日本にはいろんな季節をあらわす言葉があります。春分とか秋分などは馴染みのある言葉ですが「寒露」というのもあるんですね^^寒いという言葉が入っているので何となく寒い季節の表現に使われるのかなとは漠然と察しが付くのではと思います。
今回は「寒露」について解説してみたいと思います。
目次
■寒露(かんろ)って?
「寒露」は二十四節気のひとつで立春から数えて17番目に当たります。
二十四節気(にじゅうしせっき)は1年を24の季節にわけたもので
季節は約2週間単位で変化していきます。
太陽の黄経が195度に達した時をいい、
現行の太陽暦では10月8日頃になります。
二十四節気(にじゅうしせっき)はその瞬間を指すこともあれば、
そこから始まる期間を指すこともあるとされています。
野草に宿る露が霜に変わり急速に秋が深まる頃。
江戸時代の歳時記の、『改正月例博物筌(かいせいげつれいはくぶつせん)』には、
「この月冷寒次第につのり、露むすんで霜とならんとするゆゑ、寒露と名づく」と記されています。
「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、
秋分の日が終わると季節はドンドン秋めいてきます。
そうそう、秋めいてくるといえば「秋の日はつるべ落とし」もあります。
井戸から水をくみ上げる“つるべ”がストンと一気に落ちていくように、
夕暮れが早くなっていく様をあらわしたもので、この頃から季節は一気に変わり始めます。
この時期は急速に秋が深まり、露が冷たく感じられる時季、野草に宿る冷たい露が霜に代わる頃です。
秋晴れの日が続き朝晩の澄みわたった空気に寒さが感じられるようになります。
■寒露の季節の花は?
道端には秋の七草や彼岸花、野菊が咲き始め、街中はキンモクセイの香りに包まれます。
キンモクセイは中国では「桂花陳酒」などにも使われ、
春の沈丁花、初夏のクチナシ、寒露のキンモクセイとともに、その甘い香りは「三香花」ともよばれているのだそうな。
小さな橙色の十字形の花をたくさんつけ、とてもいい香りがします。
また彼岸花も満開を迎え、その燃え立つように赤い色と炎を恐れて、昔の人は「幽霊花」「死人花」、
また彼岸の頃に咲く花ということから「彼岸花」とも呼んだそうですが、仏教では天界に咲く花「曼殊沙華」と呼ばれています。
→ 関西で楽しむ夏の花!彼岸花(曼殊沙華/ヒガンバナ)が見れる名所をご紹介
寒露は毎年だいたい10月8日頃~霜降(そうこう)の前日(10月22日頃)までの期間を指しますが、
野山の紅葉も寒露の頃から次第に鮮やかさを増してきて「錦」に例えられる色合いに染まっていきます。
日本の移り行く四季の光景の、なんと素晴らしいことでしょう…(⌒‐⌒)
■寒露の頃の食べ物は?
寒露の季節は、山や畑の作物の収穫の時期となり、美味しいものがたくさんあります。
暑さも和らぎ、食欲も出てくる頃なのでついつい食べすぎてしまうかもしれません (*´艸`*)
まいたけ、まつたけ、栗、柿、ざくろ、さつまいも、里いも など
<魚介類>
ししゃも、サンマ、さば、秋鮭、ハタハタ など
寒露の時期は過ごしやすい季節ですが、
朝晩の気温の差が大きく、寒さも増してくるので体に冷えを感じるようになりますね。
秋の到来と収穫を喜び、栗ご飯を炊いたり、芋類やキノコなどで、
体を温める料理で大いに寒露の季節を楽しんでみてください。
以上!
寒露の意味や時期を知ってる?カンロの頃の花や食べ物は?でした。(;’∀’)
まとめ
「寒露」とは、太陽の動きに合わせて節季は変動しますが、二十四節気のひとつで17番目。太陽暦では10月8日頃になります。野草に宿る露が霜に変わり秋が深まるころという意味です。この頃は暑さが和らぎ過ごしやすい季節で食べ物もおいしいです。寒暖差が大きくなり寒さが増してきますので体調管理も必要になってきますね。