7月に入ると、京都は町中が祇園祭一色になりますね。
ひと月にわたり多くの行事が繰り広げられる祇園祭は、八坂神社の祭礼で日本三大祭のひとつといわれてますが、
実はここ祇園祭にしか食べられない希少なお菓子があるんですよ(^^♪
7月1日から祇園祭りが始り、毎年国内海外から多くの観光客が訪れ賑わっています。
この時期、老舗の和菓子屋やスイーツ店では、限定モノが一斉に売り出され、
甘いものに目がないスイーツ好きな女の子にとっては祇園祭の大きな楽しみのひとつになっています。
今回は、祇園祭限定で売り出される老舗の和菓子と山鉾で買える絶対外せないお菓子を紹介します。
目次
柏屋光貞の「行者餅」
出典:京都ゆるり散歩
作るのも売るのも7月16日の宵山の1日だけという由緒正しい「祇園祭」の和菓子として有名なのが
祇園祭の厄除け菓子「行者餅」です。
この日を逃したら、決して買うことができなかった行者餅は
昔は予約販売のみだったのですが、現在は当日販売のみになっています。
行者餅の由来ですが
柏屋光貞は昔は役行者山の近くの姉小路通新町に店があったそうで
ゆかりの深い山に行者餅を献上していたそうです。
「行者餅」は、200年以上作られている後祭に登場する【役行者山】にちなんだ霊験あらたかなお菓子。
昔は16日が宵山だったのですが、先祭・後祭が復活してからは後祭の役行者山の宵山は23日になりました。
16日が一般販売、23日が役行者山にお供えする日になります。
くれぐれも間違わないように。
販売は7月16日のみ。7月1日~10日の間に要予約。
●柏屋光貞
住所:京都市東山区安井毘沙門町33-2
TEL:075-561-2263
二軒茶屋(中村楼)の「稚児餅」
出典:京都ゆるり散歩
二軒茶屋は八坂神社の内にあり、約480年前に八坂神社門前の茶店として創業の田楽豆腐発祥の茶屋としても有名です。
祇園祭の13日は長刀鉾に乗るお稚児さんが八坂神社を訪れ、正五位少尉・十万石大名の位を授かる稚児社参の日なのですが、その際に奉納されるのが二軒茶屋の「稚児餅」。
神様となったお稚児さんに奉納した後、一般の方には14日から31日まで販売されます。
厄除けにもなるありがたい稚児餅なのでぜひ食べてほしいものです。(持ち帰りは要予約)
●二軒茶屋(中村楼)
住所:京都市東山区祇園八坂神社鳥居内
TEL:075-561-0016
亀屋良長 本店
祇園祭の和菓子の中でも、圧倒的な存在感を放つのが「亀屋良長」さん。
【月鉾】【四条傘鉾】で購入が可能です。限定品は、以下の3種。
こしあんや抹茶あんを種煎餅で挟んだ「京半月」
出典:いちにの山紫水明
白(提灯)×1・ピンク(鉾)×2・緑(八坂神社の紋)×2の五個三種類がセットになっています。
白とピンクは通常のこしあん、緑は抹茶感たっぷりの抹茶あんで販売は7月1日~24日頃まで。
宵山の【月鉾】でも買うことができます。
パッケージがかわいいですよね。デザインはSOU・SOU
八坂神社の神紋が押されてるほんのりピンク色の「宵山だんご」は、
薄皮から透けて見える白味噌餡が程よい甘さとなって絶妙な味に仕上がっています。
出典:emitake
販売は7月8日ころから16日頃までで売り切れ次第終了だそうです。
見た目可愛らしい祇園際の「干菓子」のセットです。
出典:メトロポリターナトーキョー
メインは、寒梅粉が多く用いられ、ややザラッとした食感の落雁とゼリー菓子。
寒天を用いたゼリー菓子は、ジャリっとした食感がクセになりそう~。
味もさることながら、見た目もかわいい祇園祭らしい意匠に心奪われる一品ですね。
●亀屋良長 本店
住所:京都市下京区7市場通油小路西入柏屋町17-19
TEL:075-221-2005
【菊水鉾】亀廣永の「したたり」
出典:京都ゆるり散歩
現在は、店舗で通年購入可能ですが、もともとは、祇園祭で【菊水鉾】に献上されていたお菓子「したたり」。
菊水鉾の茶席で出される亀廣永の「したたり」の菓名は、
