人生50年と言われ寿命が短かった時代には
初老の御祝いとして40歳から祝っていたそうです。
寿命が延びた現代、初老の御祝いは還暦が一般的になっています。
還暦の意味と祝い方、しきたりやマナーなどについて解説します。
目次
■還暦って?
還暦は干支が一巡し生まれたときと同じ暦(干支)に戻ること。
文字通リ「暦(こよみ)が還(かえ)る」になります。
もう一度生まれた年に帰るという意味で、数えの61歳にあたります。
通常は人間の年齢について言い、数え年61歳(生まれ年に60を加えた年)を指す。
本卦還り(ほんけがえり)ともいう。
年齢の数え方は、昭和30年(1955年)過ぎまで「数え(数え年)で何歳」と表現されていた。
出典:Wikipedia
長寿を祝う始まりは、奈良時代に中国から入ってきたもので
はじめは数え年40歳以降、10年ごとに「四十の賀」「五十の賀」「六十の賀」と呼んでいたそうです。
昔の「六十の賀」は今でゆうと、40歳代くらいに当たるのかな?
昔の人は本当に寿命が短かったのですね。
一生に一度の長寿の御祝いは、家族で喜び合い周りの人たちに感謝をし、
これからの人生が楽しく過ごせるようにと改めて思う節目の日といえるでしょう。
→ 知ってた?長寿祝い(年祝い)と一緒にやるといい厄除け厄払い!
■赤い服で祝う意味は?
昔から還暦には
“赤いちゃんちゃんこと赤い帽子で祝う”というしきたりがあります。
赤は魔除けの色とされ、
「邪気を祓い、これからも元気で」という意味が込められています。
また赤ちゃんの生まれた時に着せる産着には赤色が使われていました。
なので、還暦になりもう一度赤いものを身に着けて生まれたところに戻るといった風習からきています。
ちなみに
傘寿(80歳)や米寿(88歳)は金茶で、
白寿(99歳)や百寿(100歳)は白いもので。
しかし、今の還暦の年、数えで61歳は若いです。
“赤いちゃんちゃんこに赤い帽子”は嫌がる人も多いようですね。
それでも赤には魔除けの意味合いが込められているので
何か赤い色(赤っぽい色)を取り入れてみた方がいいでしょう。
もともとは数えで祝った賀寿ですが、
還暦の61歳以外は、今では満で祝ってもかまわないそうです。
そして、昔はお正月にお祝いしていましたが
今は満のお誕生日や敬老の日でもいいとされ
みんなが集まりやすい時でいいといわれています。
■還暦の祝いは女性もする?
還暦の御祝いは男性も女性もします。
そして、「赤いちゃんちゃんこと赤い帽子」も男女とも着るものとされています。
赤い物には魔除けの意味があり、
60歳で生まれた時点に戻るというお祝いの意味もあるからです。
ただ、調べてみると地域によっては
「赤いちゃんちゃんこに赤い帽子」は男性のみというところもあるようです。
それにしても、この「赤いちゃんちゃんこ」ですが
おしゃれな女性だと、さすがにあまり嬉しくないかも…(゚A゚;)ゴクリ
赤いちゃんちゃんこではなく、赤い色をしたマフラーやセーター、財布などもいいですよね。
メインのプレゼントに赤いバラの花束を添えて贈るとかも素敵です。
身内の方なら、母親の生活や好みがわかりやすいので
どちらにするか決めやすいのではないでしょうか。
喜んでもらえる物でないと贈り物の意味がありませんしね、
普段から母親の好きそうなものをチェツクしておくといいかもしれません ٩(ˊᗜˋ*)و
尚、「赤いちゃんちゃんこ」の使い回しは福が回るに通じ、大いに結構なんだそうで、
むしろ正式なしきたりとされています(´∀`*)
まとめ
一生に一度の還暦のお祝いです。赤は魔除けの色、赤ちゃんに戻るという意味の
「赤いちゃんちゃんこと帽子」を身に付けます。
お祝いを贈る側はタイミングを逃さず間に合うように早め早めに準備をして
本人はもちろん家族も素敵な記念の日にしてください。