今年の初詣。神社の境内の梅がプクッと膨らんでいました。
寒さに耐えて春が来るのを今か今かと待ち焦がれているようで、なんともいじらしい花ですね。
桜とはまた違った表情を見せてくれる梅の名所をご紹介します。
梅は古い時代に中国から薬木として伝わりましたが
日本の風土によく合い平安時代に広く普及しました。
万葉集には桜の約3倍もの歌が詠まれ日本の心に寄り添っていた小花です。
開花時期の季節は2~3月。
中国伝来の品種は白い花を咲かせるものが多く
色がついていても淡い桃色、枝が細く花や葉も小さいが
香りがしっかりしたものが多いとされています。
庭木や盆栽用として品質改良され、
現代では300種以上の品種があるといわれているようですね。
梅の花の花言葉は、
「高潔」「上品」「忠実」「あでやかさ」「気品」
寒い季節に、芳香を漂わせながら咲く姿から「高潔」「上品」。
また、左遷された菅原道真の後を追って九州の大宰府まで飛んで行ったとされる飛梅伝説の「忠実」。
ピンクや紅梅のあでやかな美しさを表現して「あでやかさ」。
白い梅は「気品」なんだそう。
それでは、
大阪で新春を告げる花「梅」の名所を見てみましょう。
目次
■万博記念公園(ばんぱくきねんこうえん)
昭和45年(1970)に開催された、日本万国博覧会の跡地を造成して造られた公園です。
自然文化園と日本庭園の2カ所の梅林で合計約140品種、約680本の梅の木があり、
早春にはさまざまな梅の花を愛でることができます。
開花時期に合わせて梅まつりが開催され、ミニコンサートなどの関連イベントが多数予定されているほか、
梅干しや梅ジャムなど梅関連製品の売店などもあり楽しめます。
→ 万博記念公園梅林の見ごろ 見どころ アクセス 開花情報
本数:約680本
見頃時期:3月上旬
開園時間:9:30~17:00
料金:入園大人250円、小人70円
駐車場:約4300台/2時間まで400円、以降1時間ごと200円(土・日曜、祝日2時間まで600円、以降1時間ごと300円)
アクセス:【電車】大阪モノレール(大阪高速鉄道)万博記念公園駅~徒歩すぐ
【車】名神高速吹田ICから府道2号経由3km5分 または下記URLより
➡ http://www.expo70-park.jp/guide/access
TEL:06-6877-7387(総合案内所)
■大阪城公園(おおさかじょうこうえん)
歴史を重く感じさせる大阪城にある大阪城公園は、春になると桜の名所として知られる場所ですが、
梅も負けてはいません。梅林の規模は小さいのですが密集しているので、梅の香りも楽しめます。
梅の種類は早咲きから遅咲きまで約100品種あり、1月下旬頃~3月と長い期間、梅の花と香りを楽しむことができます。
→ 大阪城公園梅林の開花情報!見ごろ 見どころ アクセス 駐車場など
本数:約100本
見頃時期:2月中旬~3月中旬
開園時間:自由
料金:無料
駐車場:268台 1時間350円(近くに有料駐車場もあり)
アクセス:【電車】JR大阪天満宮駅3番出口・大阪市営地下鉄南森町駅~徒歩5分
【車】阪神高速北浜出口から府道14号経由0.8km5分 または下記URLより
➡ http://www.osakacastlepark.jp/access/
TEL:06-6755-4146(9時~17時30分 大阪城パワーセンター)
■枚岡神社(ひらおかじんじゃ)
大阪平野の東、奈良盆地との境に連なる生駒山麓の樹々に囲まれてたたずむ神社です。
奈良の春日大社はこの社の二神を勧請したということで「元春日」ともよばれ、
藤原氏の隆盛とともに栄えました。
神社の周辺は、春に梅・桜・新緑、夏にアジサイ、秋にもみじ等の紅葉と四季折々を味わうことができ、
また、ハイキング道レクリエーション施設等も豊富で、自然とのふれあいを楽しむことができます。
本数:約500本
見頃時期:2月上旬~3月上旬
開園時間:自由
料金:無料
駐車場:なし(近くに有料駐車場)
アクセス:【電車】近鉄枚岡駅~徒歩すぐ
【車】阪神高速道路13号東大阪線(奈良方面)水走出口より約10分 または下記URLより
➡ http://www.hiraoka-jinja.org/access/index.html
TEL:06-6353-0025
■大阪天満宮(おおさかてんまんぐう)
学問の神様で有名な、菅原道真公を主祭神に祭る天満宮です。
度々の戦火に見舞われながらも、大阪町人の信仰と遊興の中心地として発展。
年末年始や受験、梅見のシーズンには、多くの参拝者で賑わいます。
境内北側の星合池(通称亀の池)周辺の梅林などに合計約100本の梅の木があり、
開花時期には「てんま天神梅まつり」が開催され、2日間限定で夜間拝観も実施。
近くには寄席の繁昌亭や洋食の樹林亭、イタリアンのヴェルデュールなどの名店もあります。
本数:約100本
見頃時期:2月中旬~3月中旬
開園時間:9:00~17:00
料金:無料
駐車場:なし (近くに有料駐車場あり)
アクセス:【電車】JR大阪天満宮駅3番出口・大阪市営地下鉄南森町駅→徒歩5分
【車】阪神高速北浜出口から府道14号経由0.8km5分 または下記URLより
➡ https://osakatemmangu.or.jp/access/
TEL:06-6353-0025
■道明寺天満宮(どうみょうじてんまんぐう)
天暦元年(947)の創建で、学問の神・菅原道真公を祭っています。道明寺とは道路を隔てて隣接。
