花の少ない初春に咲き、冬枯れの寂しい林や庭を彩ってくれるクリスマスローズは、恥ずかし気に咲く花姿が、日本人の奥ゆかしさに似て人気の花となっています。
美しく咲いたクリスマスローズを切り花で楽しむ方も多いと思いますが、いつの間にか葉っぱや花が萎れてがっかりしたことありませんか?
今回は、萎れる原因とクリスマスローズの切り花をできるだけ長く楽しむための方法をご紹介します。
クリスマスローズ きれいですね^^
私も大好きな花です。
花弁がガクというのが特徴で、
本当の花が落ちてもガクだけは残るため、まるで花がずっと咲いてるように見えます。
初めて買った頃は知識もなくて、鉢植えのクリスマスローズの花をみて
いつまでも枯れず、メチャクチャ長持ちする花だなって思ってました (* ´艸`)クスクス
クリスマスローズの花は庭や鉢に咲いてるだけで十分美しいし、
色は徐々に褪せていくのですが、それもまた風情があっていいですよね。
でも、来年再来年ときれいな花を咲かせるためには、
もったいないですが、ある時期になると花茎を株元から
3cmほど残して切りとってしまったほうがいいんだそうです。
調べてみると、新芽の上がりが遅くなるので
“4月中には切るようにしたほうがいい” とありましたよ。
切り取った花は花瓶に生けたり、
ドライフラワーにしたりして楽しむといいですよね。
それにしても、切り花にして花瓶にかざった途端、
すぐに萎れてしまってガッカリした経験ありませんか?
うつむき加減の花がますます謙虚になって
うつむくんですから……
そんなに頭下げなくてもいいって (-“”-;)
ここでは、なぜ切り花の葉や花がすぐに萎れてしまうのか!
また、切り花を 1日でも長く、長期間たのしむための方法をご紹介します。
目次
■クリスマスローズの切り花の葉や花がしおれる原因は?
切り花には雄しべが展開した後の二番花や三番花のほうが花もちが良いといわれてますが
切り花の葉や花がしおれる原因としては、次のような原因が考えられるようです。
1、水や植物が腐敗する
2、花瓶に細菌や化学物質が詰まり水揚げが悪くなる
3、糖分などの栄養分が不足する
■クリスマスローズの切り花を長持ちさせる6つの方法
1、水切りする
クリスマスローズを摘んできたら、まずは切り戻しをします。
切り戻しをする時には、水中で行ってください。
水中で切り戻しを行うことで導管内に空気が入り込み、水揚げが悪くなるのを防いでくれるんです。
これは原因2の対処法ですね。
ポイントはハサミでやや斜めに切り給水面積を広くしてやることです。
2、お湯につける
お湯につけるという方法もあるんですね。
初めて知りました (゚д゚)?
お湯を使うと反対に枯れてしまうのではと思いがちですが、
40~42度のお湯に花首までつけ、水温が下がるまで一昼夜つけ込み、
水揚げさせてから花瓶に生けるといいそうです。
温水は水の循環を良くする効果があり、花首まで深くつけ込むことで
水圧により水揚げをよくする効果があるんだとか。
ふ~ん 意外でした^^;
3、熱湯につける
次は、切り口の2cm程度の部分を90度程度の熱湯に2~3秒つけて
消毒し細菌を壊死させます。
このやり方って以前に記事でも書いたアジサイの切り花と似てますね。
アジサイの場合は先端の部分をコンロかバーナーで焼くというものでしたが、
クリスマスローズは熱湯です。 ( ..)φメモメモ
道管中の水分が蒸気となって膨張し、その圧力が水分を押し上げるので
水中に入れると吸水するようになるからだそうです。
アジサイもクリスマスローズも全く同じ原理のようですね p(´∇`)q
熱湯につける時は切り口以外の部分は、
熱気が当たらないように新聞紙で包んでおきましょう。
4、切り花保持剤を入れる
花屋さんで花を買ったらついてくる切り花保持剤ってご存じですよね。
アレを使います。
原因3の対処法になるのかな。
楽天でも売ってますから1本あると、
いろんな切り花に応用できます↓
水切りをしたクリスマスローズを、切り花保持剤の入った花瓶につけ込みます。
バクテリアの繁殖を防ぐので水の腐敗が抑制されて良好な水質が維持されますよ。
また切り花保持剤には栄養分が含まれているので、つぼみが咲くこともあるんだとか。
水が減った場合は切花保持剤を入れた水をもういちど足してください。
5、酢を入れる
原因1の対処法になるかと思いますが
腐敗のもとになるバクテリアは水の酸度(PH)が4以下であれば繁殖しにくいことがわかっています。
そこで食酢やクエン酸を水に少量添加します。
ただし添加量が多すぎれば花柄が変色し、腐食が進行するのでここは注意が必要ですね。
少しづつ入れて様子みながらってとこでしょうか(゚A゚;)
6、10円玉を入れる
これも原因1の対処法ですね。
銅イオンは殺菌効果があるため腐敗を防ぐ働きがあるそうなのです。
これもアジサイの切り花でも紹介していますが
10円玉を花器の底に沈めておくと
腐敗を遅らせ、良好な水質を維持することができるとされています。
アジアイではハイタ-も水の腐敗防止効果があるといわれていますが
同じようにクリスマスローズでも効果あるかもしれません。
キャップ一杯を10Lの水に薄めて使うといいらしいですよ^^
■花瓶に生ける際の注意と場所
さいごに、花瓶に花を生けるときは、
多くの切花をひとつの花瓶に詰め込まないようにしたほうがいいそうです。
私は透明の花瓶に、ふわっとたくさんのクリスマスローズを入れて
見た目、豪華なほうが好きなのですが、
あまり多くの花を入れると、水中の酸素が不足して
バクテリアが多く発生し、花が長もちしないそうなんです。(;’∀’)
もちろん花瓶の大きさと花数のバランスが大事なんでしょうが、
切り取ったクリスマスローズがもったいないからと、
一つの花瓶にたくさん詰め込まないようにしたほうが長持ちするみたいです。
また、花瓶に挿す場合は、水につかる部分に葉があると
バクテリアが発生するのでつみ取ってください。
花瓶の置き場所は直射日光の当たらない涼しい場所で、乾燥しない場所が理想的。
乾燥した場合は霧吹きで花や葉に適度な湿気を補給してあげましょう。
また花に元気がなくなってきたら、また切り戻しを行い、水を替えたり水揚げの再処理を行いましょう。
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まとめ
花を自ら飾りたくて切るのでなく、まだまだきれいな花を切り取るには本当に忍びないものですが、クリスマスローズの花を毎年楽しみたいなら株元から少し残して、刈り取ったほうがいいといわれてます。刈り取った花は有効活用し、生花として花瓶に飾ったりドライフラワーにして楽しむといいですね。
花瓶の花や葉がすぐに萎れる原因を知り、長持ちさせる方法でいつもより長くクリスマスローズを楽しんでください♪