚と仏壇は別の部屋に祭られていますが、煤払いの日はポカポカ陽気の小春日和だったのか、
神棚と仏壇を、庭の草の上に移動させて煤払いをしたと思われます。

今のように掃除機やモップ、ダスキンなどもなかった時代。

神棚も仏壇も、それこそタンスやちゃぶ台なども一緒くたにされて、
庭の草の上やゴザの上に置きっぱなしにされていたのでしょう。

人は死んで33年目を迎えると、仏から神の世界に入ると、どこかで読んだ記憶がありますが思い出せません。
それにしても、煤払いはまさに神も仏もない神仏混淆。

家族総出で、年神様を迎えるための準備を忙しくしつつも、新しい年に向けてのワクワク感もあり
ワイワイガヤガヤとにぎやかにやっていた昔のひとたちの様子が目に浮かびますねw

参考サイト:神社庁

まとめ

煤払いは、年に一度、12月13日に行うところが多く厄払いの意味もあります。正月を迎える物忌みの始まるのがこの13日で、そのための準備だったとされ、この煤払いが民間には年末の大掃除になっていったそうです。
まず、神棚や仏壇からはじめ、各部屋の煤払いをしていきます。現在、一般家庭では大掃除を年末ギリギリに行うことが多くなりましたが、12月13日に、神棚だけでも煤払いをしてみてはいかがでしょうか。
お正月に年神さまを迎える気持ちが一段と高まり、清々しい新年を迎えることが出来るのではないかと思います。

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