「今日は二十四節気の立春で、暦の上では春です」とか聞いたことありませんか?
二十四節気って何?暦の上での春って言ってもこの頃が一番寒い時期ですよね。
何気なく見聞きしてる言葉ですが、二十四節気の意味を知ると、日本の季節の楽しみ方がもっとわかるようになるかもしれません(^^♪。
目次
■二十四節気とは何?
日本の季節を表す言葉には「春夏秋冬」があります。
でも、春夏秋冬をさらに細かく区分けにした読み方があるんです。
二十四節気といい、ウイキぺディアでは以下のように説明されています。
二十四節気は中国の戦国時代の頃、太陰暦の季節からのずれとは無関係に、季節を春夏秋冬の4等区分する暦のようなものとして考案された区分手法のひとつ。
一年を12の「節気」(正節とも)と12の「中気」に分類し、それらに季節を表す名前がつけられている。
二十四節気はもともと古代中国から伝わった季節区分法で、
その瞬間を指すこともあれば、そこから始まる期間を指すこともあります。
旧暦において毎月の日付と実際の季節に生じるずれを補うために用いられ、
農作業、年中行事、季節の挨拶などに役立てられてきました。
一般に「暦の上の季節」と呼ばれるものは
立春や立秋などの二十四節気にもとづいているとされています。
では、気候の変化を表す二十四節気の読み方と意味を解説していきますね。
■春の節気(春の六候)
立春(りっしゅん)2月4日頃
節分の翌日。暦の上では旧冬と新春の境目としてこのころから春になります。
旧暦では立春の前後に元日を迎えることもあり、年賀状に「迎春」「初春」と書かれるのはその名残だそうです。
また「八十八夜」は立春から数えます。
雨水(うすい)2月18日頃
雨水は「雪が雨になり根雪が溶けてせせらぎになる」という意味。
この頃には雨水がぬるみ草木の発芽を促し、萌芽の兆しが見えてくる季節。
農作業の準備を始める目安のとされ、春一番が吹き始めるのもこの頃です。
啓蟄(けいちつ)3月5日頃
啓蟄とは長い間、土の中で冬ごもりしていたいろいろな虫が、穴をひらいて地上へ這い出てくるという意味を表します。
春の草花が先はじめモンシロ蝶が舞始めるのもこの頃です。
関連:啓蟄の意味と今年はいつ?
春分(しゅんぶん)3月21日頃
一般的にこの日は春の彼岸の中日で国民の祝日。
春分の日は昼と夜の長さがほぼ等しくなり、その後、徐々に昼間が長くなり春の訪れが本格化してきます。
清明(せいめい)4月5日頃
この頃になると春気玲瓏(れいろう)として、草木の花が咲き始め、
万物に晴朗の気があふれてきます。
清明は「清明参り」ともいわれ、中国ではこの日は祖先の墓参りをする、日本のお盆に当たる年中行事になってるそうです。
穀雨(こくう)4月20日頃
この頃は細かな春雨が降る日が多くなり田畑を潤し、成長を助ける種まきの好機とされてきました。
花が散り、過ぎ行く春を惜しむ頃で細かな春雨が降る日が多くなり、穀雨が終わる頃(立夏直前)には
八十八夜を迎えます。
■夏の節気(夏の六候)
立夏(りっか)5月5日頃
この頃になると、山野の草木に新緑が目立ち始め、
風邪もさわやかになって夏の気配が感じられるようになります。
暦の上ではこの日から立秋の前日までが夏になります。
小満(しょうまん)5月21日頃
陽気が盛んになり花の時期の終わった山野の植物は実を結び、
田んぼに苗を植える準備を始めるなど万物がほぼ満足する季節という意味をもっています。
芒種(ぼうしゅ)6月5日頃
この頃には五月雨が間断なく降り続き、農家は田畑の世話で忙しくなる季節です。
芒種とは芒(のぎ)のある穀物、すなわち稲を植える季節という意味です。
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夏至(げし)6月21日頃
この日、北半球では昼が最も長くなり、反対によるが最も短くなります。
夏至といっても梅雨の真っただ中にあたり、暑さはまだそれほどでもありません。
小暑(しょうしょ)7月7日頃
夏至を境に日脚は徐々に短くなっていきます。
しかし暑さは日増しに加わっていき真夏に近づきます。
強い日差しとともに気温が一気に上がる時期なので熱中症などに気をつけましょう。
