グリーンカーテンを知ってますか?
読んで字のごとく緑のカーテンなのですが、ゴーヤや朝顔などのつる性の植物で作るカーテンといえばわかりやすいでしょうか。
何となくわかってるようでわからないグリーンカーテン。正確なグリーンカーテンの解説とその作り方も一緒にご紹介します。
目次
グリーンカーテンって?
グリーンカーテン(みどりのカーテン)とは、植物を建築物の外側に生育させることにより、
建築物の温度上昇抑制を図る省エネルギー手法!
または、そのために設置される生きた植物を主体とした構造物のことです。
窓付近の地面や壁も覆うようにグリーンカーテンを育てれば、
表面温度の上昇を抑えられ、室温と体感温度も低く保つことができます。
さらに、植物が吸収した水分が葉から蒸発する際に、まわりから熱を奪うので、
グリーンカーテンの温度は低く保たれていて、室内への放射熱が少なくなるため、涼しく感じられるという効果があります。
なんとこの蒸散作用は、すだれよりも涼しくする効果が大きいのだとか♪
またグリーンカーテンはCO2を削減できるといい
環境にやさしい取り組みだともいわれていています。
出典:https://ja.wikipedia.org/
関西で有名なところでは、甲子園球場ですね。
出典:https://ja.wikipedia.org/
ツタで有名な甲子園ですが、完成当時の球場外壁はコンクリートのままだったそうです。
1924年12月に安価で見た目を向上させる策として外壁を覆う蔦が植栽されました。
正面の7号門と8号門の周りには日当たりの悪いところでも生育しやすいウコギ科のツタを、
その他の部分は冬に葉を落とすブドウ科のツタを採用しているのだとか。
こちらもツタで覆われている建物ですね。
喫茶店でしょうか…レトロ感が素敵です
出典:https://ja.wikipedia.org/
このように現在多くの企業や施設、また一般の家でもツタなどのつる性植物を這わせて
建物の温度上昇抑制やCO2排出量の削減を図り、地球温暖化防止活動として広まっています。
グリーンカーテンは植物を這わせて生育しすることで温度上昇を抑えることができるのですが、
植物によっては育つスピードも違ってきます。
ツタの場合だと、窓を覆うほどの大きさにしようと思うと
何年もかかりますよね。
それに冬の間は日当たりも悪く光が入らず暗くなりそう…。
やはり、私たちがいうグリーンカーテンといえば、
強い陽ざしを遮る初夏~初秋までの季節限定の緑のカーテンではないでしょうか。
夏場に目にするゴーヤや朝顔の緑のカーテンがいちばんしっくりきます((´∀`*)
ということで、ここからは季節限定、夏のグリーンカーテンについて書いていきたいと思います。
グリーンカーテンのここがステキ!
年々厳しさを増す日本の夏。
グリーンカーテンなら、
植物の葉が日差しを遮り、室内に入ってくる熱を大幅にカットしてくれます。
こちら朝顔ですが、グリーンカーテンを中の方から見ると、
葉脈や葉と葉の重なりでできる濃淡の色のグラデーション。
光の当たり方によってできる芸術的な光景は、いつまでも眺めていたいほど…
照りつける陽ざしを遮ってくれるので
太陽の木漏れ日が優しく差し込み癒しの空間が……
グリーンカーテンを家のバルコニーに取り付けると
このようにとても涼しげな空間が出来上がります♡
真夏の昼下がりに冷たいビールの一杯でも飲みたくなります♪
出典:https://midorinoka-ten.com/
そういうことで、グリーンカーテンには、
簡単に手に入り、短期間で多くの面積を覆いつくせる植物がいいですね。
基本的に盛夏~初秋限定の一年草がカーテンに適しています。
ゴーヤが人気なのは食用にもなり、一石二鳥ということもありますが、
育てやすくて害虫や病気に強いため一般家庭でも無農薬で立派なカーテンにすることが容易だからでしょう。
またゴーヤの葉は切り込みの形が美しく薄く柔らかいので、
差し込む光がとにかくきれいなのです♡
では、さっそくグリーンカーテンを作ってみましょう。
ゴーヤのグリーンカーテンの作り方
ゴールデンウイークあたりに花やさんにでかけてみるとわかりますが
たくさんのグリーンカーテンの植物が店頭にならんでいます。
中でも、簡単にできるといわれるゴーヤのグリーンカーテンの作り方をご紹介します。
グリーンカーテンを育てるために必要なものをそろえ、植えていきましょう。
必要なもの
・ゴーヤの種または苗 → ゴーヤの苗を【楽天】で見てみる
・プランター(できるだけ深い大きめがいい)
・鉢底石
・土(市販の野菜用の土、園芸用の土)
・肥料
・支柱
・ネット
・ジョーロ
・スコップ
・軍手
植えつけ方
1、土作り
プランターの1番下に鉢底石を敷き、その上に土を入れます。
2、種まき、植え付け
土を入れたプランターに種をまく、もしくは苗を植え付けます。
種をまいた後は、土をかぶせ、すぐに水をやります。(発芽には2~3週間かかります)
苗の場合は苗の土が付いたまま植えこみます。
1つのプランターに対して1本植えがお勧めですが、2本植える場合は20センチ程開けてください。
根がしっかり張り、枝葉が大きく伸びてくれます。
植えたらたっぷり水をやります。
ゴーヤを育てる場合、種まきは4月中旬~5月上旬ごろ、苗の植え付けは4月下旬~5月上旬が目安です。
3、ネットの設置
つるが伸びる前にネットを張っておきます。
ネットの設置は植える向きによって、下の図を参考に張ってみてください。
4、水遣り
水遣りは、毎日朝と夕方の2回行います。
真夏で乾燥している場合には昼間でも水をあげてください。
※やりすぎも根腐れのもとになるので乾燥状態をみながらやる。
50センチくらい伸びてきたら親つるの先端を2、3センチカットします。
そうすることで下から子づるが伸びてきます。
5、追肥
植え付け後、2週間おきぐらいに追肥を行います。
ただし、やりすぎにも注意して、成長の状況を見ながら適宜に調整します。
6、完成
6月末から7月上旬にかけてグリーンカーテンが完成します。
実は適当な大きさになったら収穫しおいしくいただきましょう~(^^♪
動画も探してみました。参考にしてみてくださいね
なお、ゴーヤ以外でもグリーンカーテンにおすすめの植物を参考に素敵なグリーンカーテンを作ることができます(^^♪
まとめ
グリーンカーテンは、温度上昇を抑制し、エアコンの使用によるCO2排出量を削減するだけでなく、植物でできたカーテン自体がCO2を吸収してくれる環境にも優しいエネルギー手法。ゴーヤや朝顔などのつる性の特徴を生かして壁や窓辺を覆うように這わせていきます。
暑い夏を乗り切るためにも、ゴーヤはグリーンカーテンによく利用され、育て方も簡単なうえ実もなることから人気の植物ですね。