漫画家の宮田紘次さんが、10月22日に
高血圧性脳出血により、34歳という若さで亡くなられました。
宮田さんを襲った「高血圧性脳出血」とは
どのような病気なのでしょうか?
宮田さんは、日本の漫画家で東京造形大学を卒業されています。
2006年に漫画家デビュー!
有名な作品では、
・ヨメがコレなもんで
・犬神姫(わんこ)にくちづけ
・ききみみ図鑑
・うたたね姫
などの作品があります。
いずれもコミックビームやFellows!などで連載しており、
中でも
「ヨメがコレなもんで」
「犬神姫(わんこ)にくちづけ」はとても人気の作品だったようです。
目次
■高血圧性脳出血とは
高血圧性脳出血とは、高血圧状態が長期にわたり続いた場合に、脳血管の壁が壊死し、
急性に小血管が破裂して脳内出血を起こす病気です。
一般的に発作を起こす年齢は50~60代ですが、
その内の約2割が「高血圧性脳出血」といわれています。
脳出血の大部分は、高血圧患者に起こります。
しかも発作的に起こるので、日中の活動期に発病することが多いといわれ、
興奮したり、寒冷にあたったりして、急激に血圧が上昇することも誘因になります。
血圧は220mmHg/100mmHg以上と、経験したことがないほど急激に上昇するといいますから
考えただけでも本当に怖い病気です。
具体的には、強く興奮したとき、強いストレスを受けたときなどが特に危険で、
そのほか日常生活の中でも、トイレで息んだりしたときや、
入浴後に温かい場所から、急に寒い場所に出たときなどによく発作が起こるといわれています。
■高血圧性脳出血の症状
前触れとかあるのかどうか、調べてみましたが、
高血圧性脳出血は、突然の発作で起こるといわれています。
発作は頭痛、吐き気、嘔吐などで始まり、左右どちらかの手足に麻痺が現れます。
大脳の右側に出血がおこると体の左半分に症状がでます。
逆に大脳の左側に出血がおこると体の右半分に症状がでるほか、
言語障害がでる場合もあります。
出血の発症部位の違いで障害の部分も異なってくるといえますね。
脳出血で命が助かるかどうか、最も大事な症状は意識障害といわれ、
名前を呼んだりつねったりしても反応のない深いこん睡が続くほど、
助かる可能性は少なくなるといわれています。
1)顔、手足など身体の左右の半身が、力が入らなくなる、突然しびれるといった症状が出たとき。
2)急に片目が見えなくなる。
3)突然、ろれつがまわらなくなる。言葉がもつれる、話せなくなる、人の言っていることが突然理解できなくなったとき。
4)中年以降に、今まで経験したことのないような頭痛が起こったとき。くも膜下出血の可能性があります。
5)めまい感、体の不安定、突然倒れるなどの症状。前出の1~4の症状に伴って起こった場合は、脳卒中の兆候を疑わなくてはいけません。
■脳出血が起こった時の対処法
救急隊が到着するまでは応急処置が大事です。
多くは意識を失うので静かに寝かせます。
周囲が慌てて揺り動かさないように、絶対安静にします。
ただし、土間やトイレ、ふろ場など、寒冷にさらされる場所からは、
そっと静かに適当な場所まで運びます。
運ぶ時には、頭を前屈しないように、
体と頭を一直線に保ち静かに動かしてください。
おう吐物をのどに詰まらせないように、
横向けにします。
ネクタイやベルトなど絞めつけるものは外し、胸もとをひらきます。
尿の失禁などもおこりますから、
腰の下にはビニールを敷きます。
このようにして、救急車がくるまで
あるいは先生がくるまで応急処置をします。
■高血圧性脳出血の予防法とは
脳出血は最大の危険因子が「高血圧」ということがはっきりとしているため、
高血圧性脳出血を防ぐには高血圧にならないことがもっとも重要です。
「高血圧」の数値基準は次の通りです。
最高血圧: 140mmHg以上
最低血圧: 90mmHg以上
両方が高い状態を高血圧というのではなく、
最高血圧か最低血圧のどちらか一方だけが高い状態であっても「高血圧」となります。
基本的に血圧があがらない状態では、高血圧性脳出血は起こらないといわれ
高血圧予防のために次のことに気を付けると良いでしょう。
1)肥満を解消する
肥満な人ほど高血圧になりやすいと言われています。
塩分をとりすぎない、油ものばかりを食べないなど、食生活の見直しをします。
ミネラルの含まれている海藻類や、ホウレンソウや小松菜などのカリウムは血圧を下げる食品として適しています。
塩分の摂取量は1日10g未満に抑えダイエットのためには適度な運動をすることも大切です。
2)お酒や煙草は控える
飲酒は一過性に血管を拡張させますが、常用により血圧を上昇させます。
喫煙は急激に血管を収縮させ、血液の流れを悪くします。
高血圧の原因にもなるのでお酒や煙草はできるだけ控えるようにしましょう。
3)ストレスをため込まない
過剰なストレスは血圧にも影響を与えます。
旅行や運動など自分にあったストレス解消法を見つけましょう。
4)睡眠時間をきちんととる
睡眠時間が少ない人ほど高血圧になる割合が高いことがわかっています。
規則正しい生活を心がけ、しっかりと休息をとるようにしましょう。
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まとめ
34歳とは若いですね・・・漫画家という職業柄か机上の仕事であまり運動ができなかったのでしょうか。たばこや打ち合わせの酒席の機会も多かったのでしょうか。原稿の締め日などもありますから、きっと徹夜も多かったんでしょうね。宮田さんのご冥福をお祈りします。