温泉の効果と効能!酸性 アルカリ性など泉質の違いって何?


温泉の種類!酸性泉とアルカリ性泉の違い
温泉っていいですよね(笑)旅行に行ったらやはりホテルよりも温泉付き旅館を予約してしまいます。それにしても温泉には、色やイオンの含入量、酸性、アルカリ性などの違いがありますがどこがどう違うのでしょうね?

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私は今まで、目的地を決めてその地方の温泉宿を探していたのですが
体に良いといわれる温泉を先に決めて、その近くの観光地を探すという方もいると思うのです。

温泉の事を調べていくうちに、何だか温泉目的の旅行に行きたくなりました。
温泉の成分・泉質から選ぶちょっとこだわりの旅行もいいですよね^^

そういうことで、温泉の効果効能と温泉の種類について調べてみることにしました。

 

■温泉の効果と効能は?

温泉の好みって人それぞれですよね。
無色透明の温泉が好みの人もいれば、赤茶けた色の温泉とか乳白色の色をしてる濁った色の温泉が好きな人もいます。

飲める温泉の方がいいという人もいれば、飲めない温泉がいいという人がいたりします。
また、自分の体の症状や肌質によっても温泉の好みも効果も違ってくるということになるようです。

温泉の一般的な効果・効能としては、
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進 などがうたわれています。

たしかに温泉に入ると、肩こりや腰痛が軽くなったという経験はよくありますよね。

温泉でなく、家のお風呂に入っても、肩や腰が楽になるので、体を温めて血行をよくすれば何でもいいのかなとも思ってしまいますが、温泉の泉質にこだわることで、より体の悩みの症状が改善されやすくなるといわれていますから温泉の効果は十分期待できると思います。

それにしてもあのでっかいお風呂での解放感ですよ。
あの解放感は自宅では味わうことができません。

自然に包まれた露天風呂なんか、最高じゃないですかー。

あのえも言えぬ解放感と癒しは何よりの薬になると思うのですよ ヾ(*´∀`*)ノ

 

■温泉の泉質って?

日本温泉協会のHPによると、温泉は含まれている化学成分や、温度、液性(pH)、色、匂い、味、肌触りなど様々な特徴があり、温泉の泉質は、温泉に含まれている化学成分の種類とその含有量によって10種類に分類されるといいます。また、陽イオン、陰イオンの含有量などに違いがあり、酸性かアルカリ性かも変わってくるそうです。

1、単純温泉

含有成分が一定量に達していないので刺激が少ないやさしい湯といえます。
このうちpH8.5以上のものを「アルカリ性単純温泉」と呼んでいます。

肌触りが柔らかく、癖がなく肌への刺激が少ないのが特徴で、アルカリ性単純温泉は、入浴すると肌が「すべすべ」する感触があるのが特徴です。

適応症としては、自律神経不安定症、不眠症、うつ状態 など。

代表的な温泉地

鬼怒川温泉(栃木県)
妙高温泉(新潟県)
宇奈月温泉(富山県)
箱根湯元温泉(神奈川県)
下呂温泉(岐阜県)
道後温泉(愛媛県)
湯布院温泉大分県)

 

2、塩化物泉

塩分を多く含み塩の成分が皮膚を覆い保湿効果が高く体の芯まで温まります。
日本では単純温泉と並んで多い泉質とされ、塩分が主成分となっているので、飲用すると塩辛く、塩分濃度が濃い場合やマグネシウムが多い場合は苦く感じられます。
陽イオンの主成分により、ナトリウムー塩化物泉、カルシウムー塩化物泉、マグネシウム―塩化物泉などに分類されます。

適応症としては、きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症。飲用することで萎縮性胃炎、便秘など

代表的な温泉地

黄金崎不老不死温泉(青森県)
肘折温泉(山形県)
渋温泉(長野県)
熱海温泉(静岡県)
有馬温泉(兵庫県)
指宿温泉(鹿児島県
和倉温泉(石川県)

 

3、炭酸水素塩泉

皮膚の表面の脂肪や分泌物を洗い流すクレンジング効果があるとされる美肌の湯です。浴後皮膚からの水分の発散が盛んで清涼感があります。陽イオンの主成分により、ナトリウムー炭酸水素塩泉、カルシウムー炭酸水素塩泉、マグネシウムー炭酸水素塩泉などに分類されます。

適応症としては、きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症
飲用することで胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、耐糖能異常(糖尿病)、高尿酸血症(痛風)

代表的な温泉地

支笏温泉(北海道)
東鳴子温泉(宮城県)
星野温泉(長野県)
十津川温泉(奈良県)
竜神温泉(和歌山県)
別府温泉(大分県)
妙見温泉(鹿児島県)
川湯温泉(和歌山県)

 

4、硫酸塩泉

鎮静効果があり、肌の蘇生を助けてくれます。
陽イオンの主成分により、ナトリウムー硫酸塩泉、カルシウムー硫酸塩泉、マグネシウムー硫酸塩泉などに分類されます。

適応症として、きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
飲用することで、胆道系機能障害、高コレステロール血症、脳卒中、便秘

