タレントのキャシー中島(64歳)さんが皮膚がんの手術をされたことを発表されました。
皮膚がんといえば、長い年月、皮膚が日光に当たるのが原因とされていますが、
あの美しいお顔にメスを入れざるを得なかった皮膚がんとはいったいどんな病気なのでしょう。
キャシー中島(64歳)さんが、
皮膚がんの手術をされてたということが分かりました。
キャシー中島さんといえば、キルト作家でタレント!
2009年には最愛の娘の七奈美さんを29歳という若さで亡くされましたが、
悲しみと絶望の中、家族の愛と絆で見事に立ち直られ
良き妻、良き母親としてパワフルな毎日を送られています。
キャシー中島さんは、2015年1月に
右目の下に赤いポツンとしたできものを見つけました。
やがて、その部分がイボになりかさぶたになり、
取れてはまた、イボになりかさぶたになっての繰り返しが続いたそうです。
昨年11月には、これは悪いものかもしれないと思いつつも
怖くて病院に行けなかったとのこと。
12月、娘の雅奈恵(34)さんから
“何か悪い物のような気がするから、病院へ行った方がいい”と懇願され
大学病院で組織検査してもらうと、
「基底細胞がん」という“皮膚がん”であることが分かりました。
自身のブログでは、今年の2月に手術されたことを発表されています。
目次
■基底細胞がんとその原因は?
“皮膚がん”とは簡単にいうと、皮膚組織にできる悪性の腫瘍で
代表的なものに、
1、基底細胞がん
2、有棘(ゆうきょく)細胞がん
3、メラノーマ(悪性黒色腫)
があります。
キャシー中島さんがかかったとされる「基底細胞がん」は、
約80%が顔面の中心部に多く発生し、
表皮の最下層である基底層や毛包などを構成する細胞から発病するといわれています。
日本人に最も多い皮膚がんで、頭と顔の正中部によく発生し、痛みやかゆみもなく
発生学的に皮膚原器を欠く手のひら・足の裏には発生しません。
原因としては、
1、表皮を作る元の細胞に問題がある。
2、長期間の日光被爆によって引き起こされる。
これらの可能性が高いとされています。
通常のがん年齢よりも、40歳以上の中高年に多く高齢者に多い傾向があります。
(60歳代が全体の26%、70歳以上が全体の45%:国立がんセンター集計)
これらから考えられるのは、やはり長年の紫外線の量の積み重ねです。
キャシー中島さんも、
「若いころの日焼けが原因だと思う」と話されています。
紫外線を浴び続けると、皮膚に悪くがんの原因になるということがわかりますよね。
基底細胞がんは、放置すると皮膚だけでなく筋肉や骨などの深い組織へと浸潤していきますが、
リンパ節や内臓への転移は非常に稀なため、生命予後は良好といわれています。
■診断と治療法は?
皮膚科専門医であれば、病変の視診によって、皮膚がんかどうかの判別はつくそうです。
その他、患部を拡大して観察できるデルマトスコープや、
拡大した病変部をモニターに映しだすビデオマイクロスコープを用いたりして判断されます。
確定診断のためには、皮膚生検が必要だということです。
手術の前に病変の広がり・深さを知るためにCT・MRI・皮膚超音波検査を要することもあります。
治療法は外科療法が基本です。(切除不能の時には外用療法などもあり)
お昼のTVでも皮膚科の先生が話されてましたが、
局所麻酔で1~2時間程かかり、日帰りでも可能だということです。
“がん”の辺縁から5mm広く、皮下脂肪組織まで深く切除します。
再発を防ぐために初回手術で取り切ることが重要だとされ、
キャシー中島さんは、タレントということもあり、
顔にメスを入れることは大変な決心だったと思いますが、
スパッと大きくえぐり取ってもらった と語られています。
キャシー中島さんは、他にもシミやソバカスがあり、
それらがまた皮膚がんに移行するのではないかと不安だとも語られていました。
■ホクロとがんの見分け方は?
顔は毎日見てますから、見つけやすいですよね。
少しでもいつもと違うできものが現れたら、
次の点を注意してホクロとがんを見分ける方法があります。
・形が左右非対称
・大きさが6mm以上
・色ムラがある
・つまむと“しこり”がある
・新しくできたホクロ
「基底細胞がん」は痛みやかゆみなどがないため、
頭の中にできた場合、髪の毛が邪魔して自分では見つけにくいですよね。
たまたま美理容室で見つけてもらうことがあるとラッキーだと思います。
でも、自分から「心配だから見てください」と言わない限り、お店の人は気付かないかもしれません。
何も言わない場合は、気付いても失礼だと思って言ってくれないかもしれません(涙)
初期の段階で、髪の毛がふさふさの人は難しいかなって・・・
症状が進んでくると、くしに引っかかったり、血がついたりして気づく場合があるそうですが
基底細胞がんは、悪性のメラノーマと違って、2~3年で進行するガンなので、
たまに家族の人に頭の中をみてもらうようにするといいのではと思います。
まとめ
キャシー中島さんの皮膚がんは「基底細胞がん」でした。日本人に多いがんで頭と顔の正中部によく発生するとされています。リンパ節や内臓への転移は非常に稀なため、生命予後は良好といわれていますので、本当に良かったですね。
約80%が顔にできるようで、比較的見つけやすいのが救いです。それにしても紫外線ははやり怖いものだと思いますね。キャシー中島さんのあふれんばかりの笑顔での活躍を今後も期待しています。