伝香寺の「散り椿」、東大寺・開山堂の「糊こぼし」、白毫寺の「五色椿」は奈良三名椿として有名です。
歴史ある奈良の寺社にしっくり佇み、毎年ツバキを見に訪れる観光客を楽しませてくれます。今回は奈良の椿の名所をご紹介します。
目次
伝香寺(でんこうじ)
伝香寺は771年に鑑真和上の弟子、思託律師によって開かれたといわれ、
創建の後衰退していましたが、1585年に再興され筒井家の菩提寺となりました。
境内には、椿が植えられており、色鮮やかなまま花びらが一枚づつ散る「散り椿」は大変美しく、
その潔く散る姿から「武士椿(もののふつばき)」とも呼ばれ「奈良三名椿」の1つに数えられています。
本数:数本
見頃時期:3月下旬~4月上旬
開園時間:9:00~16:00
料金:大人 400円 中高生300円 小学生200円
駐車場:20台 1時間300円
アクセス:近鉄奈良駅またはJR奈良駅より徒歩約10分
地図:https://goo.gl/maps/acxVLWM73g62
TEL:0742-22-1120(伝香寺)
東大寺開山堂(とうだいじかいさんどう)
開山良弁(ろうべん)僧正の像を祀るため、良弁堂ともよばれています。
東大寺二月堂の南西にある国宝のお堂、開山堂は庭が非公開になっていますが、
良弁忌の12月16日のみ良弁像が秘仏開扉され、拝観することができます。
ここの椿は「糊こぼし」といわれますがその謂れは、
お水取りに使われる造花の椿の花を作っていて、誤って糊をこぼし、椿の花に斑点ができてしまい
それが庭の椿に似ていたので、「糊こぼし」と呼ばるようになったそうです。
開山堂の中には入れませんが、
「糊こぼし」は「良弁椿」ともいわれ、通路から塀越しに垣間見ることが出来ます。
本数:樹高4m 根元周囲68.2cm
見頃時期:3月下旬~4月上旬
開園時間:7:30~17:30(4月~10月)、8:00~17:00(11月~3月)
料金:大人600円 中高生600円 小学生300円
駐車場:奈良県営大仏前駐車場(有料)、GSパーク東大寺西大門駐車場(有料・無人)
アクセス:JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分 / 近鉄奈良駅から徒歩約20分
地図:https://goo.gl/maps/utd6G7rFniD2
TEL:0742-22-5511(東大寺)
白毫寺(びゃくごうじ)
奈良市東部の高円山の山麓に建つ『白毫寺』。
奈良盆地を見渡せる高台の上にあり、椿や萩が咲く花の寺として、「関西花の寺二十五霊場」の札所にもなっています。
伝香寺「散り椿」、東大寺・開山堂の「糊こぼし椿」と並び、【奈良三名椿】の一つに数えられる白毫寺の「五色椿」は別名「七福椿」ともいわれています。大輪の八重で白・紅・紅白絞りなど色とりどりの五色椿は、江戸時代寛永年間に興福寺の塔頭・喜多院から移植したものだそうです。
本数:樹齢400年の五色椿が有名、天然記念物
見頃時期:3月下旬~4月上旬
開園時間:9:00~17:00
料金:大人500円 中高生300円 小学生200円
駐車場:なし
アクセス:「高畑町」バス停から徒歩約20分
地図:https://goo.gl/maps/7D5oxiFWuq92
TEL:0742-26-3392(白亳寺)
護国神社(ごこくじんじゃ)
奈良市の中心部から車で10分ほどのところに位置する奈良県護国神社の境内にも
23000本のたくさんの椿が植えられており、隠れたお花見の名所となっています。
毎年3月末の土日「椿まつり」が行われますので、
お花見を兼ねて訪れてみるのもよいでしょう。
本数:1,800種23,000本
見頃時期:3月中旬~4月下旬
開園時間:自由
料金:無料
駐車場:100台 無料
アクセス:JR・近鉄 奈良駅 藤原台・山村町・佐保短大前行バス「護国神社」下車徒歩3分
地図:https://goo.gl/maps/Bn9RqPz2kgx
TEL:0742-61-2468(護国神社)
以上!奈良で椿が見れる名所のご紹介でした。
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まとめ
古都奈良にふさわしいツバキは街の情景に馴染んで多くの人の心を捉えて離しません。
「散り椿」「糊こぼし椿」「五色椿」は奈良三名椿といわれ有名です。護国神社の椿は数もさることながら多くの品種が植えられていて
椿の時期には毎年たくさんの見物客で賑わいます。春の使いの椿を鑑賞しに出かけてみてください。