菊からしたたる露を飲み700歳まで若さを保った中国の“菊滋童”にちなむといわれています。
糸寒天と黒砂糖、ざらめ、水あめ、和三盆を入れて混ぜ合わせ、従来からある琥珀糖をアレンジして作られたそうです
ゼリーよりも硬く、寒天ほど硬くない。絶妙な舌触りで、黒糖の風味と甘みが上品な味わい。
茶席では、お菓子がのっている菊型のお皿を持ち帰ることができるので思い出になりますよ。
●亀廣永
住所:京都市中京区高倉通屑薬師上ル和久屋町359
TEL:075-221-5965
【山伏山】清水製菓の「茅の輪せんべい」
出典:食べログ
こちらは知る人ぞ知る一品、清水製菓さんの「茅の輪せんべい」。
7月13日~16日の宵々々山から宵山にかけてのみ【山伏山】で購入が可能です。
茅の輪と言えば、夏越の祓という印象ですが、祇園祭の宵山期間中、「山伏山」の集会所の蔵前に茅の輪が登場し、くぐると厄除けになります。それにちなんで、せんべいには、茅の輪の絵に山伏山の文字といった焼き印が入っています。
パリッとした食感があるものの、それ程の固さはない昔ながらの卵せんべいは、甘さと香ばしさが絶妙でクセになる味。
山伏山の手ぬぐいは、数ある山鉾の手ぬぐいの中でもモダンで人気だと評判です。
●清水製菓
住所:京都市下京区万寿寺通御幸町西入須浜町648
TEL:075-351-0415
【岩戸山】末富の「岩戸せんべい」
出典:気軽に茶道をしてます
【岩戸山】と関係が深いのが、こちらの「末富」さん。
【岩戸山】では、「岩戸せんべい」が購入可能。
薄い卵煎餅に「岩戸山」の文字と紋様が押されています。
昔ながらの卵せんべいは、香ばしくて素朴な味が大変人気です。
宵山初日の14日に購入するのがおすすめです。
●末富
住所:京都市下京区松原通室町東入
TEL:075-351-0808
【黒主山】麩太の「ちまき麩」
出典:恋する京菓子
山鉾で直接販売されるものの中で、最も人気が高いのが【黒主山】で販売されるこちらの「ちまき麩」。
コクのある黒砂糖風味の生麩ちまきです。
粽そのものは、どこの山鉾でも販売されるのですが、こちらは「食べられる祇園粽」として好評。
黒糖であっさりと味付けした生麩を笹の葉で包み、真夏でも傷まないように真空パックで包装し、
さらに手さげの袋に保冷剤を入れて持たせてくれます。
販売は7月14~16日午後5時からですが、お昼ごろから行列ができ、
1日1000本限定ですぐに売り切れてしまうため、幻の一品とも言われる、レアな粽です。
●麩太
住所:京都市右京区梅津坂本町21-5
TEL:075-872-2828
【占出山】大極殿本舗の「吉兆あゆ」
出典:恋する京菓子
薄く焼いたカステラ風の生地で求肥(ぎゅうひ)を包み、鮎の姿をかたどった焼き菓子「吉兆あゆ」は、
占出山(うらでやま)が別名「鮎釣山(あゆつりやま)」と呼ばれることから13日夕~16日【占出山】で販売されます。
ご神体の神功皇后が備前国松浦で鮎を釣り戦勝の兆しとしたという説があります。
また神功皇后は、身重の体で戦に行き、無事に生還して出産した、という伝説から占出山には安産の御利益があるとも言われています。
製造元の大極殿本舗では「桂川 若あゆ」として、夏季限定で販売。
●大極殿本舗
住所:京都府京都市中京区高倉通四条上ル帯屋町590
TEL:075-221-3323
その他、京都の観光スポットは【楽天トラベル】で探すことができます(^^♪
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まとめ
1日だけの厄除け菓子「行者餅」は希少なお菓子なので祇園祭には外せませんね。
みなどれも甲乙付けがたい暑い暑い祇園祭にぴったりの風情ある和菓子です。京都の祇園祭に行かれたら山鉾と一緒に季節限定のスイーツをぜひお土産に。家に帰りシャワーを浴びてほっと一息!包みを開くと旅の思い出がよみがえってきます^^