伊能忠敬にみる脚力をつけると長生きにつながるという話。



人間に与えられた特権は二本足で歩くという行為。
誰にでもできる一番手軽な健康法としてウオーキングや散歩は知られていますが、ただやみくもに歩けばいいってことでもないみたいです。
日本中を歩き回って初めての日本地図を作り上げた伊能忠敬にそのヒントがありました。

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まず伊能忠敬をウィキぺディアでしらべてみると

伊能 忠敬(いのう ただたか:延享2年1月11日(1745年2月11日) – 文化15年4月13日(1818年5月17日))は、江戸時代の商人・測量家である。通称は三郎右衛門、勘解由(かげゆ)。字は子斉、号は東河。
寛政12年(1800年)から文化13年(1816年)まで、足かけ17年をかけて全国を測量し『大日本沿海輿地全図』を完成させ、国土の正確な姿を明らかにした。

 
初めて日本地図を作ったといわれる伊能忠敬ですが、その歩行距離はというと
地球1周分(約4万Km)に及ぶといいます。
しかも地図作りを始めた年齢が、55歳というから驚きです。

江戸時代の人の寿命は当時30~40歳くらいともいわれた時代に
55歳というのもこれまた驚いた。

昔でいえばかなりの長生きといえるだろう。

かなりの健脚かといえば、もともと体が弱く体力にも自信がなかったらしいです。
持病もちで今でいう虚弱体質な方だったようですよ。

それでも、測量しながら日本中を歩き回るというこの使命というか情熱がすごすぎます!

現代でも50代に入ると足腰が弱ってきます。
60代になるとさらに足腰は弱り、筋肉量もずいぶん少なくなってきますよね。

まぁ 昔の人の方が脚が強かったということも考えられますが、

たいして強い体でなかった伊能忠敬はなぜ
71歳になるまでの16年間を歩き続けられたのでしょうか…

調べてみました。

 

広い歩幅で早く歩く

伊能忠敬の身長は160㎝ぐらいだったようです。
昔の人の中では長身にあたるのではないだろうか。

地道に歩幅で計測して方位と合わせて完全にデータ化してゆく

立命館大学スポーツ健康科学部教授の田畑泉先生によると、

「地図を作るには根気と体力が勝負。

そのため、伊能忠敬には虚弱体質で持病があったため薬は欠かさず、
食事にも最新の注意を払っていたようだ。

長丁場の作業だが、できる限り早く地図を作る必要があった。

歩く歩幅も自然と広くなり、
歩行速度も上がって「歩く力」が高まったと考えられる。

測量で培った歩行力が71歳という長生きにもつながった。
歩く力があると、寿命も延びるという証明といえるだろう。」

と話されています。
 

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歩く力は長生きのバロメーター

人間いくつになっても歩くことができれば人の世話にならず自分のことはできますよね。

「歩く」という行為は、全身の健康はもちろん、命の維持に深くかかわる心臓や脳の働きと
直結しています。

なんと、2011年にアメリカの研究論文では、歩行速度だけで、
いくつまで長生きできるかが予測できるようになったとの発表も。

早く歩くと多くの酸素を要するため、たくさんの血液が必要になり
血液を送り出す心臓が鍛えられます。

脳も血流が良くなり脳全体が活性化するため、脳の老化を防いでくれます。

また、強い歩行力は記憶にかかわる「海馬」という部分で
新しい脳細胞を育てるたんぱく質を増やすことがわかっています。

足の筋肉を鍛えると、全身の身体機能が活性化して
心臓も脳も元気になれるということ。

本当に歩く力って大事だなって思いますね~

普段あまり歩かない人は、まずは散歩やウオーキングを、
歩いている人でも歩幅を大きく早く歩くように意識してみるといいですね。

伊能忠敬は幕府から帯刀を許可されても、方位磁石が狂うため木刀を携えていたといいます。

宇宙から地球をながめて、そっくりそのまま書き写したような見事な日本地図
もしかしたら伊能忠敬は宇宙人だったのかもしれない。

<日本書記完成>
『日本書紀』(にほんしょき)は、奈良時代に成立した日本の歴史書。日本に伝存する最古の正史で、六国史の第一にあたる。舎人親王らの撰で、養老4年(720年)に完成した。その中に、イザナギ、イザナミのみことの神が大八嶋(日本列島)を作ったと記されている。

<伊能忠敬より「大日本沿海興地全図」が完成>
文政4年(1821 年)7月10 日、江戸幕府の事業として伊能忠敬(いのうただたか)が中心となって測量・作製した日本全土の地図「大日本沿海輿地全図(だいにほんえんかいよちぜんず)」が幕府に提出される。「伊能図」とも呼ばれる。
ほぼ現在の日本列島地図に近い形が認識される。

画像出典:https://www.pahoo.org/culture/numbers/year/j1821-jp.shtm

伊能忠敬のこの功績により、忠敬には帯刀が許され、武士並の地位が与えられたといわれています。
そして忠敬の死が公表されたのは、それから約 2ヶ月後のことだったそうです。

 

美しい日本の地形。

今じゃ住所を検索すれば行き方まで丁寧に教えてもらえる時代
ストリートビューなら、現地の様子もよくわかる時代になりました。

昔の偉人たちの知恵や努力が、今の日本 ひいては世界を作っているということを
忘れてはいけないですね。

まとめ

人間の寿命は、血圧や血糖値、食生活の内容などいろんな要素がかかわっていますが、
歩行速度が速いと長生きになるということがわかりました。
初めて日本地図を作った伊能忠敬ですが、早足になるしかなかった理由はともあれ、
虚弱体質だった伊能が55歳から16年間も日本中を測量してまわれたというのは、
自然と脚力が強くなり寿命を延ばすことにつながっていったのだと思われます。
力強く地面をけって早く歩くと、全身の血液の循環がよくなり脳の血流も増え、記憶力も増すといわれています。
ドンドン歩かないとだめですね^^;
 

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