若い頃はキリッとしてた目元が、瞼が下がりいつも眠たいような目になっていませんか?
加齢やコンタクトレンズの装着などで、だんだん瞼が下がってくるのを眼瞼下垂といいますが、女性としては、顔立ちがぼやけて老けた印象になるのでとてもイヤなものですね。
眼瞼下垂の原因と症状、治療や予防法について解説します。
目次
■眼瞼下垂はなぜ起きる?
眼瞼下垂とはどんな病気なのか
ウイキぺディアで調べてみました。
眼瞼下垂というのは瞼の中の目を開ける筋肉(眼瞼挙筋)が伸びてしまったり、
瞼板という組織から外れてしまったりして、目を開けることが困難になり、
肩こりなどの不定愁訴が起こる病気。
多くは加齢やコンタクトレンズの他、アトピー性皮膚炎、花粉症などで
目をこすり過ぎることで起きるといわれています。
「眼瞼挙筋」という、まぶたを持ち上げる筋肉が、
まぶたの中にある「瞼板」という少し硬い組織に作用してまぶたは上がります。
この筋肉と瞼板をつなう「挙筋腱膜」という膜ががゆるみ、
まぶたが自然に下がってくることが原因です。
また、生まれたときから筋肉や神経に何らかの障害を伴った先天性眼瞼下垂と
筋肉や皮膚の弛緩によって生じる後天性眼瞼下垂の2通りに分けることができます。
そしてさらに眼瞼下垂の程度により以下のように軽度下垂・中度下垂・強度下垂の3つに分類されます。
出典:http://www.grampage.tv/pf/kosho/sp/
私も鏡を見るたびに、年々まぶたが下がってきます。
若い頃はもっと目元が涼やかでぱっちりのハズだったんですが…( ノД`)
眼瞼下垂で手術が必要な人は半分以上も隠れているとされ
手術が必要なほどではないけれど、
軽度の眼瞼下垂や眼瞼下垂ぎみの人はかなり多くいるのではないかと思いますね。
■眼瞼下垂症の症状は?
症状は人によって様々ですが、
眼瞼下垂症によって、肩こりや頭痛を訴える人が多いです。
まぶたが下がり、視界が狭くなると物を良く見ようとして
おでこの筋肉やあごを上げるために、頭から首の後ろ、肩までの筋肉が緊張するためです。
また、視野が狭くなるので車の運転がやりにくくなったり
TVが見づらくなったりするようです。
病気があまり知られていない上に、少しづつ症状が進むので
気づかない人が多いのが現状です。
■眼瞼下垂症の見分け方は?
目を開けている状態のときに黒目が露出する部分を瞼裂(けんれつ)といいます。
理想は黒目の露出が90%程度といわれていますが、
眼瞼下垂の方は60%程度しか露出していません。
片眼に起こった眼瞼下垂の場合、正常なまぶたと比べることで自分のまぶたが下がっていることに気付きやすいですが、
両眼の場合は比較する対象がないために分かりにくい傾向があります。
また少しずつまぶたが下がってきた場合、下がってきたこと自体に気付かない場合が多いです。
そこで、自分で出来る簡単なセルフチェック方法をご紹介します。
自分で眼瞼下垂かどうかチェックしてみてください。
<眼瞼下垂のセルフチェック方法>
1、リラックスした状態で鏡を見て左右の目の開き具合を確かめてみましょう。
瞳孔に少しでもまぶたがかかっていませんか?
2、リラックスして目を開けた状態のまま、まぶたを少し持ち上げてみましょう。
見やすくなったり、視界が明るくなったりませんか?
上記のチェックを行ってみて両方当てはまるという場合は眼瞼下垂になっている可能性があります。
視力等に異常がなくても眼科を受診して詳しく調べてもらうようにしてください。
出典:https://www.ishamachi.com/?p=22639
眼瞼下垂であれば、健康保険適応で治せます。
しかし、あくまで「眼瞼下垂気味」であり
保険適用の範囲内ではありません といわれることもあるようです。
■眼瞼下垂症の治し方は?
瞳の中心から上まぶたの縁までの距離が35mm以下なら
眼瞼下垂症の疑いがあるとされています。
診断では、頭痛や肩こりなど患者さんの訴えも手掛かりにし
治療は外科手術が基本です。
一般的には「眼瞼挙筋前転法」という術式が取られます。
まぶたを切開しゆるんだ挙筋腱膜を引っ張り下ろし
瞼板に糸で3ケ所ほど縫い付けます。
加齢でまぶたの皮膚がたるんでいる場合は
余った皮膚の切除も同時に行います。
手術は局所麻酔で行い、
両目で1時間~1時間半ほどで終わります。
日帰りで行う病院もありますが、
術後の合併症を軽くするため2泊3日の入院を勧めるところもあります。
術後は腫れや内出血が起きますが痛みはほとんどありません。
約1週間後の抜糸までには内出血は引いていることが多く
急性期の腫れも2,3週間で治まります。
ただ、なんとなく腫れている というていどの慢性の腫れは2,3か月続く人もいます。
手術でまぶたが完全に閉じないという症状が出る人もいますが
ほとんどの人は数日で改善するようです。
術後は日常生活にほとんど支障はありませんが
1週間くらいは車の運転などは控えた方が良いでしょう。
手術が終わった患者からは
視界が明るくなった!
身体が軽くなった!
顔が若返った!
という声が多く聞かれています。
■眼瞼下垂症の予防は?
まぶたは皮膚が薄く乾燥などから皺やたるみが生じやすい部位です。
また、まぶたについた筋肉や脂肪は、加齢が原因で重みに耐えきれず下がってくることも原因になるので、
目の周りの筋肉を鍛えると予防にもなります。
自分でできる即効性のセルフエステを2つ紹介しますので、行ってみてください。
1、眉毛の下に人差し指、中指、薬指の3本の指を合わせ、目は見開いた状態で上方向へまぶたを持ち上げます。
そのまま左右に細かく揺らします(左右10回)
2、眉毛の下のふくらみ(皺眉筋 しゅうびきん)を人差し指と親指で小さくつまみ、斜め上にひねり上げます。
眉頭から眉尻まで進みます(左右3回)。
簡単にできるのが「高速まばたき」です。
パチパチと早くまばたきすることによって、眼輪筋などの目の周りの筋肉を鍛えたるみを防ぐことができます。
同時に、血液やリンパの流れも改善され、余分な脂肪や水分を排出しやすくなる効果も。
たるみが気になる方は1日30回×2回 をぜひ行ってみてください。
その他、長期間のコンタクトレンズの使用は控え
目をこすらないことなども予防になります。
加齢によることも多いので、確実な予防法はないといわれていますが、
目元はとくにたるみやすいので、毎日欠かさずセルフケアするようにしましょう。
まとめ
眼瞼下垂症というのは瞼の中の目を開ける筋肉(眼瞼挙筋)が伸びてしまったり、
瞼板という組織から外れてしまったりして、目を開けることが困難になり、肩こりなどの不定愁訴が起こる病気。
眼瞼挙筋が弱いと、まぶたをきちんと持ち上げられなくなり、
目が眠たそうにみえたり、視界が狭く目つきも悪くみられがちです。
しかしただの眼瞼下垂と思っていたら実は脳の病気のサインだったということもあるようで、
自分のまぶたが下がっていることに気付いた場合は一度、眼科医の診察を受けるようにしましょう。