玉露は、緑茶の中でも一番の高級茶類。ゆっくりと舌の上でころがして旨味を味わう贅沢な嗜好品です。玉露は緑茶の王様といわれるように値段も高いです。でも何故こんなに高いのでしょうね、玉露が高級といわれる意味や美味しい玉露の淹れ方についてご紹介します。
目次
■玉露って?
玉露は茶葉の種類です。
茶の新芽が2~3枚開き始めたころ、よしずや藁で20日ほど覆って、
日光を遮った状態で育て、緑が濃く柔らかな芽だけを摘んで作ったお茶。
幕をかぶせることでカテキンの生成を抑えることができ、
渋みが少なくうまみ成分のテアニンをたっぷり含んだ独特の甘みが特徴のお茶になるんだそうです。
京都府の宇治の他、福岡県の八女、静岡県の岡部などが三大産地として知られています。
■玉露が高級な訳は?
玉露って高いですよね。
細くよれたものほど高品質といわれ、
価格は煎茶の高級品の倍以上するものもあるんだとか。
味もカテキンが少ないので渋みも少なく甘みがあり、とてもおいしいとされる玉露ですが
なんと玉露の生産量は日本茶全体の1%にも満たないといわれています。
つまりは玉露のお茶農家が少ないのですね。
茶畑って山間部に多いため、その斜面に棚を作って、
ヨシズや藁で覆っていく作業があります。
新芽は一斉に芽吹くものなので、
その新芽をひとつひとつ人の手で摘み取る作業員も相当の数がいりますよね。
自然のものは、人手が足らないから待ってくれとはいかないですし
一番おいしい新芽の機会を逃すと、おいしい玉露にはならないんですもの。
玉露をつくるには、斜面に棚を作り、ヨシズやワラで覆って、
緑が濃く柔らかな芽だけを人の手でひとつひとつ摘み取るという、その時期だけ多くの人手がいることに。
昔は学校も休みにして家族総出で、どうかしたら村総出で茶摘みをしたそうですが、
今は後継者不足でお茶農家も少なくなっています。
玉露が最高級品で値段が高いというのもうなづけますよね。
■玉露の美味しい入れ方は?
玉露を美味しくいただくには、
お湯の温度が非常に重要になるといわれています。
およそ50度前後のぬるめのお湯でじっくりと入れると、
緑茶の旨味成分であるテアニンが引き出されるのだそうですよ。
また、お湯の温度が低い分、抽出時間も2~3分とやや長めにとり、
茶葉の量は1人分3~4gと多めに使用した方が美味しいんだそう。
急須や茶碗等の茶器も、小振りの玉露用のものを使用し、
3人分を入れるとして、急須は90ml、茶碗は40mlくらいの容量がちょうど良いらしいですよ。
玉露って普通のお茶みたいに大きな急須に茶葉を入れて、
湯のみでガブガブとはいかないようですね^^;
おいしい玉露をいただくために、
美味しい淹れ方をこの際シッカリ学んでみましょう。
玉露の美味しい淹れ方
1、お湯の温度は50℃~60℃位にします
2、急須のお湯を茶碗に5~6分目ほど入れます。
※お湯の量の目安は3人分で60~70cc。
3、急須にお茶の葉を入れます。
※茶葉の目安は3人分で10~12g(大さじ軽く2杯分)
4、さました茶碗のお湯を急須に入れます。
5、2~3分ほどまちます。
6、急須のお茶を茶碗に注ぎ分けます。
※均等に、濃淡の無いように回し注ぎ(3~4回往復し、各茶碗の量と濃度がそろうように)、最後の1滴まで絞りきります。
以上!
玉露ってどんなお茶?日本茶で一番高い理由と美味しい淹れ方は?でした。
参考URL http://www.fujiya-chaho.jp/tanoshimi/gyokuro.html
まとめ
玉露はヨシズやわらで覆って太陽の光を遮ることで、甘みのある茶葉ができ、新芽を手で摘んで玉露が出来上がります。とても手間ひまかかる作業が多く、人出もいることからコストがかかるようですね。
玉露は、まったりとした甘みが命。湯ざまししたお湯の方が甘みが増します。少し多めかなと思う量のお茶の葉を入れ、ゆったりのんびり入れるのがコツだそうです。あついお湯で入れると、せっかくの玉露の持ち味が台無しになりますから、50度くらいの温度で茶葉を多めに入れてみるといいようです。