野山ではススキの穂がみられるようになり、
朝夕が涼しくなって初秋を感じさせる季節になってきました。
ある日、ふと夜空を見上げるとまん丸いお月さんが・・・・
「そうか~今日は十五夜なんだぁ」
何気なく夜空を見上げてつぶやいた日、
家路を急ぐ帰り道に見た綺麗なお月さんでした。
月ってきれいで神秘的ですよね。
十五夜については当たり前のように何気なく使っている人多いと思いますが、
本当のところ、意味とかあまり良くわかってなく使っていませんか ( ̄□ ̄;)
月や星がきれいに見れるこの時期、
「十五夜」についてまとめてみました。
目次
■十五夜とは?
旧暦の8月15日(新暦の9月中下旬)は、秋の真ん中なので「中秋」といい、
この時の満月を「中秋の名月」または「十五夜」と呼んでいます。
なので、少しややこしいですが十五夜には二つ意味があります。
1、中秋の“満月の日”を十五夜という意味
2、“旧暦8月15日”を十五夜という意味
旧暦8月15日の月を中秋の名月といいますが、
しかし、これは必ずしも満月ではないようなんですよ (゚д゚)?
だいたい満月なんですが楕円を回っていたり色んな理由で誤差の幅があり
天文学的にはまん丸いきれいな円とは異なるといわれているそうです。
なので旧暦の15日か16日、たまに17日が満月になったりして違ってくるんだとか。。。。
でも遠く離れた夜空のお月さんを見ると、少しくらい楕円であっても、
この時期のお月さんは、いつも「満月」に見えてしまいますよね ((´∀`*))
月見の風習は中国の唐時代にさかのぼるといわれ、日本には平安時代に伝わったとされています。
むかしは月の満ち欠けが生活の基準であり折り目でもあったようで
満月の夜は祭の日だったとか…。
■曇りで見れなかったら?
15日の中秋の名月(十五夜)の夜は良く晴れていたらいいですよね。
そのことを「良夜」と呼ぶそうです。
あいにく月が曇って見えない時を「無月」といい、
雨の夜は「雨月」と呼ぶそうですよ。
呼び名も素敵ですね (´∀`*)
では、
十五夜(中秋の名月)が曇りや雨で月が見れなかった場合、どうしましょう。
実は月の呼び名は、たくさんあって、月が風雅の対象だけでなく、
信仰の対象でもあったとされ
昔の人が月への崇拝と憧れをもって月の呼び名で表しているのには驚きます。
15日は「十五夜(じゅうごや)」…十五夜(中秋の名月)、望月ともいう
16日は「十六夜(いざよい)」…十五夜(中秋の名月)の翌日
17日は「立待月(たちまちづき)」…立って待ってる間に月が出てくる
18日は「居待月(いまちづき)」…月の出が遅いので座って待つ
19日は「臥待月(ふしまちづき)」…ますます遅くなり月の出を寝て待つ
20日は「更待月(ふけまちづき)」…夜が更けてから昇る
以上のように呼び名を付けて、もし月が見れなかった場合を考え、
きちんと意味を持たせているところが凄いって思いますよね ٩(ˊᗜˋ*)و
だから、たとえ、中秋の名月が曇りや雨であっても
20日までには、たっぷり時間があります。
色んな月を楽しんで見れるのでお得って感じですよね p(´∇`)q
ちなみに、23日になると、「真夜中の月」と呼び
月の出がどんどん遅くなっていきます。
そして、旧暦九月十三日が、
「十三夜」後の月、名残の月とも呼ばれています。
また、中秋の名月(十五夜)から約1か月後に巡ってくる「十三夜」のお月見も忘れてはいけません。
十五夜または十三夜のどちらか一方しか観ないことを「片見月」「片月見」と呼び、
縁起が悪いとされているそうですw
→ 2015年の十五夜はいつ?お月見の由来と楽しみ方も知りたい!
■月見団子が十五個の意味は?
十五夜や十三夜には、この時期に収穫した野菜や果物をかごに盛り、ススキを飾り
お神酒や月見団子をお供えして月を鑑賞します。
鑑賞した月見だんごは飾ったあと、
みんなで、ワイワイ美味しく食べましょうね。
そのためには、どっさり作って飾ったらいいのかな?
いえいえ、
十五夜の月見団子は15個って決まってるんでしょ?
でも中には12個っていう所もあり、
いったいどっちが正しいのでしょうね。
実はですね、
月見団子の数については、2つの説があるといわれているそうですよ。
1、満月の数だから12個
その年に出た満月の数を供えるので平年は12個、閏年(うるうどし)は13個となります。
一段目に9個(3×3)、二段目に3個並べます。
2、十五夜だから15個
十五夜だから15個、十三夜には13個。
15個の並べ方は、一段目に9個(3×3)二段目に4個(2×2)三段目に2個です。
三段目の2個は、神事では正面からみて縦に2個並べます。横に2個並べると仏事になります。
昔は月の満ち欠けによって暦が作られ、農作業も進められていました。
そのため、満月の数や、新月から何日目の月かということは大きな意味があり、
それが団子の数になったのではないかと考えられているようです。
また、15を簡略して5個にしたり、
十三夜には、3個にしたりする場合もあるんだとか。
ということで、「十五夜」には、
その年に出た満月の数を供えるやり方で並べたり、
単純に「十五夜」だから15個とするやり方があるようですね。
それにしても、おだんごの数は地域によっても違い、
結構いい加減、まちまちのようです (゚A゚;)
まとめ
十五夜とは、「旧暦15日の夜」で月との関係性は「だいたい満月」だということ。
お団子の数も2通りのやりかたがあり、地域によっても違うみたいですね。
お月見の宴は平安時代から始まったようで、秋の実りを祝って神様にお供えをして感謝の意を表していたとされています。
空気が乾燥して月が良く見えてくるころ、のんびり月を眺め秋の夜長を楽しんでみるのも風流ですね。