お気に入りの服がム・虫食いにーーー!
しまっていた服を出した時に大切にしていたお気に入りの服が、虫に食いあらされてるのを発見した時は涙ですよね( ノД`)
特に、家族や恋人・友人からのプレゼントならなおさらです。
こんな悲劇を繰り返さないために虫食いの原因と食い止める方法をまとめてみました。
目次
■衣類に穴をあける虫って?
大切な衣類に穴をけてしまう虫の正体は、ヒメマルカツオブシムシです。
名前はちょっと可愛いですが姿は気持ち悪いですw
成虫の体長は約2.5mm前後。幼虫から繊維を食べながら育つため、
ちょっと見る限りではわからないでしょうね…
この虫は動物性たんぱく質の羊毛や絹が大好きなので、
高価なカシミアやシルク素材が被害をこうむることになります。
気温が15度を下回ると活動をしなくなるのですが、
気密性の高い住宅が増えたり、気温の温暖化によって秋や冬でも衣類を食べつくしてしまいます。
部屋の環境にもよりますが、虫食いに合わないように
衣替えの時期にはしまい方には充分な注意が必要になってきます。
■虫食い予防には防虫剤が必須
衣類をしまう時には、防虫剤を使いましょう。
それが一番効果的です。
有効期間は6~12ヶ月であり、
衣替えの時期に合わせ薬剤の有効作用が薄れるように量が調節されています。
防虫剤には臭いのあるパラジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳(しょうのう)、と
臭いのないピレスロイドの4つの種類があります。
その中でもそれぞれ特性がありますから
衣類によっては使い分けることが大事です。
防虫剤は気化しガス化しますので、使うものによっては色が変色したり
直接服の上に乗せるとその部分だけ色が変色してしまいます。
ラメなど金属繊維や飾りなどの変色も
防虫剤のガスによるものといわれています。
また、化学物質過敏症の人は、
無臭の防虫剤でも反応することがあるといわれています。
使用する際は、お医者さんに相談してみることをお勧めします。
■臭いありの防虫剤
臭いのあるタイプを何種類か同時に使用すると、
溶けて衣類にシミを作るので、どれか一つを単独で使う必要があります。
1.バラジクロロベンゼン
パラゾールやネオパラエースが有名です。
衣服を食い荒らす虫、カビなどを忌避するための防虫剤や、
トイレ、ゴミの容器などの消臭剤として用いられています。
効き目が早くウールやシルクの防虫に向いています。
その代わり気化するスピードも速く臭いも早く飛びます。
有効期間は3~6ヶ月と短いです。
ナフタリンと樟脳(しょうのう)とは一緒に使えません
2.ナフタリン
ナフタリンは効き目がゆっくりと持続するのが特徴で、
出し入れの少ない衣類や、ひな人形などの防虫に向いています。
有効期間としては12ヶ月が多いです。
バラジクロロベンゼンと樟脳(しょうのう)とは一緒に使えません
3.樟脳(しょうのう)
樟脳(しょうのう)は、古くから使われている防虫剤で全ての衣類に使用できます。
(金糸・銀糸・金箔には直接触れないようにする)
特に着物の保管には最適とされ有効期間は6ヶ月です。
バラジクロロベンゼンとナフタリンとは一緒に使えません
■臭いなしの防虫剤
1.ピレスロイド
ピレスロイドは臭いがありません。
有名な商品ではタンスにゴンやミセスロイドです。
溶けてシミを作る心配が無く、衣類に臭いも付きにくくなっています。
組み合わせも自由です。
有効期間は6~12ヶ月です。
■虫食い予防のポイント
虫食いを予防するには、しまう時も大事ですが、日常のお手入れも大切。
ちゃんとケアして大切なお気に入りの衣類をヒメマルカツオブシムシから守りましょう。
衣類を収納ボックスに入れる際は、
ボックスの8分目までにして、防虫剤は衣類の上に置きます。
防虫剤の気化した成分は空気より重く、下へと下りていきます。
いっぱい入れると効くと思いがちですが、
ひとつの引き出しに2~3個で十分です。
また、衣類の汚れはきちんと落としてからしまってください。
食べこぼしのお菓子の屑などは虫の大好物とされ
少しでもついていると化学繊維でさえも食べてしまうんだそうです。
そして、ムシの大好物がもう一つ。
それは“ほこり”です。
クローゼットや押入れ、引き出しの中などに埃がたまらないように
日々掃除してきれいにしておくことも大事なポイントです。
■虫食いの繕い方
ほつれた穴をよく見て、太目で色が似た木綿糸を使ってほどけた目を拾い
裏側でお団子を作っておけば、とりあえずこれ以上のほつれはできません。
同じ色の毛糸があれば、それを使ったほうがよりきれいです。
木綿糸でもそれほど目立たなく、
普段着だったら自分で直したほうが早くて安上がりだと思います。
オシャレ着だったら、リフォーム店へ駈け込んでみましょう
きれいに虫食い穴も直してくれると思います。
まとめ
お気に入りのセーターや服が虫食いでやられた経験は誰でも1回はあると思いますが
ムシの正体はヒメマルカツオブシムシという小さな虫。
ムシの大好物は羊毛や絹といわれ、高級な服が狙われます。その他食べこぼしや埃もエサになります。
衣類をしまう前に防虫剤を使って、予防対処するのが最も効果的な方法だといえるでしょう。