なすびといえば、スーパーで1年中あるのであまり季節感がないのですが、もっぱら夏野菜のイメージが強いですね。
でも12月~6月にかけては“冬春なす”が出回り、なすびの最盛期は4月なんだそうですよ。
4(よ)月17(いなす)日の語呂合わせから、4月17日は「なすびの日」とも言われるんですって^^
そんな茄子の原産地や栄養価、茄子の花の花言葉なども一緒にご紹介しましょう。
目次
■茄子(なすび)の原産地は?
茄子の原産地はインドです。人類が文明を持って生活を始める前の時代から栽培されていたといわれる、長い長い歴史のある野菜なのです。
日本では「一年草」ですが、亜熱帯では「多年草」になり、いくつでも実をつけるナスの木というわけでして、英語ではアメリカに最初に白ナスが伝達したためエッグプランツと呼ばれています。
英名:Aubergine または Eggplant
分類:ナス科 ナス属
学名:Solanum melongena
別名:ラクソ(落蘇)
■茄子(なすび)の名前の由来は?
日本に茄子がやってきたのは8世紀頃の平安時代と言われています。
実の味から「中酸実」(なかすみ)が語源とされ、夏に実がなるので「夏実」(なつみ)。それが訛って「なすび」(奈須比)(那須比)と呼ばれたとする説。
室町時代頃の宮廷の女官が女房言葉として「なす」と呼び、その呼び名が定着したという説などがあります。
初夢の諺「一富士二鷹三茄子」のように出てくるほど、クセのない味わいと、火を通したときのなめらかな食感が特徴で、煮物や漬物など美味しい野菜として昔から人気だったことがうかがわれますね。
■茄子(なすび)の栄養は?
なすびは93%以上が水分です。他の野菜と比べると低カロリーで、脂肪燃焼ビタミンといわれるビタミンB2などをバランスよく含み、独特な紫色はナスニンというポリフェノールの一種です。
抗酸化作用や老化予防効果があり、コレステロール値を下げる働きや、体の熱をとることから、夏の食卓には欠かせない食材といえます。
とくに油との相性がよく、炒めたり揚げたりするとやわらかくなり、おいしく食べられます。ただ、食べ過ぎると体を冷やしすぎてしまうのでショウガなど体を温める作用のある食材と一緒に食べるといいでしょうね。
なすびといえば紫色というイメージがありますが、果皮が白や緑、縞模様の品種など多くの種類があります。
いずれもなすびは、風通しのよい冷暗所におくか、ポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。冷蔵しすぎると皮が硬くなってしまうので、なるべく早く使い切った方がいいでしょう。
■茄子(なすび)の花の花言葉は?
茄子は紫のとてもかわいい花をつけます。花色が濃い紫色だと株の状態が良く、めしべがおしべより少し長く伸びてる状態が良いとされています。
なすびの花の代表的な花言葉は「よい語らい」「希望」「優美」。
「よい語らい」「希望」の由来としては諸説あるようですが、
・盛んに枝分かれして多くの花が咲くから
・多くの実をつけ、食卓を豊かにし家族の語らいが増えるから
が有力説となってるようです。
いずれも、たくさんの花が咲き、咲いたあと、たわわに実がなる光景が由来といえます。
鈴なりになったなすびは、まるで語らっているようにも見えてきますし、なすびの苗の成長は早く1本の苗から30本くらいの実が収穫できるとくれば、食料不足にも貢献してくれる「希望」の食材といえます。
さいごに「優美」は、なすびの花姿の美しさから。
なすびは実も花も高貴な紫色。紫の色は昔から高貴な色と考えられていました。
貴族や高僧は紫の服を好んで着たように、高貴な色でありながら派手派手しい美しさでなく、下向きに可憐に咲くなすびの花姿から付けられたとされています。
ちなみに誕生花は、6月8日 7月20日 7月31日 9月11日 10月10日となっています。
まとめ
なすびは夏の食材として夏場はとくに多く食卓に出てきますね。なすびの原産地はインドで、英名ではエッグプランツと呼ばれています。
低カロリーで、脂肪燃焼ビタミンといわれるビタミンB2などをバランスよく含み、抗酸化作用や老化予防効果、体の熱を取ることから夏の食卓には欠かせない食材といえます。
1本の木から多くの実をつけることから「よい語らい」「希望」という花言葉の由来にもなっています。なすびメニューが登場してきたら、ちょっと頭の片隅に入れて、味わってみてください((´∀`*))