平幹二朗さんの死因はヒートショックか!?高齢者を襲う急激な温度差が危ない!!


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高齢者の浴室での水死事故は、入浴前後の室温差により血圧や心拍が大きく変動し、失神したりするのが原因とされますが、
もしかしたら、平幹二朗さんもヒートショックを起こされたのかもしれないといわれています。
高齢者の水死事故の原因とされるヒートショックについて探ってみました。

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平幹二郎さんが亡くなられたのが23日。
 【訃報】平幹二朗(ひら みきじろう)さん急死!風呂場で倒れ心肺停止で見つかる!

平幹二朗さんは、離婚して3年後に肺がんを患った経験があり、
それからは健康にとても気をつかわれていたそうですね。

健康診断も定期的に受けていたと思いますし、
ウオーキングが趣味とも聞いています。

声にもハリと艶があり
健康には十分すぎるほど配慮されてたと推測できます。

まさに現役バリバリといっていいほど
撮影では最後まで元気な姿を見せられていたそうですね。

先日の「カインとアベル」が遺作となってしまいましたが
平幹二朗さんが浴室で亡くなった原因について
今回は考えてみたいと思います。

 

■ヒートショックが死因か?

10月24日のグッデイの番組の中で循環器内科のさかい先生は
ヒートショックではないかと話されています。

ヒートショックとは、
家の中の急激な温度差がもたらす身体への悪影響のことです。急激な温度変化により、血圧が大きく変動することで、
失神や心筋梗塞、脳梗塞などを起こすことがあります。

出典:http://www.sakai-iin.com/

先生曰く、家庭の中で人が亡くなってしまう原因で一番多いのがヒートショックなんだそうです。
交通事故で亡くなられる方は年間に5000人ほどですが
ヒートショック、いわゆる浴室で亡くなっている方は年間に1万人はいるといわれています。

さらに、心筋梗塞や脳梗塞といった診断名がついてしまうと、
浴室などで亡くなった場合ヒートショックというものでひとくくりにされ、
おそらく1万7000人くらいはいらっしゃるのではないかと話されていました。

浴槽内溺死の8割以上は高齢者であり、その最大の原因と考えられています。
寒い時期に心疾患や脳血管疾患などのアクシデントで亡くなる方が増えます。

出典:http://www.sakai-iin.com/

 
では、
ヒートショックはどうして起こるのでしょうか。

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■ヒートショックのメカニズムは?

リビング~廊下・脱衣所~浴室と室温が低下しますが、
この温度差が大きいほどヒートショックは起こりやすいとされています。

さらに熱いお湯に入った瞬間にも熱い刺激で血圧は上昇しますが、
温まり始めると急激に血圧は低下します。

この血圧の急激な変化(乱高下)が非常に危険だということです。

温かい室内…血圧が安定している

寒い脱衣室…血管が縮んで血圧が上昇

寒い浴室…血圧がさらに上昇

熱めの浴槽内…血管が広がり血圧が低下して失神

 
リビングなどでくつろいでいて、風呂に入ろうといったん寒い脱衣所に行きます。

寒い所へ移動した場合、体から熱を逃がさないようにするために血管が縮こまります。
そして脱衣所で洋服を脱ぎ始めるとさらに寒くなるので血圧が上がります。

さらに寒い浴室へ行くと一気に血圧が上がります。

浴槽に入り急激に温まるので、今度は血管が広がり
血圧がストーンと下がります。

ということで
血圧の乱高下がいかに体に悪いかがよくわかります。

そこで、平幹二朗さんにヒートショックがどの辺りで起きたかというと
考えられるのは2か所。

1、寒い脱衣所で服を脱いで血圧が上がったところで、
脳の病気、あるいは心臓の病気のアクシデントが起こり
そのまま浴室へ入り浴槽で亡くなった。

2、もう一つは、血圧が急に下がったところ
寒い脱衣所や浴室から、暖かい浴槽に入って血圧が急激に下がって意識を失ったまま浴槽で溺死した。

平さんは、浴槽の中で亡くなられていたようなので、
2の血圧が急激に下がり意識を失われたのではないかと話されていました。

でも、ヒートショックはものすごい寒い時期に起こるというイメージがありますよね。
この時期にヒートショックはある得るのでしょうか。

平さんが亡くなったこの時期を考えると少し納得できません。

亡くなったとされる土曜日の東京の最高気温は18.3度、最低気温が14.7度。
前の日に比べて最高気温は4度ほど低かったらしいですが
2桁以上の気温があり、真冬でもなく
ヒートショックというのは考えられにくいという疑問もわきます。

考えてみるとむしろ快適な季節ですよね。

さかい先生も、「温度の事を考えると、平さんの場合は少し違うのかなと思ってしまいます。
もしかしたら別の何かが考えられます」と話されていました。

いずれにしても、死因はいまだに発表されてなく不明ですが、
高齢者にとって、浴室は最も危険な場所だということがわかりますね。

 

■ヒートショックを防ぐには?

ヒートショックを防ぐにはどうすればいいのか
まとめてみました。

ヒートショックを防ぐためには、
脱衣所と浴室を温めることだそうです。

入る前には暖房器具で脱衣所を温めておきます。
浴室も、暑いシャワーをしばらく出しっぱなしにしたり、
お湯を壁にかけたりして浴室全体を暖かくしておきます。

このように入る前に温度差を減らすことで
かなり防げるようですよ。

また、次のような疾患や環境は危険因子になります。

•年齢…65歳以上
•動脈硬化が進行(狭心症や心筋梗塞、脳出血や脳梗塞の方)
•肥満・メタボリックシンドローム、さらに高血圧や糖尿病
•不整脈がある
•入浴の習慣
•一番風呂、または深夜の入浴、または1人で入浴
•飲酒後や食直後、薬を飲んだ直後の入浴
•熱いお風呂に、首までつかり長湯する(42℃以上)
•居住空間
•自宅の浴室や脱衣所に暖房設備がない(20℃未満)
•築年数が経過した家、浴室がタイル張りで窓がある
•居間、浴室、トイレなどが離れている

上記の中で当てはまるものが多ければ多いほど危険だとされています。

湯船から立ち上がった時にフラッとしたことはありませんか?
暖房が効いた部屋から寒い廊下やトイレへ行くときに、「ブルブルッ」としませんか?

これから、季節はドンドン寒くなります。
脱衣所、浴室を温めて温度差を無くす工夫をしましょう。

ヒートショックは寒い時期だけでなく、暑い時期にも発生します。
極端に気温が上昇または低下する時期に、コレステロール値の変化や自律神経系の反応によって、
心血管疾患が増加することが報告されています。

急に暑くなった時は初日から数日間、
寒くなったら寒波の初日から10日間は注意が必要なのだそうです。

まとめ

平幹二朗さんの死因については正式な発表は出ていませんが、家の中で亡くなる場所で一番多いのが浴室らしいです。
気温の乱降下で心血管疾患が増加するためだといわれています。
寒い脱衣所と更に寒い浴室を温めて気温の差を少なくすることが大切だということです。

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