迷ったら使える!文書や手紙を書く時の時候の挨拶文【十月・十一月・十二月】


窓の外は雪景色
ビジネス文書や手紙を書くとき、時候の挨拶文をどのように書けばいいかを悩んだりすることありますよね。
日本は二十四節気あり、時候の挨拶文を考える時には私も参考にしています。だけどそんな暇も時間もない時には、
一般的に使える時候の参考文があると助かるものです。

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季節の挨拶の「時候」には「漢語調」と「口語調」の2通りがあります。

「漢語調」は例えば夏なら「盛夏の候(せいかのこう)」というように、
季節を表す言葉に「~の候」をつけます。

特に、ビジネス・公的な手紙や、目上の方に出す手紙の場合には、
「~の候」とつく漢語調の挨拶を使うようにしてあらたまった丁寧な言葉にすることが慣例になっています。

「口語調」は例えば夏であれば「毎日暑い日が続いておりますが」というように話し言葉で季節感を表します。
柔らかく親しみやすい感じがするので、親しい知人や友人など、個人と個人との手紙の際に用いられるのが一般的です。

 

■十月 神無月(かんなづき)の挨拶文

【漢語調】

清秋の候(せいしゅうのこう)

秋冷の候(しゅうれいのこう)

錦秋の候(きんしゅうのこう)

秋雨の候(あきさめのこう)

紅葉の候(こうようのこう)

秋麗の候(しゅうれいのこう)

秋容の候(しゅうようのこう)

秋陽の候(しゅうようのこう)

夜長のみぎり(よながのみぎり)

【口語調】

菊薫る季節となりました。

朝夕めっきり涼しくなりました。

日増しに秋の深まりを感じる季節になりました。

秋の夜長、いかがお過ごしでしょうか。

街路樹の葉も日ごとに秋の色をおびてまいりました。

秋の日はつるべ落としと申しますが、まさにそれを実感する今日このごろです。

秋風が冷たく感じられる今日この頃です。

最後の結びの挨拶として
「ご自愛下さい」「益々のご発展を祈念します」のように先方の健康や活躍を祈る言葉を述べます。

・季節の変わり目、どうかお体にお気をつけてください。
・ご家族もまた実りの多い秋でありますように、お祈りしております。

 

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■十一月 霜月(しもつき)の挨拶文

【漢語調】

晩秋の候(ばんしゅうのこう)

深秋の候(しんしゅうのこう)

暮秋の候(ぼしゅうのこう)

霜秋の候(そうしゅうのこう)

落葉の候(らくようのこう)

朝ごとに冷気が加わり(あさごとにれいきがくわわり)

向寒のみぎり(こうかんのみぎり)

【口語調】

陽だまりが恋しい季節になりました。

小春日和の穏やかな毎日が続いております。

冬も間近となった今日この頃

冬の足音が聞こえる頃

日に日に秋が深まり、露寒の季節となりました。

ゆく秋の寂しさが身にしみる頃。

紅葉が散りつもり、木々の根本はまるで綿のじゅうたんを敷いたかのようです。

落ち葉が風に舞う季節となりました。

吹く風に冬の到来を感じるこの頃です。

結びの挨拶として、
・朝夕の冷え込みには、十分にお気をつけください。
・向寒のみぎり風邪など引かれませぬように。

 

■十二月 師走(しわす)の挨拶文

【漢語調】

初冬の候(しょとうのこう)

初雪の候(はつゆきのこう)

霜寒の候(そうかんのこう)

師走の候(しわすのこう)

歳晩の候(さいばんのこう)

月迫の候(げっぱくのこう)

歳末ご多忙の折り(さいまつごたぼうのおり)

歳末のみぎり(さいまつのみぎり)

【口語調】

師走を迎え、何かと気ぜわしい毎日です。

寒さがひとしお身に染みる今日この頃です。

年の瀬も押し詰まってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

本年もいよいよ残りわずかとなってまいりました。

木枯らしが吹きすさぶこの頃。

朝からの雨が、いつの間にかみぞれに変わりました。

玄関先のポインセチアが美しい赤色になりました。

今年も余日に少なくなってまいりました。

結びの挨拶として、
・ご家族が健康に新年を迎えられますようお祈り申し上げます。
・来年もすばらしい年でありますように。
 
【時候の挨拶】
一月・二月・三月 / 四月・五月・六月 / 七月・八月・九月 / 十月・十一月・十二月

まとめ

気候は同じ月だといっても、上旬、中旬、下旬で季節感にも違いがあるので、
実際に手紙を書くときの季節感にあわせて、適切な時候の挨拶を用いるようにしましょう。
本文中の挨拶文を参考に、その時期にぴったりな時候の挨拶文をつくってみてください。

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