蓮と水連 /菖蒲 花菖蒲 アヤメ カキツバタ/ツツジとサツキなど似て非なる花を調べてみた



春から初夏にかけては色とりどりの花が咲き乱れ、何だかウキウキしますね。
そんな中、似てるようで呼び名が違ったり、見た目もそっくりな花とか区別がよくわからない花もあります。
春先から初夏にかけて咲く似てるようで似てない花の違いを調べてみました。

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■蓮と水連の違いは?

蓮はハス科でハス属のハスで1種だけ。
インド原産ですので北海道のような寒地では育ちません。


イメージ画像:ハス

葉は水面から離れて高く伸び出し、撥水性が高く丸い葉の中心に葉柄が付きます。
花も葉と同じように空中に伸び出します。

ハスは根茎を蓮根として実も食用になり
勿論観賞用にも利用されています。

スイレンはスイレン科、スイレン属で多数の種(しゅ)があり、
日本にも一種ヒツジグサが原産していて寒地でも育ちます。


イメージ画像:スイレン

スイレンの葉は伸び出さず水面に浮かんで生育し、
ハスほどの撥水性がなく、葉柄にかけて深い切れ込みがあります。

主に観賞用の植物で花もハスのように高く伸びません。

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■菖蒲と花菖蒲の違いは?

まずは、ショウブとハナショウブは、
「しょうぶ」の名前をもちますがまったく別の植物です。

菖蒲 ショウブ

5月から6月にかけて見れる菖蒲の花ですが
端午の節句の花としても有名ですね。

菖蒲はサトイモ科の植物で茎は湿地の泥の中を短く横に這い、多数の葉をのばします。
葉は左右から扁平になっていて、花は咲きますがあまりきれいではありません。

目立たない黄緑色の花が咲きます。


イメージ画像:ショウブ

ショウブの形が刀に似ていること、邪気を祓うような爽やかな香りを持つことから、
男子にとって縁起の良い植物とされ、端午の節句の花としても有名です。

また、芳香のある根茎を風呂に入れ、菖蒲湯として用いたり
漢方薬(白菖、菖蒲根)にもなっています。

ショウブは「菖蒲湯」に葉を使用するぐらいで、
観賞用植物ではありませんから公園等には植えられていません。

 

花菖蒲 ハナショウブ

ハナショウブはノハナショウブの園芸種で、アヤメ科アヤメ属の植物です。

6月頃に花を咲かせ花の色は、白、桃、紫、青、黄など多数あり、
絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると5,000種類あるといわれています。


イメージ画像:花菖蒲

ハナショウブは湿地~乾燥地に育ち、弁元に黄色い線が入ります。

花菖蒲の花は綺麗ですから公園等に良く植えてあります。
「菖蒲園」と謳ってあるところは植えられているものはハナショウブでショウブではありません。
このふたつは似ていますがまったく別物です。

  → 関西で楽しむ夏の花!気高い花菖蒲(ハナショウブ)が見れる名所をご紹介

 

■アヤメ・アイリス・カキツバタの違いは?

これらは皆、アイリス属です。


イメージ画像:アヤメ

アヤメは多くが山野の草地に自生し乾燥地で育ち、
花弁の元に網目模様が入り外側の花びらに黄色い模様があります。


イメージ画像:アイリス

アイリスは葉は剣状(もしくは線状)で大きな紫系統、黄系統の色の花を咲かせます。
花の中央に花びら上に発達した雌しべが特徴的です。

アイリスとよく呼ぶものに、ジャーマンアイリスやダッチアイリスがあります。
ジャーマンアイリスは、上の花弁が大きく立ち上がって咲きます。
ダッチアイリスは、アヤメをスッキリ洋風にしたような花です。


イメージ画像:カキツバタ

カキツバタは、湿地で育ち、弁元に白い線が入ります。
花弁の元に網目模様はありません。

「いずれがアヤメかカキツバタ」という慣用句がありますが、
どれも素晴らしく優劣は付け難いという意味と見分けがつきがたいという意味にも用いられています。

 

■シロツメクサとれんげ草の違いは?

シロツメクサ(別名はクローバー)は マメ科で
れんげ草は ハス科で花色など形態もだいぶ違うようです。


イメージ画像:シロツメクサ

野や畑の畦道に咲き、四葉のクローバーを探したり、
花で冠やネックレスを作ったという方も多いのではないでしょうか。

アカツメクサもあり、開花期は長く春から秋まで咲き続けます。


イメージ画像:れんげ草

れんげ草は、中国原産のマメ科の二年草。緑肥、飼料として田に多く作られ、
日当りのよい原野、道端などに4月~6月頃に咲きます。

こどものころ、れんげの花でネックレスや冠を作って楽しんだ経験がありますね。
花の色はふつう紅紫色ですが、まれに白花種や受粉後に紅色に変化するバイカラー種もあります。
春の若芽をおひたしに、花は天ぷらにするなど食用になるそうですよ♪

 

■ツツジとサツキの違いは?

一番大きな違いは花の咲く時期です

ツツジは3月から4月中旬頃に咲きます。


イメージ画像:ツツジ

葉の大きさはツツジの方が大きくて手触りもザラザラしています
ツツジは花が咲くころ新芽も出てきます。

  → 関西で楽しむ春の花!情熱の花 ツツジ(つつじ)が見れる名所をご紹介

サツキは少し遅れて5月末から6月頃に咲きます。


イメージ画像:サツキ

サツキの方は葉が小さく丸い感じで手触りは
スベスベしています。

山奥の岩肌などに自生し、盆栽などで親しまれています。
サツキツツジ(皐月躑躅)、映山紅(えいさんこう)などとも呼ばれており、
他のツツジに比べ1か月程度遅れて咲きます。

旧暦の5月 (皐月) の頃に一斉に咲き揃うところからその名が付いたと言われ
サツキは花が散ってから新芽が伸び出します。

 

■クロッカスとサフランの違いは?

同じクロッカス族の仲間なので
外観的な違いはほとんどありません。

地中海沿岸から小アジアにかけて約80種類が分布する球根植物です。
早春に花を咲かせるものが一般的にクロッカスの名前で通っていますが、
秋に花を咲かせるグループ(サフラン)もあります。


イメージ画像:クロッカス

サフランは秋にしか咲かない花です。
地下に球茎があり,葉は細長い線形で松葉状、花後に著しく生長します。


イメージ画像:サフラン

10~11月に、短い葉の間に淡紫色の優雅な花を咲かせます。
花は漏斗状で花筒は細長く花被片は6枚、おしべ3本、めしべ1本ですが、
めしべの花柱は深く3つに分れ鮮かな赤色をしています。

この花柱を乾燥したものをサフランといい鎮静剤などの薬用とし、
また水に浸して得る黄色の液 (カロテン) で食品に色や芳香をつけることができます。

 

以上、似てるようで似てない春から初夏に咲く花の違いを調べてみました。
少しはわかるようになったでしょうか(* ´艸`)

 

まとめ

本当によく似ていますね。アヤメと花菖蒲、アイリス、カキツバタとかは見分けがつきません。
ツツジとサツキもよくにてますね。花の違いはあっても綺麗な花ばかりです。
れんげ草なんかは子供のころ田んぼの中に入って首飾りを作ったりして楽しみましたが本当に懐かしいです。
今の子供たちはゲームとかばかりで自然の中で遊ぶことが少なくなりましたね。

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