宝物館には道真公の遺品である青白磁円硯など国宝6点を含む数多くの社宝が納められています。
境内には80種800本の梅があり、2~3月には見事に咲き誇り目を楽しませてくれます。
梅まつり期間中には、さまざまな奉納行事や野点(のだて)茶会が行われ
1月25日頃~2月28日には盆梅展が開かれ、2月25日には梅花祭がとり行われます。
本数:約800本
見頃時期:2月中旬~3月上旬
開園時間:9:00~17:00
料金:無料(宝物館は大人300円、小学生100円。梅園入園料は大人300円、中学生以下無料 )
駐車場:50台 無料
アクセス:【電車】近鉄道明寺駅→徒歩3分
【車】西名阪自動車道「藤井寺」ICを降りて約5分
西名阪道藤井寺ICから府道12号経由2km5分 または下記URLより
➡ http://www.domyojitenmangu.com/access.html
TEL:072-953-2525
■観心寺(かんしんじ)
観心寺は楠木正成および南朝ゆかりの寺です役行者が開き、弘法大師が再興したといわれます。
また金堂は室町初期の建立で、国宝指定。本尊の如意輪観音も国宝だ。
境内は梅・桜をはじめ、ツツジ・紅葉・椿など四季折々の花木が美しい花の寺としても有名で
関西花の寺25か所霊場・第25番札所です。
本数:約300本
見頃時期:3月上旬~3月下旬
開園時間:9:00~16:30
料金:拝観大人300円、小・中学生100円(宝物館入館含む)
駐車場:150台 無料
アクセス:【電車】南海河内長野駅・近鉄河内長野駅→南海バス小吹台または金剛山ロープウェイ行きで15分、バス停:観心寺下車、徒歩すぐ
【車】阪和道美原北ICから府道201号、国道170・309号経由20km30分。 または下記URLより
➡ http://www.kanshinji.com/access.html
TEL:0721-62-2134
■錦織公園(にしこおりこうえん)
羽曳野丘陵の南端に位置し、丘陵地をそのまま生かした公園です。
「梅の里」は大阪みどりの100選にも選ばれている丘で、25種約400本の梅の花が咲き誇り
訪れた人々の目を楽しませてくれます。
里山の風景を復元した「河内の里」や「やんちゃの里」、「水辺の里」など、
大人も子供も自然の中でのびのび遊べる公園です。
→ 大阪の梅の名所:富田林市の錦織公園(にしこおりこうえん)に行ってみた
本数:約400本
見頃時期:1月下旬~3月上旬
開園時間:9~17時(パークセンター)、9時30分~16時30分(河内の里)、そのほかは入園自由
料金:無料
駐車場:718台 1日620円
アクセス:【電車】南海滝谷駅・近鉄滝谷不道駅→徒歩20分
【車】南阪奈道路羽曳野ICから国道309・170号経由15km20分 または下記URLより
➡ http://nishikori-park.jp/accessparking/
TEL:0721-24-1506
■荒山公園(こうぜんこうえん)
2月中旬から3月上旬に50品種、約1400本の梅の花が早咲から遅咲へと順次咲く、
約2.7万平方mの梅林で有名な公園。
ほかにも1月初旬の蝋梅[ろうばい]、3月中旬の山茱萸[サンシュユ]、
4月初旬の桜(約700本)、8月中旬の坊主池の蓮と四季折々の花が咲き市民に愛される公園です。
→ 大阪の梅の名所:堺市の荒山公園(こうぜんこうえん)
本数:約1400本
見頃時期:2月中旬~3月上旬
開園時間:散策自由
料金:無料
駐車場:普通車約200台(臨時含む)/2月中旬~4月中旬は普通車500円(梅・桜の開花時期には駐車場(有料)を増設)
アクセス:【電車】泉北高速鉄道泉ケ丘駅→南海バス2・12系統10分、バス停:宮山台2丁下車、徒歩1分
【車】阪和道堺ICから府道61・208号経由2km5分 または下記URLより
➡ http://www.sakai-park.or.jp/2018.html
TEL:072-291-1800(泉ケ丘公園事務所)
■金熊寺梅林(きんゆうじばいりん)
泉南市の山間部、東信達地区にある金熊寺では、約270年前より梅が栽培されており、
約2000本の梅が咲き誇ります。
梅山からの景色はとてもきれいで、花の頃はあたり一面よい香りに包まれます。
休憩所から見下ろす梅林は最高だといわれています。
信達神社と合わせて大阪みどりの100選にも選ばれ、
近くでは見事な梅の鉢植えが楽しめる盆梅庭園(有料)も開かれています。
本数:約2000本
見頃時期:2月中旬~3月中旬
開園時間:自由
料金:無料(盆梅庭園は有料)
駐車場:20台(観梅の時期は500円)
アクセス:【電車】JR和泉砂川駅→泉南市コミュニティバス山方面回りで15分、バス停:金熊寺下車、徒歩5分
【車】阪和道泉南ICから府道63号経由2km3分 または下記URLより
➡ https://www.city.sennan.lg.jp/kanko/kanko/kankoshigen_spot/sennan_flower/bairin/1582002792297.html
TEL:072-483-8191(泉南市産業観光課)
以上、関西の梅の名所をご紹介しました。
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まとめ
大阪の梅の名所ですが結構ありますね。梅の木は「松竹梅」のおめでたい花木。
凛とした花姿には気品があり、日本人の心に寄り添う花だと思います。
観梅時期は一年で一番寒い時期なので防寒対策をしっかりしてお出かけください。