春や桜にまつわる故事 諺 慣用句 俳句を調べてみた。


春の美しい景色
こんばんわkanauyoです^^

世界の中で日本ほど季節がハッキリした国はないといわれています。

春は大地が緑豊かに活気あふれる季節。

青空が広がり、野原には草花が咲き乱れ
木々の緑が色鮮やかになって、大地が活気にあふれます。

春夏秋冬の四季にまつわる諺の中から、
春にまつわる諺や慣用句・俳句・季語などを調べてみました。

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■春や桜にまつわる故事 諺 慣用句 俳句

・春の日は暮れそうで暮れぬ
(はるのひはくれそうでくれぬ)

春の日は傾いてもなかなか沈まない。日が次第に長くなっていくことのたとえ。

男と女の記事では、「暮れる」と「呉れる」をかけて
「一人娘と春の日はくれそうでくれぬ」があります。

 
・春は蛙が目を借りる
(はるはかえるがめをかりる)

ひとが春に眠気を催すのは、蛙が人の目を借りるからだという面白い言い伝えからできた諺。

蛙が盛んに泣くころのたまらなく眠い時期を「蛙の目借り時」といい、“目借り”とは、
蛙のオスがメスを求める「妻狩り(めかり)」から転じたともいわれています。

 
・春眠暁を覚えず
(しゅんみんあかつきをおぼえず)

中国の猛浩然(もうこうねん)の「春暁」の一説
『春眠暁を覚えず 処処啼鳥(しょしょていちょう)を聞く』に由来。

春の眠りは心地よく、夜が明けたのも気づかないほどである。
あちらこちらから鳥のさえずりがきこえてくる という意味。

 
・春の世の夢
(はるのよのゆめ)

短いこと、はかないことのたとえ。

平家物語の「祇園精舎」の冒頭にある。

『 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり 
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理りをあらはす
驕れる人も久しからず、ただ春の世の夢のごとし 』

祇園精舎(釈迦が説法をした寺)の鐘の音には諸行無常の響きがある。
釈迦入滅の時に白色に変じたという沙羅双樹の花の色は盛んな者も必ず衰えるという道理を表してる。
おごり高ぶった人もその隆盛は長くは続かない。ただ春の夜の夢のようにはかないものである。

 

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・花咲く春に遭う
(はなさくはるにあう)

不遇でいた人が自説に巡りあって世に出ること。
今まで認められていなかったものがようやく認められ腕をふるえるようになること。

平安時代の「拾遺和歌集」の凡河内の躬恒(おおちこうちのみつね)の歌にある

『三千年になるてふ桃の今年より 花咲く春にあひにけるかな』

三千年の桃は三千年に一度実を結ぶという不老長寿の桃で非常にめずらしく、めでたいものであるというたとえ。「花が咲く」は時期が来て栄える、「春」は勢いのある時期という意味もあります。

 
・山笑う
(やまわらう)

新緑や花などによって、山全体が萌え始めた 
華やかな山の様子を表した諺であり季語。

中国の『春山淡冶(しゅんざんたんや)にして笑うがごとく』からできた言葉。

 
・風光る
(かぜひかる)

春のうららかな陽ざしの中を吹き渡るそよ風さえも、
きらきらと光っているような様を表した春の諺であり季語。

 

・八十八夜の別れ霜
(はちじゅうはちやのわかれじも)

八十八夜の頃に降りる霜の事で「別れ霜」は“名残の霜”“忘れ霜”ともいいます。

八十八夜は立春から八十八日目、現在では5月2日頃で、
春から夏に移る季節の変化の目安とされる日。これ以降は霜が降りず、天候が安定します。

 
・花がみたくば吉野にござれ
(花がみたくばよしのにござれ)

桜がみたけりゃ桜の名所である奈良の吉野においでなさい。
なにごともそれぞれの本場へ行くことが大切だというたとえ。

 

・世の中は三日見ぬ間の桜かな
(よのなかはみっかみぬまのさくらかな)

桜の花が三日みない間に散ってしまうように、
世の中の移り変わりは激しくはかないものである。

江戸時代の俳人、大島りょう太の句、
『世の中は三日見ぬ間に桜かな』からできた諺ですが、
“間に”と“間の”が誤って伝わり、意味が少し違ってしまいました。

 
・明日ありと思う心の仇桜
(あすありとおもうこころのあだざくら)

明日があると思っていると桜の花がはかなく散ってしまうように機会を失うことになる。
世の中や人生、いつどんなことが起こってどうなるかわからないものだというたとえ。

まとめ

昔の人と生きてる時代は違っても、現代に置き換えても十分通用します。
たとえや戒めの言葉など、人生の指針となる諺や慣用句・俳句などを覚えておくと生きていく上の知恵が身に付きますね。

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