さっそくですが「小春日和」ってどんな日の事をいうのでしょう。
「春」という字がついてるから、
なんとなく春のような陽気っていうのは感覚的にわかりますが、春ではなく秋に使う言葉なんですよね。
似たような言葉に「秋晴れ」ってのもありますね。
今回は、小春日和と秋晴れの違いや意味について説明してみたいと思います。
目次
■小春日和の意味は?
普段から何気なく使っている「小春日和」という言葉ですが、
ウイキぺディアでしらべてみると以下のようになっていましたよ♪
冬の季語にもなっている。
そういうことで、晩秋から初冬にかけて、
春を思わせるようなポカポカ陽気に恵まれることを『小春日和』と呼ぶようです。
「小春」は旧暦の10月(新暦の11月~12月初旬)の異称で
俳句では冬の季語として用いられています。
この時期は西高東低の冬型の気圧配置が増える時期ですが
中国の揚子江付近では、暖かく乾いた空気を持つ移動性高気圧が発生するんだそうです。
それが西風に乗って日本をすっぽり覆うと
一次的に穏やかでポカポカ晴れた天候になるのだといわれています。
一方「秋晴れ」という言葉も、秋の天気にはよく使われ 似ていますが、
秋晴れというのは、
「雲ひとつ見当たらないような一面青空のような晴れの日」を指すとされています。
この場合、温度は関係ありません。
「小春日和」がポカポカ陽気の温かい日を指すなら
「秋晴れ」はスカッと晴れていたら寒くてもそう呼ばれることになります。
暖かい日は「小春日和」で
寒い日でも晴れていたら「秋晴れ」という認識でいいと思います。
■外国の小春日和は夏?!
この時期に訪れる陽気は
世界各地でも古くから人々の関心を集めているようです。
既に中国では、6世紀半ばに書かれた「荊楚歳時記」という文献で
旧暦10月頃の春に似た温かい天候を「小春」と呼ぶと記されています。
また、米国では「インディアンサマー」と呼ばれ
先住民がこの時期に、寒い冬に備えて獲物を貯蔵する慣習があったなど
語源には諸説あるようですね。
他にも英国では「セント・マーチン(聖人の名前)の夏」と呼ばれ、
ドイツでは「老婦人の夏」、
ロシアでは「バービエ・レータ(婦人の夏)」と呼ばれ、多くが「夏」に例えられているそうですけど
そんなに暑いんでしょうかねぇ。
日本では「夏」とまではいかないですよね?
このころの気候や陽気が春に似ているため、「小春」と呼ばれるようになったくらいですもの。
でも日本でも沖縄地方では、日中の最高気温が25℃を超えて夏日になるため、
春と言うには暖かすぎるので「小夏日和」と呼んでいるんだそう…
ということは、
外国の小春日和は「夏」に例えられるくらいなので
25度を越えるほど暑くなるということでしょう。
日本でも最近は、11月だというのに半袖でウロウロしてもおかしくないほどの気候になり、
「小夏日和」が多くなってきてますが
アジアの地域とは少しイメージが異なるようですね ((´∀`))
しかし、この移動性高気圧が過ぎ去ると、
いよいよ冬型の気圧配置が強まり、朝晩の気温がぐっと冷え込みます。
そして、こうした寒暖を繰り返しながら、
真冬に少しづつ近づいていくことになります。
気温の差が大きくなり体調を崩しやすくなってきますので
充分に体調管理に注意が必要ですね。
最後に、小春日和にピッタリの曲を2曲ご紹介します。
■小春日和の日に聴きたい歌
晩秋のこの時期は、コスモスが満開に咲き乱れ
結婚のセレモニーも多いシーズン。
私の結婚も秋でした。
親戚筋からお祝いの婚礼布団が運ばれて来る日、
縁側に座り、布団が届くのを待ちながら母と話した光景が走馬灯のように浮かびます。
その日も穏やかな小春日和の日でした^^
今は亡き母のことを想いながら
山口百恵さんの秋桜(コスモス)を懐かしく聞いてみました。
出典:https://youtu.be/89HBcy08960
山口百恵/秋桜
作詩・作曲:さだ まさし/唄:山口百恵
うす紅の コスモスが 秋の日の
何気ない 陽だまりに 揺れている
この頃、涙もろくなった母が
庭先で ひとつ咳をする
縁側で アルバムを 開いては
私の幼い日の 思い出を
何度も 同じ話くりかえす
ひとり言みたいに 小さな声で
こんな小春日和の 穏やかな日は
あなたの 優しさが しみてくる
明日嫁ぐ私に 苦労はしても
笑い話に 時が変えるよ
心配いらないと 笑った
出典:https://youtu.be/p0_burFZrBk
ふきのとう/小春日和
作詩・作曲:山木康世/編曲:ふきのとう
郊外電車 風を受け
きみは ねむたそうに あくびひとつ
子供があそんでいる 凧揚げ 小春日和
久しぶりだな 東京を
きみと離れて のんびりするなんて
今日は横浜まで 二人して 小春日和
湊に入る白い大きな
外国船が見える 君が好きさ
君はその船 ゆびさして
白い帽子 白いシャツ 白い靴
かもめの水平さんみたいねって 小春日和
港に入る白い大きな
外国船が見える 君が好きさ
まとめ
季節は秋の頃。小春日和とは春のような温かく穏やかな晴天ということ。
同じころに使われる秋晴れは、寒くても「雲ひとつ見当たらないような一面青空のような晴れの日」を指すとされます。
沖縄地方の、日中の最高気温が25℃を超えて夏日になる「小夏日和」という呼び方や、
外国のインディアンサマー、老婦人の夏など、世界各地で違いがあって本当に面白いですね。