嫁と姑にまつわる故事・諺を調べてみた!



こんばんわkanauyoです^^

古今東西、嫁と姑は
難しい関係にあるといわれていますが、
嫁も姑もお互いにより良い関係を望んでいるハズ。

嫁と姑の立場や思い、
お互いの付きあい方や考え方など、
故事や諺には、そのヒントが多く隠されているように思います。

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・嫁も姑も七十五日
(よめとしゅうとめもしちじゅうごにち)

嫁と姑は始めこそうまく折り合うが、
日にちが立てば不仲になるものだという意味。
「人のうわさも七十五日」とおなじように、そう長くない期間のたとえ。
仲がうまくいくのは初めの一時だけであるの反対に、
最初はぎこちない関係でも日がたてば慣れるという意味もある。

 

・嫁の初褒め七十五日
(よめのはつほめしちじゅうごにち)

最初のうちは姑も嫁をしきりに褒めたりするものだが、
それも一時のことで日がたてば褒めることはなくなるということ。

 

・嫁と姑 犬と猿
(よめとしゅうとめ いぬとさる)

嫁と姑は仲が悪いとされる犬と猿のように、
なにかにつけていがみ合うように仲が悪いということ。

 

・嫁と姑の中の良いのは物怪の不思議
(よめとしゅうとめのなかのよいのはもっけのふしぎ)

「物怪」とは意外なこと、不思議なことの意味で、
嫁と姑の仲が悪いのは当たり前で、仲がいいのは不思議なくらいで珍しいということ。

 

・盆三日は嫁と姑仲良くなる
(ぼんみっかはよめとしゅうめなかよくなる)

盆の間は親戚や客人との接触が多かったりして
また、人が皆言行を慎むことから、その間は嫁と姑の仲も良くなるということ。

 

・姑と嫁には火がつく
(しゅうととよめにはひがつく)

普段から仲の悪い姑と嫁の間には、
いつもいさかいの火種がくすぶっているので
ちょっとしたことでも怒りに火がついて
燃えだし時には爆発し反目しあうということ。

 

・嫁の朝立ち 娘の夕立ち
(よめのあさだち むすめのゆうだち)

嫁は実家に帰れるとなると喜び勇んで朝早くに出かけ
実家で親子水入らずの時を過ごすことができるが、
嫁ぎ先に帰る夕方には足取り重くイヤイヤ戻るということ。

 

・嫁の留守は姑の正月
(よめのるすはしゅうとのしょうがつ)

嫁が外出して傍にいなくなれば、
姑もホッとして気が休まって喜ぶということ。

 

・茶所は嫁そしり所
(ちゃじょはよめそしりどころ)

「茶所」は社寺などの休憩所の事。
茶所には老人が多く集まり、嫁の悪口を言う集会所のようになるということ。

 

・小姑一人は鬼千匹に向かう
(こじゅうとひとりはおにせんびきにむかう)

嫁にとって、小姑の存在も厄介なもの。
小姑一人でも鬼千匹に匹敵するほど煩わしいものであるということ。

 

・朝のぴっかり姑の笑い
(あさのぴっかりしゅうとのわらい)

朝のさんさんと日がさして天気の良いのと、
姑の機嫌の良い笑顔はすぐに変わるのであてにできないということ。

 

・姑の朝笑い後が怖い
(しゅうとのあさわらいあとがこわい)

いつも機嫌の悪い姑が珍しく朝から機嫌がいいのを見てホットしても
姑の機嫌は変わりやすいだけに、後の反動が怖いということ。

 

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・猫撫での姑時々目が変わり
(ねこなでのしゅうとときどきめがかわり)

姑が嫁に優しい声で話すことがあっても、
時々目だけは本心を表しているということ。

 

・姑の涙汁
(しゅうとめのなみだじる)

鬼のような姑も嫁に対して時には涙を流したりすることはあるものの、
同情の涙は滅多に流さないことから非常に少ないもののたとえ。

 

・姑の十七見た者がない
(しゅうとのじゅうしちみたものがない)

姑は「私の若い頃は」という自慢話や小言をいったりするが
誰も姑の若い頃を見た者はいないので、そんな話はあてにならないものだということ。

 

・姑という字は難しい 仮名で書いても読みにくい
(しゅうとというじはむずかしい かなでかいてもよみにくい)
姑が気難しいのと「読みにくい」を「嫁憎い」にかけたシャレのこと。

 

・秋茄子は嫁に食わすな
(あきなすびはよめにくわすな)

秋に収穫する茄子は味が良いので、
憎たらしい嫁に食べさせるなという嫁いびりをいったもの。
その他、単に嫁に食べさせたくないほど美味しいものだという意味や
秋ナスは食べると体を冷やすので子供に恵まれなくなる心配があるから食べさせないという解釈もある。

 

・鯒の頭は嫁に食わせよ
(こちのあたまはよめにくわせよ)

鯒の頭は骨ばかりで肉が少ないから
嫁に食わせるのによい という嫁いびりのことわざ。

 

・夏の火は娘に焚かせろ 冬の火は嫁に焚かせろ
(なつのひはむすめにたかせろ ふゆのひはよめにたかせろ)

辛い仕事は娘にやらせて厳しくしつけなさい、
嫁には楽な仕事をさせてやさしくしなさい という嫁への気遣いのこと。

 

・煙る家には居られるが にらむ家には居られない
(けむるいえにはいられるが にらむいえにはいられない)

姑がいて窮屈で息苦しい煙たい家にいるのは我慢できるが
姑にいつも睨まれながら家にいるのは我慢できないということ。

 

・姑が憎けりゃ夫まで憎い
(しゅうとがにくけりゃおっとまでにくい)

嫁いびりをする姑を憎らしく思うあまりに
夫が悪いわけでもないのに、夫まで憎く思うようになってしまうこと。
「坊主が憎けりゃ袈裟まで憎い」と同じような意味。

 

・嫁に杓子を譲る
(よめにしゃくしをゆずる)

杓子は飯や汁を家族に分配する道具。
主婦の権利である杓子を姑が嫁に譲り
世帯を切り盛りする権限を嫁に譲り渡すということ。

 

・姑の仇を嫁が討つ
(しゅうとのかたきをよめがうつ)

かつて姑にいびられた仇を、
のちに自分の息子の嫁をいびることで晴らすという意味。

 

・嫁は家のもの 娘は他人のもの
(よめはいえのもの むすめはたにんのもの)

嫁は他家からもらって家族になったのだから大事にしなければならない。
自分の娘は他家へ嫁いで他人となったのだからあてにできない。
嫁を我が子だと思って大事にしなさいということ。

 

・嫁を憎かば我が子を思え
(よめをにくかばわがこをおもえ)

嫁が憎くなったら、他家へ嫁にやった自分の娘の事を思いやってみなさい。
先方の家で苦労してる娘の事を考えたら、
自分の家の嫁もそうそうはいじめられないハズだということ。

まとめ

何だか、姑の悪口をかたる言い伝えが数多くあって、年齢的に姑と同じ立場の私はドキッとしました。
昔から嫁と姑のいざこざや不仲は目にしたり耳にしていましたが、諺にもたくさん残されていますね。
ご縁があっての嫁と姑です。お互い気持ちよく生きていくために先人たちの知恵や考え方を指針にしてみてください。

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