毎年3月5日頃は「啓蟄」ですが、「啓蟄」とは、いったいどういう意味なのでしょう。
また、「啓蟄」に土の中から出てくる虫とは、具体的にどのような虫を指すのかな?
目次
啓蟄(けいちつ)とは?
『啓蟄』は二十四節気のひとつ、3月5日頃に当たり
2018年は3月6日になります。
二十四節気ですが、1年を二十四の季節に分けたものをいい、
季節は約2週間単位で変化していきます。
また、二十四節気はその瞬間を指すこともあれば
そこから始まる期間を指すこともあります。
一般に「暦の上の季節」と呼ばれるものは
立春や立秋などの二十四節気にもとづいているとされています。
出典:ウイキぺディア
「蟄」は訓読みでは蟄(かく)れるの意味があり虫が土の中に閉じこもること。
「啓」は戸を開くという意味で、冬籠りの虫や蛙が暖かくなり地上に這い出して来ることを表わしています。
つまり、寒さが和らいで虫たちが這いだしてくる頃という意味です。
地上にはい出る虫は何?
寒い冬を土の中で過ごした虫たちが、暖かくなり地上に這い出してくるわけですが
いったいどんな虫が這いだしてくるのでしょう。
成虫で越冬する虫で、調べてみると、
テントウムシやハサミムシ、ムカデ、ゴミムシなどが出てきました。
春の草花が咲き始め、モンシロチョウが舞い始めるのもこの頃で
冬眠していた蛇や蛙なども暖かさに誘われて出てきます。
また、漢字で「虫」は生き物全体を意味することから、特定の虫を指しているわけではなく、
「いろんな虫が出てきますよ」という意味で使われている言葉でもあるようですね。
反対の意味として『閉蟄(へいちつ)』があり、旧暦の10月上旬頃。
冬期になって虫類が土中にこもること。また、その頃という意味です。
啓蟄の頃になると発雷が轟き、冬眠中の虫を目覚めさせるので
この雷のことを「虫出しの雷」「蟄雷(ちつらい)」ともいいます。
啓蟄の基準の地域はどこ?
啓蟄の頃、本州がだんだん暖かくなり春の気配が訪れるころ、
北海道などでは、まだまだ雪の景色なのですが、『啓蟄』はどこの地を基準にしているのでしょう。
それについては、中国から由来したとされる『啓蟄』の言葉の発祥地です。
『啓蟄』は二十四節気の一つなのですが、昔の中国の気候を元に作られた物で、
春分・秋分などと同様に太陽の位置によって決められています。
中国から由来したとされる『啓蟄』の言葉の発祥地ですが、
おそらく陝西省の唐の都、長安(西安)、洛陽あたりではないかと。
そして啓蟄と言う言葉の発祥の時期ですが、平安時代とかそれに近い時代だとすると、
当時の文化の中心、朝廷のあった近畿圏(京都や奈良)の季節変化によって決められたのではないかと推測されます。
以上!
啓蟄の意味と今年はいつ?土の中から出てきて春を知らせるといわれるものとは?でした。
出典:暮らしのしきたり十二か月 / ウイキぺディア
まとめ
啓蟄の頃は、一気に春めいてきますね。
虫だけでなく、人間もワクワクして寒くて暗い冬から一気に飛び出したくなってくる頃。
梅や桃の花、春の草花を見に行きたくなる時季。ジッとしていられないようなウキウキさせる季節の到来といえます。