腸内フローラという言葉を聞いたことはありませんか?
人の腸の中はいろんな菌が混在してフローラ状態なんだそうです。
健康の要ともいえる『腸内フローラ』について解説しましょう。
目次
■腸内フローラって何?
フローラとは、何でしょうね。
なんともきれいな名前ですが…。
フローラとは、“細菌叢(さいきんそう)”のこと。
つまり細菌の群生っていったらいいのかな?
お花畑のように、いろんな細菌がたくさんいる状態をいうんだそうです。
いろんな細菌が生息する様子が、
まるでさまざまな植物が群生する花畑(英語でflora:フローラ)のように見えることから
腸内フローラと呼ばれています。
イメージとしてはこんな感じ
その数、100兆個…
人間の細胞の数が約40兆個といわれてますから
その2倍以上の細菌が腸の中にいるということになります。
でも、その細菌の種類は人によって様々で異なります。
ちょうど人間の顔が一人ひとり違うように、お腹の中の菌の種類も違ってきます。
■腸内細菌の種類と働きは?
腸の中にはいろんな細菌がいて、その1個1個は非常に小さく、1mmの1000分の1程度。
そして人の体の中には100種類以上、100兆個以上が生息しているといいます。
人間が食べた食べものの残りを栄養源として
発酵しながら増殖しています。
腸内細菌の種類は、善玉菌・日和見菌(ひよりみきん)・悪玉菌がいますが
それらの細菌は次のような働きをしています。
<善玉菌>
善玉菌は、字のごとく体に有益な作用をしてくれる菌。
悪玉菌の働きを抑え、腸内を健康に保ち、
便秘や下痢を防いでくれます。
また、善玉菌の一部は体の中でビタミンを作り出すことができ、
食べ物を発酵させ、分解されて消化吸収しやすくしてくれます。
乳酸菌・乳酸菌シロタ株・ビフィズス菌など。
<日和見菌>
中間的な菌で普段は人体にほとんど影響を与えません。
善玉菌が優勢なら何もしませんが悪玉菌が優勢なら
悪玉菌の味方をするという優勢な方に加担して働く性質を持っています。
大腸菌・バクテロイデスなど。
<悪玉菌>
悪玉菌は体に悪さをする菌です。
発がん物質や有害物質を発生させ、腸内を腐敗させます。
悪玉菌の一部は体の中でビタミンを消費させ、
そのため、便秘になると肌荒れや体調不良を起こすといわれています (゚A゚;)
体調が悪かったり食生活が偏ったりすると、
日和見菌は悪玉菌側について、悪玉菌は増えてしまいます。
黄色ブドウ球菌・ウェルシュ菌・大腸菌など
うんちから水分を取り除いた残りの約3分の1は腸内細菌の死骸なんだとか。
悪玉菌が優勢だとうんちが特に臭くなるんだそう !!(;゚ロ゚ノ)ノ
■腸内フローラが乱れたら?
健康な人の腸内は、善玉菌が悪玉菌を抑える形で
腸内フローラ(腸のお花畑)は一定のバランスで維持されています。
でも、腸内フローラのバランスが乱れたら、悪玉菌が増えてしまいます。
お花畑がぐちゃぐちゃになって、きれいなお花が萎れたり枯れてしまい
身体にいろんなリスクが伴ってきます。
・太りやすくなる
・肌が荒れる
・免疫力が下がる
・幸せホルモン、セロトニンの分泌が減る
・生活習慣病になりやすい
更にひどい場合は、有害物質が腸管から吸収されてしまい
肝臓、心臓、腎臓などに負担を与え、老化を促進させたり、
癌をはじめとする様々な生活習慣病の原因になったりします。
腸がキレイで元気だと寿命も長くなるといわれていますね。
身体やお肌の調子が悪い場合は、腸内環境が悪いため、
腸内フローラが乱れている可能性があります。
早速、腸内環境を整えて、
腸のお花畑にきれいな花を咲かせるようにしないといけませんね p(´∇`)q
まとめ
腸内フローラを理解できましたでしょうか。腸内フローラは人それぞれ違います。
腸内フローラのバランスは健康な人ならほぼ一定に保たれていますが、日々の食生活や生活環境で
バランスが崩れやすいといわれています。善玉菌を増やして腸内フローラを整えキレイになりましょう。