大暑(たいしょ)7月23日頃
この頃は暑さもいっそう盛んになり、暑さが厳しくなります。
一年の最高気温を更新する日々が続く夏の真っ盛りですが、台風が発生して激しい雷雨に見舞われたり、
一方では干ばつが続いて水不足になったりします。
夏の土用はこの期間に入り「暑中」は「小暑」から「大暑」の期間に当たります。
■秋の節気(秋の六候)
立秋(りっしゅう)8月7日頃
暦の上では立秋から秋になりますが、実際の気候は残暑が厳しくまだまだ暑い最中です。
とはいえ、夏至の頃に比べると日の入りも早く朝夕には秋の気配が感じられるようになります。
処暑(しょしょ)8月23日頃
涼風が吹き渡る初秋の頃で、暑さも徐々に収まってきて収穫もまじかになります。
厳しい暑さは超え、朝夕に涼しい風が吹き始まます。
野山にはススキや萩など「秋の七草」の花が咲き始め日一日と秋の気配がかんじられるようになります。
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白露(はくろ)9月8日頃
白露は“しらつゆ”の意で、本格的な秋気が訪れて野草などの溜まったしらつゆが
秋の気配を実感させます。
ススキの穂波などにその風情が感じられるようになります。
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秋分(しゅうぶん)9月23日頃
この日は秋の彼岸の中日で国民の祝日です。秋分には祖先を敬い
亡くなった人の霊をしのんで墓参りする人で寺社や墓地がにぎわいます。
昼と夜の名が嵯峨ほぼ等しくなり、徐々に夜が長くなります。
寒露(かんろ)10月8日頃
この頃は穀物の収穫の時期で、農家は田畑で忙しく立ち働きます。
山野は晩秋の鮮やかな色彩を帯び、紅葉狩りが楽しめます。
寒露とは晩秋から初冬にかけて野草に宿る露のことをいいます。
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霜降(そうこう)10月23日頃
秋もぐっと深まり、早朝など地域によっては霜を見るようになり秋が終わりを告げ
いよいよ冬の到来を感じられる時期になります。
■冬の節気(冬の六候)
立冬(りっとう)11月7日頃
これから冬に入る初めの節気で枯葉が舞い始め陽の光も弱く短くなってきたことを実感して
冬の気配がうかがえるようになります。
小雪(しょうせつ)11月22日頃
都会に葉まだ本格的な降雪はないものの、
高い山の頂には白銀の雪が眺められる地域も多くなり寒い冬の到来を目の前に感じる季節です。
大雪(たいせつ)12月7日頃
山間部などでは積雪に覆われ始め、平地でも強い北風が吹くようになり冬将軍の到来を実感するようになります。
冬至(とうじ)12月22日頃
この日は北半球では昼が一年中で一番短く、夜が一番長くなります。
ゆず湯に入り、冬至かぼちゃや小豆粥などを食べる習わしがあります。
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小寒(しょうかん)1月6日頃
気温も低くなり、寒風と降雪の日が多くなります。
この「小寒」を「寒の入り」といい、「小寒」と「大寒」の期間が「寒中」(寒の内)です。
大寒(だいかん)1月21日頃
武道などではこの頃に寒げいこが行われます。
「大寒」の最後の日は「節分」で寒が明ければ「立春」、暦の上での春になります。
季節が一巡しましたね。
二十四節気の読み方や意味を知って暮らしをもっと楽しめたらと思います♪
参考URL:All Abaut https://allabout.co.jp/gm/gc/389397/
参考書籍:こよみを10倍楽しむ本
まとめ
二十四節気(にじゅうしせっき)とは、1年(春分点を出てから再び春分点に達するまでの太陽の黄道上の位置)を24等分し、約15日ごとの節気に分けたもの。それぞれの節気は「立春」「雨水」「啓蟄」など天候や生き物の様子で表され、季節や農作業の目安とされてきました。昨今の日本では四季があってないような年が多くなってきたように思います。それでも、お盆が過ぎれば、朝晩の気温は下がり、どことなく秋の気配を感じるのはやはり昔も今も同じのようです。