初詣はもちろん、七五三や厄除け、叶えたい夢がある時や心がざわつく時など私たちは神社へお参りに行きます。しかし氏神・産土神の違いなどまだまだ知らないことが多い。神様には礼儀やマナーが大切なのはわかりますがいまさら聞けない神社の気になる疑問を調べてみました。
目次
■産土神と氏神の違いは?
まず「産土神(うぶすながみ)」ですが、生まれた土地、住んでる土地の神様が産土神で、
自分が生まれる前から死んだ後まで守護してくださる神様と考えられています。
(昔は代々同じ場所に住んで、そこで生まれて育って死んでいく というのが当然のことだった)
一方「氏神(うじがみ)」は氏族(血縁関係)を守護ために祀られた神社で
例えば源氏の氏神様は八幡神社、平家の氏神様は厳島神社、藤原氏の氏神様は春日大社のような一族の守護神のことを指します。
しかし現在は普通に「氏神さま」というと、地域の子供を守る産土神・その土地を守る鎮守神と同様に扱い、
本来の意味に必ずしも限定されるわけではないので、氏神様・産土神様・鎮守神様を区別することなく
その地域に祀られた神様を氏神様と柔軟に考えていいともいわれています。
氏神様を手っ取り早く知るには、昔から住んでる地元の人に
「この町の氏神は何処ですか?」と聞いてみることです。
いずれにしても、氏神様は一番身近な神様に当たるので
普段から気軽にお参りして「顔」を覚えていただくと願いも叶いやすくなるのではないかと思うのです…
■神社の入り口は絶対に鳥居から入るべき?
神社へ行くと、入り口が何か所かある場合があります。
あれ?ここが一番近いからここからでいいかな?と思って
神社へ入った経験ありませんか?
人様の家にお邪魔する時、裏口から入ってこられたらビックリしますよね。
神様も同じです。
鳥居のある正面の入り口から参拝するようにします。
鳥居は「ここからは神の領域ですよ」という人間との世界の境界の目印なので
くれぐれも裏口から入って、いつの間にか神様の領域に入ってしまうという礼儀を欠くことのないようにしましょう。
自分の居てる位置に近い入り口でも、鳥居がない場合は裏口です。
面倒くさがらず必ず鳥居のある入り口から参拝するのが礼儀ですよ。
■神社は夜中の参拝もOK?
私は根っからの怖がりなので、夜中の神社へお参りに行くなど想像もできないのですが
世の中には、悩みが深ければ深いほど、人目の付かない深夜に
ひっそりと神社へと足を運ぶ人もいるだろうと思うのです。
ちなみに神社の参拝はなるべく日中、それも午前中がいいとはいいますが
あいにくの仕事の都合や急な用事が入ったり、した場合
大晦日は例外として、参拝が夜中になったりすることもあるでしょう。
境内が一日中解放されてる神社であれば、
早朝や夜中であっても参拝していいとされています。
御朱印やお守りはいただけませんが、
お参りだけなら、夜中でもOKだそうですよ♪
■生理中の参拝はOK?
昔は血は穢れとする考え方から「生理中に鳥居をくぐってはいけない」などと言われていましたが
「血」を忌み嫌う文化は洋の東西を問わず、あらゆる国で存在していることから、
穢れとは血を避けること全般を指すようです。
生理がなくても毎日の穢れは溜まっていくもの。
手水舎でしっかり清めるなどの参拝のルールを守っていればOKだといわれています。
■お賽銭の額は?
お賽銭のルーツは神前に備えていた米や野菜などの農産物や海産物。
それが時代とともにお金に変わったものです。
神様への感謝の気持ちをもって、お供えしたいと思った金額で良いとされています
→ 神社の参拝の仕方とマナー!最もいいお参り時間とお賽銭はいくら?
■お願い事は何個でもいい?
何事も欲張り過ぎは禁物!神様へのお願いは本来は誓うことなので1社で1つととめておきます。
神社にも得意、不得意という分野があるので、自分の希望に合った神社へご利益をもらいにいきましょう。
■神社での写真撮影はOK?
特に撮影禁止の案内がない場合は写真撮影しても構わないようです。
しかし、ご神体のある本殿内など建物の内部にはカメラを向けてはいけません。
■書いた絵馬はいつまで下がってるの?
神社へ行くと絵馬に願い事を書いて祈願したりしますが
でも、あの書いた絵馬っていつまでぶら下がってるのでしょう。
あまりに長いと何だか恥ずかしいんだけど…て不安になったことありません?
神社によって対応はまちまちだそうですが、
一定期間経ったら、お焚き上げをしている神社が多いようですね。
参拝客がいっぱい訪れる神社では、奉納場所がいっぱいになると
古い絵馬から順番にはずしているそうです。
最近は個人情報保護用のシールを用意してる神社もあるようなので
気になるならそちらの神社へ行った方がいいかもしれませんね…
■お神酒は飲まないとダメ?
お神酒はお酒なので、アルコールが苦手の方やドライバーの人は飲めません。
事前に神社へ伝えておくと、水で薄めたお神酒や水などに取り換えてくれるそうです。
また、授与品としてのお神酒は家族ふるまったり
料理に使って使用するといいとされています。
まとめ
産土神と氏神の違いなど、知ってるようで知らない神社の素朴な疑問。
キチンとマナーを守って人生の節目には神社を訪れ願いや悩みについて力を授かりにいきましょう。