代表的な温泉地

天竜温泉(山形県)
東山温泉(福島県)
赤倉温泉(新潟県)
四万温泉(群馬県)
法師温泉(群馬県)
天城湯ケ島温泉(静岡県)
山中温泉(石川県)
玉造温泉(島根県)
黒川温泉(熊本県)

 

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5、二酸化炭素泉

炭酸ガスを含む温泉で、入浴すると全身に炭酸の泡が付着して爽快感があるのが特徴。ただし加温をすると炭酸ガスが揮散する場合があります。飲用すると炭酸の爽やかな咽越しが楽しめます。日本では比較的少ない泉質です。俗に「泡の湯」とも呼ばれることがあります。

適応症としては、きりきず、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症
飲用することで、胃腸機能低下

代表的な温泉地

玉川温泉(秋田県)
肘折温泉郷の黄金(こがね)温泉(山形県)
大塩温泉(福島県)
中子沢温泉(新潟県)
増富温泉(山梨県)
湯屋温泉(岐阜県)
吉川温泉(兵庫県)
長湯温泉(大分県)

 

6、含鉄泉

鉄分を多く含むため、温泉が湧出して空気に触れると、鉄の酸化が進み赤褐色になる特徴があります。女性特有の貧血や更年期障害などに効果があるといわれています。

適応症としては更年期障害、飲用することで 鉄欠乏性貧血症 

代表的な温泉地

登別温泉(北海道)
鳴子温泉(宮城県)
火打崎温泉(山形県)
長良川温泉(岐阜県)
有馬温泉(兵庫県)
雲仙温泉(長崎県)
鉄輪温泉(大分県)

 

7、酸性泉

口にすると酸味があり抗菌力のある泉質で特に皮膚病に効果があります。入るとしみることもあるため入浴後はシャワーなどで洗い流すといいそうです。ヨーロッパ諸国ではほとんど見られない泉質ですが、日本では各地でみることができます。

適応症としては、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、耐糖能異常(糖尿病)、表皮化膿症

代表的な温泉地

酸ヶ湯温泉(青森県)
須川温泉(岩手県)
後生掛温泉(秋田県)
玉川温泉(秋田県)
蔵王温泉(山形県)
蓮華温泉(新潟県)
草津温泉(群馬県)

 

8、含よう素泉

うがい薬で良く知られているヨウ素が含まれ殺菌作用が強い泉質です。全身の代謝を促進し、内臓の働きを活性化、皮膚を美しくします。
非火山性の温泉に多く、時間がたつと黄色く変色します。

適応症としては、飲用することで高コレステロール血症

代表的な温泉地

新屋温泉(秋田県)
大手町温泉(東京都)
白子温泉(千葉県)
酒々井温泉(千葉県)
青堀温泉(千葉県)
聖龍温泉(新潟県)
たまゆら温泉(宮崎県)
佐土原温泉(宮崎県)

 

9、硫黄泉

硫黄型と硫化水素型に分類され、日本では比較的多い泉質です。
タマゴの腐敗臭に似た独特の臭いは、硫化水素によるもので温泉らしい湯です。

適応症としては、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症(硫化水素型については、末梢循環障害が加わる)
飲用することで 耐糖能異常(糖尿病)、高コレステロール血症

代表的な温泉地

ニセコ湯本温泉郷(北海道)
日光湯元温泉(栃木県)
鶴の湯温泉(秋田県)
銀山温泉(山形県)
万座温泉(群馬県)
箱根温泉郷の小涌谷温泉(神奈川県)
白骨温泉(長野県)
越後湯沢温泉(新潟県)
霧島温泉(鹿児島県)

 

10、放射能泉

放射能というと人体に悪影響を及ぼすと考えられがちですが、レントゲン等の放射線量よりずっと少ない量となっています。ごく微量の放射能(ラドン)は、むしろ人体に良い影響を与え免疫力が上がることが実証されています。

適応症としては、高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎など

代表的な温泉地

栃尾又温泉(新潟県)
増富ラジウム温泉郷(山梨県)
猿投温泉(愛知県)
恵那ラジウム温泉(岐阜県)
湯の山温泉(三重県)
湯の花温泉(京都府)
三朝温泉(鳥取県)

なお、熱のあるときや、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血や息苦しかったり、身体衰弱の著しい場合など、温泉はやめておいた方がいいとされています。持病があってどうしても温泉に入りたい場合は、温泉に行く前に担当のお医者さんに相談された方がいいと思います。

引用:日本温泉協会HP
参考:るるぶトラベル

まとめ

寒さが増してくると温泉に行きたくなります。温泉は10個の泉質がありそれぞれ特徴や効能が違いますが、肌触りや色など好みに合わせて泉質をチェックし温泉を選んでみてください。いい温泉が見つかるといいですね。ではいってらっしゃい♪

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